打者1位はハーパー、投手はカーショー
全米一のスポーツイベントともいわれるNFLの「スーパーボウル」が終わり、海の向こうでもベースボールの季節到来だ。メジャーリーグ公式サイトでは800人以上の選手をランク付けし、毎年この時期に発表している。
この格付けは、実在の選手を選んでチームを組み、その選手の実際の成績によって得られるポイントで順位を競う人気ゲーム『ファンタジーベースボール』の予想をする上で参考にするために公開されるものだ。
今年のランキング上位には日本でもおなじみの選手が名を連ねた。1位はナショナルズのハーパー。2位はエンゼルスのトラウトと、ア・ナ両リーグが誇る外野手が選ばれた。投手の1位(全体5位)にはドジャースのカーショーが選ばれ、18勝6敗、防御率2.00と今年もサイヤング賞並みの成績を予想している。
さらにイチローのチームメート、スタントン(マーリンズ)が7位(予想:45本塁打、105打点)、ナ・リーグ新人王のブライアント(カブス)が18位(同31本塁打、103打点)に順位づけされた。
注目の日本人選手はというと、ヤンキースの田中将大が日本人トップの120位(先発投手部門31位)にランクイン。予想成績は13勝7敗、防御率3.49となっている。
マエケンは1年目から二ケタ勝利と高評価
トミー・ジョン手術明けのダルビッシュは131位(先発投手部門35位)にランクイン。予想成績は12勝7敗、防御率3.43と、数字的には田中とほぼ同等の活躍をするとみられているようだ。次いで155位(先発投手部門43位)にマリナーズの岩隈久志が入った。11勝9敗、防御率3.45と予想されており、かつてパ・リーグを支えた日本人右腕3人に二ケタ勝利の期待がかかる。
注目はドジャースに移籍した前田健太だが、ランキングは237位(先発投手部門72位)と他の3人には離されたが、11勝9敗、防御率3.90とこちらも二ケタ勝利を予想されている。ほかにクローザーからセットアッパーに配置転換されたレッドソックスの上原浩治が405位、田沢純一はランク外だった。
打者ではマリナーズの青木宣親が255位(外野手部門67位)。イチローは623位(外野手部門144位)で打率.243、10盗塁と予想されている。カブスとマイナー契約を結んだ川崎宗則はランク外となった。
1年前のランキングではダルビッシュが全体35位、岩隈が同74位、田中が80位と100位以内に3人が選ばれていたが、今年は1人もいないというさみしい結果に……。メジャー1年目の前田をはじめ、侍ジャパンのエース級投手たちにはその低評価を覆す活躍に期待したい。