新助っ人“逮捕”の衝撃
ロッテの新外国人ヤマイコ・ナバーロが、21日に那覇空港で現行犯逮捕された。
逮捕容疑は21日午後7時10分ころ、那覇空港国内線旅客ターミナルの保安検査場で、拳銃の実包1発を所持していた疑い。銃刀法違反の疑いで逮捕されたナバーロ“容疑者”は「ドミニカの自宅にあった実包がバッグに入っていた。分からなかった」と供述している。
たくさんのあご髭を蓄えた、独特な雰囲気を持つナバーロ。一見すると怖い見た目だが、茶目っ気もあり、石垣島キャンプではナインともすっかり打ち解けた様子で楽しそうに練習に励んでいた。
ナバーロは、今年1月にロッテが獲得したドミニカ共和国出身の長距離砲。20日の中日戦に続き、21日の日本ハムとのオープン戦でも豪快な本塁打を放ち、現在オープン戦2試合連続本塁打中というところでの出来事だった。
実弾所持で逮捕、実は過去にも…
2010年にも同様の事件が起こっている。同じくドミニカ共和国出身の中日マキシモ・ネルソンが、やはり那覇空港で実弾を所持したとして、銃刀法違反の疑いで逮捕。送検された。
結局この件は嫌疑不十分で不起訴処分となったが、ネルソンは球団から3か月間の出場停止処分を受けている。
今江敏晃にクルーズと主力が移籍で抜けたロッテにとって、痛すぎる大誤算。しかも、2試合連続本塁打と幸先良いスタートを切り、首脳陣も「使える」と判断していた矢先の出来事だけに、ショックは大きい。
下される処分にもよるが、たとえネルソンと同様に不起訴処分となったとしても、球団は同じくらいの出場停止処分を下すとみられる。すなわち、開幕絶望どころか戦線復帰は6月頃ということになるということだ。
ロッテはここからどう立て直していくのか。ここから開幕までの1カ月に注目だ。