コラム 2016.10.15. 08:00

“躍動するルーキー” 正二塁手争いに名乗りを挙げた巨人・山本泰寛

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巨人が抱える「二塁手問題」の救世主となるか…(C)KYODO NEWS IMAGES

1年目からポストシーズンも経験


 10月10日、クライマックスシリーズ・1stステージの第3戦。巨人はDeNAに延長戦の末に破れ、ドラフト5位ルーキー・山本泰寛のプロ1年目が終わった。

 第2戦と第3戦で、新人ながら「2番・二塁」のスタメンに抜擢。第2戦の6回、二死一塁の場面では、倉本寿彦の一、二塁間への痛烈な当たりを横っ飛びで好捕。ニゴロに仕留め、“らしさ”も披露した。


 山本は東京都荒川区の出身。もともとは投手だったが、慶應義塾高で1年の秋から遊撃手に転向。慶応大でも2年春からレギュラーを張った。

 高い運動能力による守備範囲の広さと、投手経験がもたらす強肩が武器。また、コンパクトに振り切り、逆方向にも強い打球を弾き返せる打撃もセールスポイントのひとつである。


大一番でチャンス到来


 ドラフト5位での入団ではあったが、一軍初出場は5月1日のヤクルト戦。代打として出場し、プロ初打席で初安打を記録した。

 好スタートを切ると、その後は6月から7月にかけてスタメン出場の機会も順調に増やしていったが、一軍に定着とまではいかず。8月9日に出場選手登録を抹消されていた。

 ところが、CS直前にチャンスが巡って来る。助っ人のクルーズが登録抹消されたことに伴い、大一番を前にして一軍からのお呼びがかかったのだ。


「二塁手不在問題」を解決できるか...


 2カ月ぶりの一軍、しかも初のCSという大舞台。右も左も分からない新人が、プレッシャーを感じないわけがない。

 守備では美技で観衆を沸かせたものの、打撃の方は完全に不発。3試合で7打数無安打、2三振、1四球というふがいない結果に終わった。

 だが、なにもさせてもらえなかったという悔しさ、そして1年目にしてCSの舞台に立ったという経験は、山本にとって必ず大きな財産になるに違いない。来季こそレギュラーの座をつかみ、一軍で結果を残すと決意を新たにしたはずだ。

 山本の本職である遊撃には、自身が目標として名を挙げている主将・坂本勇人が君臨する。その現状からすると、チームとしては二塁手として育ってほしいところだろう。

 「二塁手」というと、巨人にとって長年にわたる懸案事項のひとつ。過去に藤村大介や中井大介、吉川大幾などなど、期待される若手が挑戦しては定着できず、片岡治大やクルーズといった補強や外国人選手に頼る状況が続いている。

 若き生え抜き正二塁手の台頭は、チームもファンも長く待ち望んでいる。チーム内の先輩ライバルたちを蹴落とし、正二塁手として名乗りを上げることができるか。来季に向けた山本の挑戦は、すでに始まっている。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

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