ニュース 2014.07.18. 11:44

イチロー、4年ぶり3割へ! 数字で振り返るMLB前半戦 【日本人打者編】

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4年ぶりのシーズン3割へ 前半戦で躍動したイチロー選手 [Getty Images]
 日本時間7月19日から、メジャーリーグ後半戦がスタートする。イチロー、青木宣親、川崎宗則ら3選手が所属するチームは、それぞれプレーオフ進出の可能性が残されている。イチローが悲願のワールド・チャンピオンを獲得できるのか。川崎は最後までメジャーで活躍が出来るのか。青木は後半戦で復活できるのか。

 楽しみは尽きないが、はやる気持ちをひとまず抑えて……まずは日本人選手の前半戦を数字でおさらいしておこう。


イチロー(ヤンキース)


 開幕当初は5番手の外野手として、代打、代走、守備固めなど途中出場も多かったが、チーム全94試合中81試合に出場。特に前半戦終盤はレギュラーポジションを獲得したといってよい起用が続いた。

 打率はチームトップの.297で前半戦を終了。『イチロー』と『3割』と『200安打』はセットのようなイメージだが、2010年シーズンを最後に打率3割を記録していない。4年ぶりに3割復帰へ、前半戦の打撃は期待を抱かせてくれるものだった。

 実はイチロー、ここ数年は右投手からよりも左投手に対して高打率を残している。今季も対右.285に対して対左.351と打ち込んでいる。ただしスタメン起用は相手が右投手のときが多く、左投手先発時の出場機会は限られている。チームの方針次第だが、やはり左投手先発時でのスタメン出場を増やしたいところだ。

 また盗塁数こそ伸びていないものの俊足は相変わらずで、内野安打の比率(ゴロの打球数に対する内野安打の割合)も通算を上回る16.0%を記録しており、年齢による下半身の衰えを感じさせていない。


青木宣親(ロイヤルズ)


 ロイヤルズに移籍して初のア・リーグで迎えたメジャー3年目の今季はここまで苦しいシーズンを送っている。打率(.260)、出塁率(.328)、長打率(.322)などほとんどの打撃項目で自己ワーストを記録。チーム内では外野のレギュラー争いが激しいことから、後半戦は先発機会が減る可能性もある。

 不調の原因は打球が上に飛んでいないことだ。統計サイトFangraphによると、今季のGB/FB(フライ1つに対するゴロの数)は3.90と過去2年の2.37を大きく上回っている。後半戦に本来の打撃を取り戻して、チームの地区優勝争いにも貢献したいところだ。


川崎宗則(ブルージェイズ)


 今季は開幕をマイナーで迎え、4月に昇格するも即マイナー落ちする苦難の出だしとなった。しかし6月に再昇格すると二塁の定位置を奪取。7月に入ってからは打率.324と打撃でもチームを引っ張っている。

 活躍の主因は過去2年と比べてライナー性の打球が増えたこと。インプレーの打球(ゴロ+フライ+ライナー)のうちライナー性の比率を見ると、2012年は19.0%、13年は21.8%だったが、今季は33.8%と大幅に増えた。メジャー3年目を迎え、外国人投手の球筋に慣れてきたこともあり、持ち前のミート力に磨きがかかったと言っていい。打率を3割に乗せてシーズンを終える可能性もあるだろう。そうなれば、来季もMLBの舞台で活躍する姿が期待できそうだ。

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