ロイヤルズ - アスレチックス
<現地時間30日 カウフマン・スタジアム>
メジャーリーグは日本より先にレギュラーシーズン全日程が終了し、ひと息つく間もなく、明日からプレーオフの戦いが始まる。
MLBプレーオフの仕組みは、各リーグ2位以下チームのうち、勝率上位2チームが一発勝負のワイルドカードゲームを行い、勝利した方がリーグのディビジョンシリーズに進む。ディビジョンシリーズは東・西・中地区優勝チームとワイルドカードの勝者で行われ、3勝で勝ち抜け(5回戦制)。勝者はリーグチャンピオンシップへと進む。リーグチャンピオンシップは4勝で勝ち抜け(7回戦制)、ワールドシリーズへ、といった流れになる。
明日行われるのはア・リーグのワイルドカードゲーム。ワイルドカード1位のロイヤルズと2位のアスレチックスが対戦する。
青木宣親が所属するロイヤルズは、最後までタイガースと地区優勝を争いながらも届かず、ワイルドカードにはなったが、実に球団29年ぶりのプレーオフ進出を果たした。ロイヤルズの特徴はなんといっても機動力。チームの盗塁数153はメジャー30球団中トップ。本塁打はトップのオリオールズ(211)の半分にも満たない95本で、メジャー唯一の2ケタに留まったが、脚で得点を稼いだ。また勝利の方程式が確立されている救援陣も強み。ヘレーラは70試合に登板して防御率1.41、本塁打を1本も打たれずにシーズンを終え、デービスも71試合に登板して防御率1.00、WHIPは0.85と抜群の安定感を誇った。さらに守護神ホランドは65試合の登板でリーグ2位の46セーブを挙げ、防御率1.44という成績。先制して6回までリードを保てれば、うしろには盤石の救援陣が控えている。
そして一発勝負のこの試合、先発が予想されるのはエースのシールズ。33歳の右腕はチームの勝ち頭として14勝(8敗)を挙げ、自身8年連続2ケタ勝利をマークした。プレーオフはレイズ時代の2011年に経験しており、29年ぶりのプレーオフを迎えるロイヤルズにとっては頼もしい存在となる。
対するアスレチックスは得点がメジャー全体4位の729点で、失点は3番目に少ない572。得失点差+157はメジャー30球団で最多となる。バランスが整っているようにも見えるが、チームは終盤に失速。最終戦までプレーオフ進出を決めることができなかった。要因は主砲の放出。トレードでレッドソックスからレスターを獲得し、投手陣は厚みを増したものの、セスペデスを放出したことで一気に得点力がダウン。8月末に慌ててダンを獲得するという応急処置を施すまでに至った。投手陣はレスターを筆頭に揃っており、防御率はメジャー3位の3.22と安定しているだけに、打線の援護が大きなカギを握る。
そしてアスレチックスはこの試合、レスターで必勝を期す。今季2チームにまたがって計16勝11敗、防御率は2.46。レッドソックスでエースとして活躍した左腕は、昨年のプレーオフでも4勝1敗、防御率2.11と世界一になったチームで大きく貢献している。青木には9度の対戦で4安打を許すなど.444と打たれているが、今季ロイヤルズ戦は3勝負けなしで防御率2.62と相性が良い。この大一番でも相性の良さを発揮することができるか。
チームの勢いという点では終盤失速したアスレチックスと最後まで優勝を争い続けたロイヤルズで開きがあるようにも思えるが、アスレチックスは最終戦に勝利してプレーオフ進出を決めたのに対し、ロイヤルズは勝利こそ収めたものの、最終戦で優勝を逃した。メンタル的に切り替えが必要なのはむしろロイヤルズの方である。一日空いて、気持ちを整えて一発勝負に臨むことができるだろうか。試合は現地時間30日の午後8時(日本時間10月1日の午前9時)、ロイヤルズの本拠地、カウフマン・スタジアムで行われる。
<現地時間30日 カウフマン・スタジアム>
メジャーリーグは日本より先にレギュラーシーズン全日程が終了し、ひと息つく間もなく、明日からプレーオフの戦いが始まる。
MLBプレーオフの仕組みは、各リーグ2位以下チームのうち、勝率上位2チームが一発勝負のワイルドカードゲームを行い、勝利した方がリーグのディビジョンシリーズに進む。ディビジョンシリーズは東・西・中地区優勝チームとワイルドカードの勝者で行われ、3勝で勝ち抜け(5回戦制)。勝者はリーグチャンピオンシップへと進む。リーグチャンピオンシップは4勝で勝ち抜け(7回戦制)、ワールドシリーズへ、といった流れになる。
明日行われるのはア・リーグのワイルドカードゲーム。ワイルドカード1位のロイヤルズと2位のアスレチックスが対戦する。
青木宣親が所属するロイヤルズは、最後までタイガースと地区優勝を争いながらも届かず、ワイルドカードにはなったが、実に球団29年ぶりのプレーオフ進出を果たした。ロイヤルズの特徴はなんといっても機動力。チームの盗塁数153はメジャー30球団中トップ。本塁打はトップのオリオールズ(211)の半分にも満たない95本で、メジャー唯一の2ケタに留まったが、脚で得点を稼いだ。また勝利の方程式が確立されている救援陣も強み。ヘレーラは70試合に登板して防御率1.41、本塁打を1本も打たれずにシーズンを終え、デービスも71試合に登板して防御率1.00、WHIPは0.85と抜群の安定感を誇った。さらに守護神ホランドは65試合の登板でリーグ2位の46セーブを挙げ、防御率1.44という成績。先制して6回までリードを保てれば、うしろには盤石の救援陣が控えている。
そして一発勝負のこの試合、先発が予想されるのはエースのシールズ。33歳の右腕はチームの勝ち頭として14勝(8敗)を挙げ、自身8年連続2ケタ勝利をマークした。プレーオフはレイズ時代の2011年に経験しており、29年ぶりのプレーオフを迎えるロイヤルズにとっては頼もしい存在となる。
対するアスレチックスは得点がメジャー全体4位の729点で、失点は3番目に少ない572。得失点差+157はメジャー30球団で最多となる。バランスが整っているようにも見えるが、チームは終盤に失速。最終戦までプレーオフ進出を決めることができなかった。要因は主砲の放出。トレードでレッドソックスからレスターを獲得し、投手陣は厚みを増したものの、セスペデスを放出したことで一気に得点力がダウン。8月末に慌ててダンを獲得するという応急処置を施すまでに至った。投手陣はレスターを筆頭に揃っており、防御率はメジャー3位の3.22と安定しているだけに、打線の援護が大きなカギを握る。
そしてアスレチックスはこの試合、レスターで必勝を期す。今季2チームにまたがって計16勝11敗、防御率は2.46。レッドソックスでエースとして活躍した左腕は、昨年のプレーオフでも4勝1敗、防御率2.11と世界一になったチームで大きく貢献している。青木には9度の対戦で4安打を許すなど.444と打たれているが、今季ロイヤルズ戦は3勝負けなしで防御率2.62と相性が良い。この大一番でも相性の良さを発揮することができるか。
チームの勢いという点では終盤失速したアスレチックスと最後まで優勝を争い続けたロイヤルズで開きがあるようにも思えるが、アスレチックスは最終戦に勝利してプレーオフ進出を決めたのに対し、ロイヤルズは勝利こそ収めたものの、最終戦で優勝を逃した。メンタル的に切り替えが必要なのはむしろロイヤルズの方である。一日空いて、気持ちを整えて一発勝負に臨むことができるだろうか。試合は現地時間30日の午後8時(日本時間10月1日の午前9時)、ロイヤルズの本拠地、カウフマン・スタジアムで行われる。