ア・リーグ 地区シリーズ
エンゼルス - ロイヤルズ
<現地時間10月2日~8日 5試合制>
昨日、まさに“死闘”となった一発勝負のワイルドカードゲームを延長サヨナラで突破した、青木宣親選手が所属するロイヤルズ。29年ぶりのプレーオフで旋風を巻き起こすことができるだろうか。
昨日の試合でもロイヤルズの武器である足が炸裂。1点差に迫った8回の1イニング4盗塁はポストシーズン記録となり、1試合7盗塁も最多タイの記録となった。特に1点ビハインドの9回一死から青木の同点犠飛を呼び込んだ代走の切り札・ダイソンの三盗は鳥肌ものだった。「足に不調なし」とはよく言うが、地区シリーズでもその“足攻”が大きなカギを握る。
しかし、死闘を制した代償として、ロイヤルズはエースのシールズに並ぶシーズン14勝をマークしたベンチュラを中継ぎとしてつぎ込んでしまった。もともと先発投手陣の薄さがロイヤルズのウィークポイントだった上に、エース格の投手を1試合で2人使ってしまったことはかなりの痛手だ。明日の先発は移籍1年目の左腕・バルガス。今季は11勝を挙げたが、10敗。9月は1勝3敗で、3連敗でシーズンを終えている。心配なところではあるが、敵地での試合のほうが成績がよく、5勝4敗で防御率は2.73。データ通りの投球ができるか、一つのポイントになりそうだ。
ロイヤルズを迎え撃つのはア・リーグ西地区優勝のエンゼルス。98勝はメジャー最多であり、勝率は.605と30球団で唯一6割越えを達成した。
自慢は何と言っても攻撃力。得点はメジャー30球団トップの773点。111打点で打点王に輝いたトラウトが2番に座り、その後ろで構えるのが105打点のプホルスという強力打線だ。加えてレンジャーズで首位打者、リーグMVPに輝いた経験を持つハミルトンが地区シリーズで復帰するのではないか、という報道が伝えられている。今シーズンは肩から首筋、脇腹まで様々な痛みに苦しんだ。出場は89試合に留まり、打率.263、10本塁打、44打点という成績でシーズンを終え、ソーシア監督からは「テキサスのハミルトンとは別人だよ」とまで言われた。2010年リーグチャンピオンシップMVP男の復活はあるのだろうか。
エンゼルスの初戦の先発はウィーバー。今季18勝(9敗)を挙げて自身2度目の最多勝を獲得したエースで初戦を確実に取りに行く。
5試合制で、その前にローテーション投手を2人使ってしまったロイヤルズは苦戦が予想される。しかし、エンゼルスも2人目こそ16勝をマークした新人王資格を持つシューメーカーがいるが、続く投手というと、13勝のウィルソンはいまひとつ安定感に欠け、同じく13勝を挙げたリチャーズは左膝の故障によりシーズンを終えている。もつれればロイヤルズにも勝機は見えてくるだろう。
試合は1・2・5戦目がエンゼルスの本拠地であるエンゼル・スタジアムで、3・4戦目はロイヤルズの本拠地、カウフマン・スタジアムで行われる。メジャー勝率1位のエンゼルスに対して、29年ぶりのプレーオフ勝利で勢いに乗るロイヤルズがどう立ち向かっていくのか。初戦は現地時間10月2日午後9時(日本時間10月3日10時7分)、プレイボールとなる。
エンゼルス - ロイヤルズ
<現地時間10月2日~8日 5試合制>
昨日、まさに“死闘”となった一発勝負のワイルドカードゲームを延長サヨナラで突破した、青木宣親選手が所属するロイヤルズ。29年ぶりのプレーオフで旋風を巻き起こすことができるだろうか。
昨日の試合でもロイヤルズの武器である足が炸裂。1点差に迫った8回の1イニング4盗塁はポストシーズン記録となり、1試合7盗塁も最多タイの記録となった。特に1点ビハインドの9回一死から青木の同点犠飛を呼び込んだ代走の切り札・ダイソンの三盗は鳥肌ものだった。「足に不調なし」とはよく言うが、地区シリーズでもその“足攻”が大きなカギを握る。
しかし、死闘を制した代償として、ロイヤルズはエースのシールズに並ぶシーズン14勝をマークしたベンチュラを中継ぎとしてつぎ込んでしまった。もともと先発投手陣の薄さがロイヤルズのウィークポイントだった上に、エース格の投手を1試合で2人使ってしまったことはかなりの痛手だ。明日の先発は移籍1年目の左腕・バルガス。今季は11勝を挙げたが、10敗。9月は1勝3敗で、3連敗でシーズンを終えている。心配なところではあるが、敵地での試合のほうが成績がよく、5勝4敗で防御率は2.73。データ通りの投球ができるか、一つのポイントになりそうだ。
ロイヤルズを迎え撃つのはア・リーグ西地区優勝のエンゼルス。98勝はメジャー最多であり、勝率は.605と30球団で唯一6割越えを達成した。
自慢は何と言っても攻撃力。得点はメジャー30球団トップの773点。111打点で打点王に輝いたトラウトが2番に座り、その後ろで構えるのが105打点のプホルスという強力打線だ。加えてレンジャーズで首位打者、リーグMVPに輝いた経験を持つハミルトンが地区シリーズで復帰するのではないか、という報道が伝えられている。今シーズンは肩から首筋、脇腹まで様々な痛みに苦しんだ。出場は89試合に留まり、打率.263、10本塁打、44打点という成績でシーズンを終え、ソーシア監督からは「テキサスのハミルトンとは別人だよ」とまで言われた。2010年リーグチャンピオンシップMVP男の復活はあるのだろうか。
エンゼルスの初戦の先発はウィーバー。今季18勝(9敗)を挙げて自身2度目の最多勝を獲得したエースで初戦を確実に取りに行く。
5試合制で、その前にローテーション投手を2人使ってしまったロイヤルズは苦戦が予想される。しかし、エンゼルスも2人目こそ16勝をマークした新人王資格を持つシューメーカーがいるが、続く投手というと、13勝のウィルソンはいまひとつ安定感に欠け、同じく13勝を挙げたリチャーズは左膝の故障によりシーズンを終えている。もつれればロイヤルズにも勝機は見えてくるだろう。
試合は1・2・5戦目がエンゼルスの本拠地であるエンゼル・スタジアムで、3・4戦目はロイヤルズの本拠地、カウフマン・スタジアムで行われる。メジャー勝率1位のエンゼルスに対して、29年ぶりのプレーオフ勝利で勢いに乗るロイヤルズがどう立ち向かっていくのか。初戦は現地時間10月2日午後9時(日本時間10月3日10時7分)、プレイボールとなる。