ニュース 2014.10.08. 19:23

イチローの去就にも影響?出場停止から復帰のA・ロッドは来季DHで起用か…

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1年間の出場停止から来季復帰するヤンキースのA・ロドリゲス選手(写真左、右はイチロー選手) [Getty Images]
 禁止薬物問題で1年間の出場停止処分を受けていたニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲス選手。スーパースターであるA・ロッドの来季復帰プランについて、米国では徐々に報道が過熱してきている。

 そんな中、米スポーツサイト『PRO SPORTS DAILY』では、ヤンキースがA・ロッドの来季起用法をDHで検討していると、報じている。

 ヤンキースのJ・ジラルディ監督は先週、同選手について「(アレックス)は一年間もプレイしていない。一年間も部外者として過ごしていた。体力的にもどういう状態なのか見てみないと、判断を下すのはそう簡単なことじゃない。うちのチームの選手としてプレイして欲しいか?それはもちろんだ。サードとしてプレイさせるか?させる。しかし、公平にみても彼の現時点でのコンディションを確認しなければなんとも言えない。」と語り、本来のポジションである三塁手として起用する考えを示していた。

 しかし、米紙『Boston Globe』のN・カファルド氏によると、ジラルディ監督の意見はどうやらチームの本音とは違うらしい。

 同記者は「ロドリゲスは162試合出場停止の後に、これからサードの地位を勝ち取らなければならない。ロドリゲスに会った人たちは、(彼が)フィジカル的には万全で、1シーズン休場が腰の回復にもいい影響を与えた、と述べている。しかし、ヤンキース側はロドリゲスの活躍が証明されるまでDHとして使う方向らしい。ヤンキースはロドリゲスとチーム、両方を守ることを考えて、C・へドリーと再契約する可能性もあるだろう。」と語り、三塁手が本職でA・ロッドとポジションが重なるへドリー内野手(今季途中にパドレスからトレードで獲得)と再契約を結ぶ見通しを示している。

 A・ロッドは来シーズンに40歳を迎え、今までに2回の腰手術を経験するなど、2012年以来フルでシーズンを過ごしていない。ヤンキースとは2017年まで、総額6100万ドル(約67億円)の契約が残っている。

 今季は出場停止処分のため、A・ロッドの高額なサラリーを支払わなくて済んだヤンキースだったが、来季から2017年までの3年間は、いかにA・ロッドを不良債権化させず、またチームとして機能させていくかが大きな課題となっている。

 さらに、A・ロッドのポジション問題はヤンキースの補強戦略、加えてイチロー選手の去就にも影響が出ることは必至だ。DH専任を置いていないヤンキースは、打力の高い外野手を揃え、DHとの兼用で起用するケースが多い。ただ、A・ロッドがDHに座るとなると、外野手の登録人数を一人減らすことも想定される。今季、5番手外野手として開幕を迎えたイチローだが、来季は5番手のポジション自体が必要とされない可能性もあるということだ。

 帰ってきたスーパースター、A・ロッド。今冬のヤンキースは、この男を中心に色々な話題が提供されそうだ。

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