ニュース 2014.10.12. 23:36

ロードで強いジャイアンツ、攻撃のカギ握る3・4番コンビ [NLCS第2戦]

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シリーズのカギを握るジャイアンツの中軸コンビ、ポージー(左)とサンドバル(右)[Getty Images]
ナ・リーグ優勝決定シリーズ 第2戦
カージナルス - ジャイアンツ ☆
<現地時間10月12日 ブッシュ・スタジアム>

 ジャイアンツが強い。ワイルドカード2位からの下剋上に突き進むチームは敵地での初戦でエース・バムガーナーが快投。8回途中無失点で今プレーオフ2勝目をマークした。

 特に強さを発揮するのが敵地での試合。バムガーナーがプレーオフのロードゲーム連続イニング無失点を26回2/3に伸ばし、プレーオフ記録を更新。その第1戦で収めた勝利によって、ジャイアンツは2012年からプレーオフのロードゲームでの連勝を7に伸ばした。歴代1位はヤンキースが1937年~1942年と1996年~1997年に記録した9連勝。記録更新の期待が高まる。

 ジャイアンツのカギを握るのは中軸を打つ3番ポージーと4番のサンドバル。好投手との対戦が必然的に続き、ロースコアの展開が増えるプレーオフの中において、この2人は高打率を残している。

 ポージーは過去2度のプレーオフで通算打率.244(119-29)と本調子からは程遠い成績となっていたが、3度目の今回は開幕から安打を重ね、打率は.357(28-10)。ポージーの後を打つサンドバルも、今日の初戦で4打数3安打の活躍を見せ、打率を.333(27-9)とした。

 しかし、好調に見える両者もまだまだ本調子とは言い難い。ポージーは今プレーオフで未だ長打がなく、放った10安打はすべて単打。サンドバルも二塁打こそ2本マークしたが、未だ本塁打が出ていない。ワールドシリーズMVPに輝いた2012年は6本の本塁打を記録する大爆発を見せていたこともあり、いまひとつ物足りなさを感じてしまう。

 この2人が本来の力を発揮した時、ジャイアンツは今以上に楽な展開で勝利を得られるようになるだろう。そうなれば、下剋上が果たされる日も限りなく近づくはずだ。

 第2戦の先発はカージナルスがリン、ジャイアンツがピービ。リンは前回登板で勝ちこそつかずも、ドジャース打線相手に6回2失点の好投。シーズン後半からの好調を維持している。

 対するピービも今季レッドソックスでは1勝9敗で防御率4.72と散々であったが、7月の終わりにジャイアンツへと移って以降は6勝4敗で防御率2.17と別人のような投球を披露。前回登板となった地区シリーズ初戦でも気持ちのこもった投球でナショナルズのストラスバーグに投げ勝っている。

 好調な投手同士の先発で、1点を争う展開が予想される第2戦、チームを引っ張る中軸コンビ、ポージーとサンドバルから状況を打破する決定的な一打が飛び出すだろうか。ジャイアンツの3番と4番に要注目だ。試合は現地時間10月12日午後8時(日本時間9時7分)、プレイボール。

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