ニュース 2014.10.15. 22:59

世界一が見えてきたロイヤルズ 勝利パターンで放たれる3本の矢に注目!

無断転載禁止
レギュラーシーズンでメジャー1位のセーブ成功率を誇った、ロイヤルズの絶対的守護神・ホランド(56) [Getty Images]
 カンザスシティ・ロイヤルズの勢いが止まらない。ポストシーズンに入り、7戦7勝。ワールドシリーズ進出まであと1勝に迫っている。ポストシーズン7試合を振り返ると、13盗塁を記録している走塁、そして好プレーを連発している外野守備などの印象が残っているが、実はロイヤルズの最大の強さはブルペン陣にある。

 必勝パターンを支えるのはケルビン・ヘレラ、ウェード・デービス、グレグ・ホランドの3投手。レギュラーシーズンでは順番に1.41、1.00、1.44という圧巻の防御率をマークするなどチームの快進撃に貢献した。3人のチームメートがそれぞれ60イニング以上投げ、防御率1.50未満を記録するのはメジャーリーグ史上初の快挙だった。過去20年では延べ34人が同条件(60回以上、防御率1.50未満)を満たしている。メジャー全体でも1年に1~2人しか出せない記録を、同じチームの3人が達成したのだ。

 このポストシーズンでも7試合中6試合で3人がそろって登板しており、まさにロイヤルズにとって勝利の方程式といえる。防御率もヘレラが1.35、デービスが1.08、ホランドが1.29とレギュラーシーズンに匹敵する数字を残している。

 3人の中で最も若いヘレラは今季、ファストボールの平均球速が98.1マイル(約158キロ)というチャプマン(レッズ)の100.3マイル(約161キロ)に次ぐ2位をマークした24歳。しかし、レギュラーシーズンではそのスピードを奪三振につなげられず、奪三振率はかなり低めの7.59だった。ところがポストシーズンではその数字を12.15と大きく伸ばしており、自身初のポストシーズンで覚醒した感がある。

 3人の中で唯一ポストシーズンの経験があるデービスは、レギュラーシーズンでイニングをまたいで4つ以上のアウトを奪ったのは僅か4試合だけだったが、このポストシーズンでは全7試合に登板する中、地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズの第1戦で、それぞれ4つ以上のアウトを記録。いずれも試合終盤の同点の場面で相手打線を封じ込み、流れを呼び込む投球を見せた。

 そしてデービスと同じくこのポストシーズンで全7試合に登板し、5セーブを挙げているホランドはレギュラーシーズン同様、1イニング限定で起用されており、ヨスト監督の采配にブレがないことを証明している。それは同時に、ヘレラとデービスが信頼されている証しでもある。29年ぶりの世界一に輝くとき、そのマウンド上にいるのは今季レギュラーシーズンでメジャー1位のセーブ成功率(48回中46回成功)を誇ったホランド以外に考えられない。

 レギュラーシーズン中、この3人がそろって登板した試合は25試合あり、22勝3敗という高い勝率を誇った。29年ぶりの世界一まであと5勝。今季われわれはあと何度、ロイヤルズの“3本の矢”が放たれるのを目撃することになるのだろうか。

【PR】「ABEMA」ならドジャース戦、パドレス戦が毎日視聴可能!

ABEMA × MLB

「ABEMA」とは、好きな時間に好きな場所で、話題の動画を楽しめる新しい未来のテレビ。登録不要でドジャース戦を含む様々なコンテンツが無料で視聴できます。ただし、無料配信は一部のため、日本人メジャーリーガーの活躍をすべて観るなら「ABEMAプレミアム」月額960円(税込)への加入がおすすめ。

POINT

① ABEMAプレミアムならすべてのドジャース戦が視聴可能! TV視聴も可能!

追っかけ再生、見逃し配信などうれしい機能が充実!

③ 無料の約3倍の作品が見放題&プレミアム限定作品が毎週追加

ポスト シェア 送る
  • ALL
  • De
  • 西