カンザスシティ・ロイヤルズの勢いが止まらない。ポストシーズンに入り、7戦7勝。ワールドシリーズ進出まであと1勝に迫っている。ポストシーズン7試合を振り返ると、13盗塁を記録している走塁、そして好プレーを連発している外野守備などの印象が残っているが、実はロイヤルズの最大の強さはブルペン陣にある。
必勝パターンを支えるのはケルビン・ヘレラ、ウェード・デービス、グレグ・ホランドの3投手。レギュラーシーズンでは順番に1.41、1.00、1.44という圧巻の防御率をマークするなどチームの快進撃に貢献した。3人のチームメートがそれぞれ60イニング以上投げ、防御率1.50未満を記録するのはメジャーリーグ史上初の快挙だった。過去20年では延べ34人が同条件(60回以上、防御率1.50未満)を満たしている。メジャー全体でも1年に1~2人しか出せない記録を、同じチームの3人が達成したのだ。
このポストシーズンでも7試合中6試合で3人がそろって登板しており、まさにロイヤルズにとって勝利の方程式といえる。防御率もヘレラが1.35、デービスが1.08、ホランドが1.29とレギュラーシーズンに匹敵する数字を残している。
3人の中で最も若いヘレラは今季、ファストボールの平均球速が98.1マイル(約158キロ)というチャプマン(レッズ)の100.3マイル(約161キロ)に次ぐ2位をマークした24歳。しかし、レギュラーシーズンではそのスピードを奪三振につなげられず、奪三振率はかなり低めの7.59だった。ところがポストシーズンではその数字を12.15と大きく伸ばしており、自身初のポストシーズンで覚醒した感がある。
3人の中で唯一ポストシーズンの経験があるデービスは、レギュラーシーズンでイニングをまたいで4つ以上のアウトを奪ったのは僅か4試合だけだったが、このポストシーズンでは全7試合に登板する中、地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズの第1戦で、それぞれ4つ以上のアウトを記録。いずれも試合終盤の同点の場面で相手打線を封じ込み、流れを呼び込む投球を見せた。
そしてデービスと同じくこのポストシーズンで全7試合に登板し、5セーブを挙げているホランドはレギュラーシーズン同様、1イニング限定で起用されており、ヨスト監督の采配にブレがないことを証明している。それは同時に、ヘレラとデービスが信頼されている証しでもある。29年ぶりの世界一に輝くとき、そのマウンド上にいるのは今季レギュラーシーズンでメジャー1位のセーブ成功率(48回中46回成功)を誇ったホランド以外に考えられない。
レギュラーシーズン中、この3人がそろって登板した試合は25試合あり、22勝3敗という高い勝率を誇った。29年ぶりの世界一まであと5勝。今季われわれはあと何度、ロイヤルズの“3本の矢”が放たれるのを目撃することになるのだろうか。
必勝パターンを支えるのはケルビン・ヘレラ、ウェード・デービス、グレグ・ホランドの3投手。レギュラーシーズンでは順番に1.41、1.00、1.44という圧巻の防御率をマークするなどチームの快進撃に貢献した。3人のチームメートがそれぞれ60イニング以上投げ、防御率1.50未満を記録するのはメジャーリーグ史上初の快挙だった。過去20年では延べ34人が同条件(60回以上、防御率1.50未満)を満たしている。メジャー全体でも1年に1~2人しか出せない記録を、同じチームの3人が達成したのだ。
このポストシーズンでも7試合中6試合で3人がそろって登板しており、まさにロイヤルズにとって勝利の方程式といえる。防御率もヘレラが1.35、デービスが1.08、ホランドが1.29とレギュラーシーズンに匹敵する数字を残している。
3人の中で最も若いヘレラは今季、ファストボールの平均球速が98.1マイル(約158キロ)というチャプマン(レッズ)の100.3マイル(約161キロ)に次ぐ2位をマークした24歳。しかし、レギュラーシーズンではそのスピードを奪三振につなげられず、奪三振率はかなり低めの7.59だった。ところがポストシーズンではその数字を12.15と大きく伸ばしており、自身初のポストシーズンで覚醒した感がある。
3人の中で唯一ポストシーズンの経験があるデービスは、レギュラーシーズンでイニングをまたいで4つ以上のアウトを奪ったのは僅か4試合だけだったが、このポストシーズンでは全7試合に登板する中、地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズの第1戦で、それぞれ4つ以上のアウトを記録。いずれも試合終盤の同点の場面で相手打線を封じ込み、流れを呼び込む投球を見せた。
そしてデービスと同じくこのポストシーズンで全7試合に登板し、5セーブを挙げているホランドはレギュラーシーズン同様、1イニング限定で起用されており、ヨスト監督の采配にブレがないことを証明している。それは同時に、ヘレラとデービスが信頼されている証しでもある。29年ぶりの世界一に輝くとき、そのマウンド上にいるのは今季レギュラーシーズンでメジャー1位のセーブ成功率(48回中46回成功)を誇ったホランド以外に考えられない。
レギュラーシーズン中、この3人がそろって登板した試合は25試合あり、22勝3敗という高い勝率を誇った。29年ぶりの世界一まであと5勝。今季われわれはあと何度、ロイヤルズの“3本の矢”が放たれるのを目撃することになるのだろうか。