ニュース 2014.10.25. 16:16

7年間続いている日本一の法則 キーワードは『ベイスターズ』

 ついに今季プロ野球の総決算、日本シリーズが甲子園球場で開幕する。阪神とソフトバンク(当時はダイエー)が日本シリーズで対戦するのは2003年以来11年ぶり。その年は第7戦までもつれ込み、4勝3敗で福岡ダイエーホークスが日本一に輝いた。今年はどのような戦いが繰り広げられるのか。多くのプロ野球ファンが、この一戦に注目していることだろう。

 最近の日本一チームにはある共通点がある。それは『ベイスターズ』出身の選手が必ず日本一チームの一員として活躍しているのだ。始まりは中日に移籍した谷繁元信とT・ウッズ。07年に日本一に貢献すると、翌年は石井義人が西武で日本一。09年はM・クルーンと鶴岡一成が移籍先の巨人で栄冠を勝ち取るなど、昨年の楽天・藤田一也まで7年連続で『ベイスターズ』出身選手が日本一になっている。

 よくあることだと思われるかも知れないが、少なくとも近年では横浜ベイスターズ(当時)以外の球団では同様の現象はなし。この偶然はいつまで続くのか、ひそかに注目したい傾向だ。

 ちなみに、今季もソフトバンクからは内川聖一、吉村裕基、阪神からは鶴岡、高宮和也の元ベイスターズ選手たちが日本一を目指す。吉村は日本ハムとのCSファイナルステージ第1戦でサヨナラ適時打を放つ活躍を見せ、ファイナルステージのMVPに輝いた。高宮もCSファイナルステージでは、巨人・阿部慎之助を無安打に封じこみ9年ぶりの日本シリーズ進出に貢献。強豪チームにいるだけでなく、しっかりと実績を残しているのが元ベイスターズ選手の特徴だ。

 今日から始まる日本シリーズで、ソフトバンクが日本一になると内川が2度目、吉村が初。阪神が日本一になると鶴岡が2度目(09年は日本シリーズ出場なし)、高宮は初の経験となる。ちなみにベイスターズは07年以降の8年間で5度最下位になっているのだから、なんとも皮肉な話である。

元DeNAで日本一輝いた主な選手

※()内はベイスターズ在籍期間

2007 中日ドラゴンズ
谷繁元信(1990~2001)
ウッズ(2003~2004)

2008 埼玉西武ライオンズ
石井義人(1997~2002)

2009 読売ジャイアンツ
クルーン(2005~2007)
鶴岡一成(1996~2008途中、2012~2013)

2010 千葉ロッテマリーンズ
吉見祐治(2001~2010途中)

2011 福岡ソフトバンクホークス
内川聖一(2001~2010)
多村仁志(1995~2006、2013~)

2012 読売ジャイアンツ
村田修一(2003~2011)

2013 東北楽天ゴールデンイーグルス
藤田一也(2005~2012途中)
斎藤隆(1992~2005)

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