ニュース

全7戦の勝利投手は全員サウスポー 03年の”内弁慶シリーズ”を振り返る

 プロ野球の頂点を決める日本シリーズが今日25日から開幕する。リーグ2位でCSを突破した阪神と、リーグ優勝を経て日本シリーズ進出を決めたソフトバンクの対戦は2003年以来11年ぶり。当時のは本拠地チームがすべて勝利する“内弁慶シリーズ”と言われ、本拠地開催が1試合多かったソフトバンク(当時ダイエー)が4勝3敗で頂点に立った。

 当時の戦歴の振り返ると、まずは両チームの充実したオーダーが目を引く(下記参照)。

【阪神タイガース】
1番(二)今岡
2番(中)赤星
3番(左)金本
4番(右)桧山
5番(指)広沢
6番(一)アリアス
7番(三)片岡
8番(捕)矢野
9番(遊)藤本
●主な投手要員
先発:井川、伊良部、ムーア、下柳
中継ぎ:安藤、リガン、吉野、ウィリアムス

【福岡ダイエーホークス】
1番(中)村松
2番(三)川崎
3番(二)井口
4番(一)松中
5番(捕)城島
6番(左)バルデス
7番(指)ズレータ
8番(右)柴原
9番(遊)鳥越
●主な投手要員
先発:斉藤和、杉内、和田、ナイト
中継ぎ:新垣、吉田、岡本、篠原

 上記は指名打者を採用した際の基本ラインナップ。阪神は新加入の金本がシーズン中から打線の軸となり、それぞれ打率3割をクリアした今岡、赤星、藤本らが脇を固めた。投げては入団6年目の井川が初の20勝。中継ぎでも2年目の安藤が51試合に登板し、防御率1.62をマークするなど、即戦力の名に恥じない働きを見せた。当時の抑えは加入1年目のウィリアムス。この年は2位中日に14.5ゲーム差をつけ、ぶっちぎりで18年ぶりのリーグVを決めた。

 一方のダイエーはとにかく打線が凄かった。井口、松中、城島、バルデス中軸4人が100打点をクリアし、さらに上位の村松、川崎、井口はそれぞれ30盗塁以上をマーク。破壊力満点の打線は“ダイハード打線”と呼ばれた。投げてはこちらも20勝を挙げた斉藤和を筆頭に、杉内、和田ら即戦力左腕が揃って活躍。シーズン中は先発要員だった新垣は、シリーズでは中継ぎに回った。

 そんな両チームが激突した日本シリーズは4勝3敗でダイエーに軍配。2戦目と6戦目に先発した杉内が2勝を挙げMVP。さらに7戦目は和田が完投勝利を挙げ、新人ながら胴上げ投手となった。阪神では金本が、甲子園での3試合で4本塁打を放ち本拠地3連勝に貢献。金本はこの活躍もあり敢闘選手賞に選ばれた。

 また前述の通り“内弁慶シリーズ”となった03年だが、もう一つ珍しい記録が生まれた。初戦からの勝利投手と見ると、篠原(ダ)、杉内(ダ)、吉野(神)、ウィリアムス(神)、下柳(神)、杉内(ダ)、和田(ダ)と、全試合でサウスポーが勝ち投手となった。

 この法則が継続すれば、両助っ人が先発となる今日の初戦は、左の中継ぎが豊富なソフトバンク。そして明日の2戦目は、先発登板が予想されている能見率いる阪神が勝利…ということになるかもしれない。
ツイート シェア 送る
  • ALL
  • De
  • 西