ワールドシリーズ第5戦
○ ジャイアンツ 5 － 0 ロイヤルズ ●
＜現地時間10月26日　AT＆Tパーク＞

　29年ぶりの世界一を目指すロイヤルズの前にまたしてもジャイアンツのエース左腕が立ちはだかった。

　初戦で7回3安打1失点の好投を見せ、ロイヤルズが1985年から続けていたポストシーズン連勝を11で止めたジャイアンツのバムガーナー。この日もロイヤルズのエース・シールズとの投げ合いとなったが、圧倒的な投球でロイヤルズ打線を飲み込んでゆく。

　9回を投げきり、許した安打は散発の4本。5回、一死からインファンテに二塁打を許して迎えたこの日初めてのピンチも、続く8番ダイソンと9番シールズを連続三振に斬って取り、3塁すら踏ませない投球でロイヤルズ打線を見事にシャットアウトした。

　打線は2回裏、一死二三塁の場面で9番クロフォードの二ゴロの間に1点を挙げると、4回にもクロフォードが低めの難しいボールを上手くセンター前へと運び、追加点。8回にはイニング跨ぎとなった2番手・ヘレーラから連打でチャンスを作ると、代わった3番手・デービスから8番ファン・ペレスがセンターオーバーの二塁打を放って二者が生還。続く9番クロフォードも今日3打点目となる適時打でこの回一挙3点を挙げてダメ押しに成功した。

　バムガーナーはこの勝利でワールドシリーズでは2010年から数えて負けなしの4連勝。通算31イニングを投げて失点はわずかに1という驚異的な成績を残した。

　ロイヤルズはまたしてもバムガーナーを前に打線が沈黙。さらにはここまでチームを支えてきた中継ぎ“3本の矢”のヘレーラとデービスが捕まった。あさってからは本拠地カンザス・シティでのゲームになるとは言え、手痛い敗戦となった。

　なお、ロイヤルズの青木宣親は8回の守備から途中出場も打席は回ってこず。ワールドシリーズ初安打は本拠地に戻っての第6戦へお預けとなった。