日本シリーズ第3戦
ソフトバンク － 阪神
＜10月28日　ヤフオクドーム＞

　25日に開幕したソフトバンクと阪神の日本シリーズは2試合を終え、1勝1敗の対戦成績。今日からヤフオクドームに舞台を移して第3戦を戦う。パ・リーグの主催ゲームということもあり指名打者制が採用される。

　地元福岡に戻って最初の試合となるソフトバンクは、大隣に先発マウンドを託す。今季の大隣は勝負どころでの投球が光った。勝てば優勝が決まる10月2日のオリックス戦に先発し、白星こそ付かなかったが6回を無失点。松田のサヨナラ打に繋げた。3勝3敗（※ソフトバンクに1勝のアドバンテージあり）で迎えた日本ハムとのCSファイナルステージ第6戦では故障復帰後初となる中4日で先発したが、7回を無失点に抑え日本シリーズ進出に大きく貢献。大事な試合で勝利に結びつける投球を見せてきた大隣は、前回登板から中8日と万全の状態で阪神戦に挑む。

　大隣を打ち崩したい阪神打線は、指名打者に誰を起用するか注目が集まる。交流戦では主に4番ゴメスが指名打者に起用され、新井貴が一塁を守った。その新井貴は日本シリーズ第1戦の試合前練習で腰を痛めて2試合ベンチ外と万全な状態ではない。代わりに故障明けの新井良を指名打者で起用し、ゴメスが一塁を守るスタメンが予想される。打順はゴメス、マートン、福留と、好調な中軸のあとが濃厚。チャンスでの打撃に期待したいところだ。

　対する阪神の先発は藤浪。20歳6カ月での勝利投手となれば、62年に村山が記録した25歳10カ月を大きく上回り、球団史上最年少での日本シリーズ勝利投手となる。さらに藤浪は、9月12日の広島戦からCSファイナルの巨人戦まで4戦4勝中。第2戦では打線が21歳の武田に翻弄されたが、ここで藤浪がやり返すことができれば、チームも再び勢いに乗って行きそうだ。