米大リーグは現地時間5日、2014年の優秀守備選手賞に輝いた9名を発表した。

　昨日発表された「ゴールド・グラブ賞」は監督・コーチの投票による比重が大きく、批判や疑問の対象となることも少なくない。そこで、セイバーメトリクスの各種データなどを基に、より客観的な方法で純粋な守備貢献から選手を表彰しようということで創設されたのがこの「Wilson Defensive Player of The Year Award」である。

　ゴールド・グラブ賞は各リーグ9人ずつを選出するのに対し、こちらはリーグに関係なくメジャー30球団から9人を選出して、その中から一人を最優秀選手として表彰するという方式になっている。

　受賞選手は以下の通り。（※選手名後ろの◎はゴールド・グラブ賞受賞者）

【最優秀選手】
J.ヘイワード（ブレーブス）
右翼手　5年目/25歳
DRS：32　UZR：24.1
☆共にメジャートップの数値。

【最優秀守備チーム】
シンシナティ・レッズ
DRS：67（メジャー1位）
UZR：46.3（メジャー3位）

【表彰選手】
投手：J.クエト（レッズ）
捕手：R.マーティン（パイレーツ）
一塁手：A.ゴンザレス（ドジャース）◎
二塁手：I.キンスラー（タイガース）
三塁手：J.ウリベ（ドジャース）
遊撃手：A.シモンズ（ブレーブス）◎
左翼手：A.ゴードン（ロイヤルズ）◎
中堅手：L.ケーン（ロイヤルズ）
右翼手：J.ヘイワード（ブレーブス）◎

　※DRS=Defensive Runs Saved、UZR=Ultimate Zone Rating…共に守備貢献を表す指標。そのポジションの平均的な選手と比べて何点防いだか、を表す。数値は米データサイト『fangraphs』より。