最下位からの巻き返しに向け、目の色を変えて積極的な補強を見せるレッドソックス。その一方で、永遠のライバルであるヤンキースの動向が気になるところであるが、『FOX SPORTS』（電子版）でこのような記事が掲載された。

　“ヤンキースGMキャッシュマン、ホームレス廃止・救援活動で野宿”

　実はこれ、毎年恒例となっている「Sleep Out」という幼児、青少年のホームレス廃止・救助を目的とした慈善イベント。キャッシュマンGMは今年で5回目の参加となる。

　マンハッタンの道端で野宿を行なったキャッシュマンGMは、「一体誰が毎日、毎週、毎月こんな風にして生活できるのか、理解できない。地面は堅く心地よさのかけらもない。一晩だって耐えられないくらいだ。どう考えたってこんな生活をしなければならないのは正しくない。どんな人間でもこのような生活はしてはならない。」と訴えた。

　金満球団ヤンキースのGMという肩書きを持つセレブが見せるこのような行動は賞賛を受けており、記事でも「ボストン・レッドソックスのファンでさえ、今回はブライアン・キャッシュマンの行動を認めなければならない」としている。

　ただし、上述の通りその間にもレッドソックスは着々と補強を進めている。ヤンキースは今季地区2位にはつけたものの、2年連続プレーオフ逸という屈辱を味わい、大黒柱のジーターが引退。その最終年のジーターに引導を渡すような若手の台頭もなく、チームを支えてきた黒田博樹の去就も不明。出場停止からの復帰を目指しているアレックス・ロドリゲスも含めて不確定要素だらけの状態だ。

　素晴らしい活動ではあるのだが、来季へ向けてという点ではライバルから完全に遅れを取ったヤンキース。現地時間12月8日にウィンター・ミーティングを控え、ここからどのような動きを見せるのか、注目だ。