現地時間28日、トロント・ブルージェイズとオークランド・アスレチックスの間でのトレード成立が発表。ブルージェイズは本拠地カナダ出身で期待の24歳、ブレット・ローリーと3人のプロスペクト選手を放出し、今年のオールスターにも出場した29歳、ジョシュ・ドナルドソンを獲得した。
ドナルドソンは昨シーズン158試合に出場して打率.303、本塁打24本、打点93をマークしてブレイクした強打の三塁手。今シーズンも158試合で打率こそ.255と落としたものの、キャリアハイとなる29本塁打、98打点を記録した。守備もゴールドグラブ賞最終候補3名に残るなど評価が高い選手で、特にライン際の打球に強く、持ち前の強肩を活かしたファインプレーでファンを魅了するアスレチックスのスター候補であった。
「マネー・ボール」で日本でも有名になったアスレチックスのビリー・ビーンGM。選手の年俸が高騰する前に放出し、安くて若い有望株を獲得するというスタンスがここでもはっきりと表れており、獲得したローリーは24歳で、グレイブマンも24歳、ノリスが25歳、バレットに至っては18歳という若さである。来シーズンの巻き返しよりも、チームの哲学に沿った今まで通りの補強を推し進めているというのが印象的だ。
一方のブルージェイズは今オフに大型補強を敢行。FAで捕手のラッセル・マーティンを5年総額8200万ドル(約97億円)という契約で獲得しており、それに続いての補強になった。近年は下位に沈んでいたが、今シーズンは最終盤までプレーオフ争いを演じ、7年ぶりに地区3位でフィニッシュ。来シーズンへかける意気込みは強い。
しかし、今シーズンの成績を見てみるとチーム打率はリーグ3位タイの.259、得点は4位の723点と打線は奮闘したものの、防御率と失点はともにリーグ9位の4.00、686点と投手陣で苦しんでいた印象が強い。その中で若手投手2人含むトレードで強打の内野手を獲得してきたことには少々の不安を感じる。
とは言え打率.301、16本塁打、73打点と活躍したメルキー・カブレラの去就が不透明であることを差し引いても、打率.286、35本塁打、103打点のホセ・バティスタに34本塁打、98打点のエドウィン・エンカーナシオンをはじめとした強打者が揃う打線にドナルドソンが加わることで、リーグでも屈指の強力打線となることは間違いない。ヤンキースやレッドソックスといった日本人選手が多く所属するア・リーグ東地区をかき回す“台風の目”になれるだろうか。
【トロント・ブルージェイズ】
●ブレット・ローリー
内野手 右投右打 4年目/24歳
今季成績:70試合 打率.244 本塁打12 打点38 出塁率.301 長打率.402
通算成績:345試合 打率.265 本塁打43 打点157 出塁率.323 長打率.426
●ケンドール・グレイブマン
投手 右投右打 1年目/24歳
今季成績:5試合 4回2/3 0勝0敗 防御率3.86 WHIP0.86
●ショーン・ノリン
投手 左投左打 2年目/25歳
今季成績:1試合 1回 0勝0敗 防御率9.00 WHIP1.00
通算成績:2試合 2回1/3 0勝1敗 防御率27.00 WHIP3.86
●フランクリン・バレット
内野手 右投右打 メジャー経験なし/18歳
↑↓
【オークランド・アスレチックス】
●ジョシュ・ドナルドソン
内野手 右投右打 4年目/29歳
今季成績:158試合 打率.255 本塁打29 打点98 出塁率.342 長打率.456
通算成績:405試合 打率.268 本塁打63 打点228 出塁率.347 長打率.458
ドナルドソンは昨シーズン158試合に出場して打率.303、本塁打24本、打点93をマークしてブレイクした強打の三塁手。今シーズンも158試合で打率こそ.255と落としたものの、キャリアハイとなる29本塁打、98打点を記録した。守備もゴールドグラブ賞最終候補3名に残るなど評価が高い選手で、特にライン際の打球に強く、持ち前の強肩を活かしたファインプレーでファンを魅了するアスレチックスのスター候補であった。
「マネー・ボール」で日本でも有名になったアスレチックスのビリー・ビーンGM。選手の年俸が高騰する前に放出し、安くて若い有望株を獲得するというスタンスがここでもはっきりと表れており、獲得したローリーは24歳で、グレイブマンも24歳、ノリスが25歳、バレットに至っては18歳という若さである。来シーズンの巻き返しよりも、チームの哲学に沿った今まで通りの補強を推し進めているというのが印象的だ。
一方のブルージェイズは今オフに大型補強を敢行。FAで捕手のラッセル・マーティンを5年総額8200万ドル(約97億円)という契約で獲得しており、それに続いての補強になった。近年は下位に沈んでいたが、今シーズンは最終盤までプレーオフ争いを演じ、7年ぶりに地区3位でフィニッシュ。来シーズンへかける意気込みは強い。
しかし、今シーズンの成績を見てみるとチーム打率はリーグ3位タイの.259、得点は4位の723点と打線は奮闘したものの、防御率と失点はともにリーグ9位の4.00、686点と投手陣で苦しんでいた印象が強い。その中で若手投手2人含むトレードで強打の内野手を獲得してきたことには少々の不安を感じる。
とは言え打率.301、16本塁打、73打点と活躍したメルキー・カブレラの去就が不透明であることを差し引いても、打率.286、35本塁打、103打点のホセ・バティスタに34本塁打、98打点のエドウィン・エンカーナシオンをはじめとした強打者が揃う打線にドナルドソンが加わることで、リーグでも屈指の強力打線となることは間違いない。ヤンキースやレッドソックスといった日本人選手が多く所属するア・リーグ東地区をかき回す“台風の目”になれるだろうか。
【トロント・ブルージェイズ】
●ブレット・ローリー
内野手 右投右打 4年目/24歳
今季成績:70試合 打率.244 本塁打12 打点38 出塁率.301 長打率.402
通算成績:345試合 打率.265 本塁打43 打点157 出塁率.323 長打率.426
●ケンドール・グレイブマン
投手 右投右打 1年目/24歳
今季成績:5試合 4回2/3 0勝0敗 防御率3.86 WHIP0.86
●ショーン・ノリン
投手 左投左打 2年目/25歳
今季成績:1試合 1回 0勝0敗 防御率9.00 WHIP1.00
通算成績:2試合 2回1/3 0勝1敗 防御率27.00 WHIP3.86
●フランクリン・バレット
内野手 右投右打 メジャー経験なし/18歳
↑↓
【オークランド・アスレチックス】
●ジョシュ・ドナルドソン
内野手 右投右打 4年目/29歳
今季成績:158試合 打率.255 本塁打29 打点98 出塁率.342 長打率.456
通算成績:405試合 打率.268 本塁打63 打点228 出塁率.347 長打率.458