DeNAから戦力外通告を受けた伊藤拓郎が27日、プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスに入団が決まった。伊藤の他に、ヤクルトを戦力外になった岩村明憲が来季から参入する福島ホープスの選手兼任監督に就任するなど、今季までNPBでプレーした7選手が来季、BCリーグに活躍の舞台を移す。

　帝京高（東京都）時代1年夏の全国甲子園大会で148キロを投げ込んだ伊藤は、プロ入り後、1軍登板は1年目に登板した2試合のみ。今季は二軍で11試合に登板し、防御率0.77をマークするもわずか3年で戦力外に。その後、11月に開催された合同トライアウトに2度参加したが、他球団からのオファーがなく、27日に群馬入団が決定した。

　福島ホープスの選手兼任監督に就任した岩村明憲は、日本だけでなく大リーグでも活躍し、日米通算1585安打をマークした。岩村以外にも、今季までヤクルトで一緒にプレーした真田裕貴が投手兼任コーチ、日本ハムを戦力外になった村田和哉も選手兼任コーチとして福島に加わる。また、チームスローガンは岩村が座右の銘とする“何苦楚魂”に決定するなど”岩村色”全開で福島を盛り上げる。

　その他にもBCリーグには、“ラミちゃん”の愛称で親しまれたアレックス・ラミレスが群馬のシニアディレクターを務め、桑田真澄氏の息子・真樹が11月に行われたドラフト会議で、新潟アルビレックスから2位指名を受けるなど、NPBに馴染み深い選手が多い。

今季までNPBでプレーし、2015年からBCリーグでプレーする選手

●群馬ダイヤモンドペガサス
伊藤拓郎（前DeNA / 投手）
八木健史（前ソフトバンク / 捕手）

●福島ホープス
岩村明憲（前ヤクルト/ 内野手）＊選手兼任監督
真田裕貴（前ヤクルト / 投手）＊選手兼任投手コーチ
村田和哉（前日本ハム / 外野手）＊選手兼任打撃コーチ

●新潟アルビレックス
雨宮敬（前巨人 / 投手）

●信濃グランセローズ
高橋信二（前オリックス / 内野手）＊選手兼任総合コーチ