ちょうど1年前、野球界ではなにが起こっていたのかを振り返っていく「1年前の答え合わせ」。
同じ大学から同時に3人の投手がドラフト1位指名を受け、早大フィーバーが沸き起こった10年のドラフト会議。ところが、その主役であった3人は現在、プロの世界でもがき苦しんでいる。そんな彼らがプロ入り後はじめて合同で自主トレを行なったのが1年前の1月13日。そこで語った新シーズンへ向けての決意とは…。2014年1月13日の出来事は以下の通り。
● 早大ドラ1トリオの誓い 世間の酷評見返す!
右肩関節唇損傷から完全復活を期す日本ハム斎藤佑樹が、横浜市内で早大時代の同期である広島の福井優也、西武の大石達也投手とプロ初の合同自主トレを公開。13年はそろって未勝利に終わった10年ドラフト1位トリオへ向けられる世間の厳しい評価に対し、「見返す」と反骨心を燃やした。巻き返しを誓い合う盟友の存在を発奮材料に、周囲の雑音をはね返す。斎藤は「それぞれ(投球フォームなど)変わっているところもあって、刺激をもらった」。月日の流れを感じながら、完全復活へ向けたパワーを注入した。「3人とも目標はほぼ一緒」。1年間通じ一軍で活躍することが3人の野望で、斎藤の場合は先発ローテーションを守り通すことが目標だ。
→ 再起にかけた斎藤だったが、6試合の登板に留まり、2勝1敗で防御率は4.85。開幕ローテには入ったものの、早々に離脱し、一軍と二軍を行き来するシーズンとなった。同期の福井も復活の兆しを見せたが、9月は4試合で1勝3敗、防御率5.57と苦しみ、チームの失速を食い止めることができず、4勝5敗の防御率4.35でシーズンを終え、大石はルーキーイヤー以来の一軍登板なしと、やはり3人とも苦しいシーズンとなってしまった。
● 新井貴浩が毎年恒例の護摩行
阪神の新井貴浩が、毎年恒例の護摩行を行なった。護摩行とは、燃え上がる炎の前で全身全霊を込めて不動真言を唱え、煩悩を焼き尽くす修行。新井にとって今年が10年目の節目となった。護摩行を行なった最福寺の池口恵観法主は、「(新井は)一番火が近い場所でやっている。よく頑張ってくれた。今年はみなさんに喜んでもらえるようなプレーをしてほしい」と話した。
→ 開幕前は好調な仕上がりを見せるも、新外国人ゴメスの大当たりで出番は激減。シーズン終了後に自ら自由契約を球団に申し入れ、古巣・広島での再出発を決めた。
● ソフトバンク細川、開幕スタメンに自信「鶴岡はライバルじゃない」
ソフトバンクの細川亨が、グアムでの自主トレを公開。正捕手争いをたきつけようとする報道陣に「鶴岡はライバルじゃない。僕のライバルは(中日)谷繁さんくらい」とサラリと交わした。昨年の途中から考え方に変化があったことを吐露した細川は、「まずはチームが日本一になることが大事。コーチじゃないけど、昨年後半からチームのことしか考えなくなった」とチーム最優先の姿勢を強く抱いていることを明かす。そのためにも、鶴岡とは協力関係を築きたい意向で、「ライバルではない。鶴岡とはピッチャー以上に一番コミュニケーシンをとらないといけない。2人で投手陣を引っ張っていく」と力強く宣言。その一方で、「鶴岡じゃ、できんでしょう。(開幕スタメンは)普通にやれば大丈夫」と自身ものぞかせた。
→ 開幕戦のスタメンマスクを被ったのは鶴岡であったが、その後はポジションを奪い返すと、鶴岡を上回る112試合に出場。扇の要としてチームの優勝、日本一に大きく貢献した。
同じ大学から同時に3人の投手がドラフト1位指名を受け、早大フィーバーが沸き起こった10年のドラフト会議。ところが、その主役であった3人は現在、プロの世界でもがき苦しんでいる。そんな彼らがプロ入り後はじめて合同で自主トレを行なったのが1年前の1月13日。そこで語った新シーズンへ向けての決意とは…。2014年1月13日の出来事は以下の通り。
● 早大ドラ1トリオの誓い 世間の酷評見返す!
右肩関節唇損傷から完全復活を期す日本ハム斎藤佑樹が、横浜市内で早大時代の同期である広島の福井優也、西武の大石達也投手とプロ初の合同自主トレを公開。13年はそろって未勝利に終わった10年ドラフト1位トリオへ向けられる世間の厳しい評価に対し、「見返す」と反骨心を燃やした。巻き返しを誓い合う盟友の存在を発奮材料に、周囲の雑音をはね返す。斎藤は「それぞれ(投球フォームなど)変わっているところもあって、刺激をもらった」。月日の流れを感じながら、完全復活へ向けたパワーを注入した。「3人とも目標はほぼ一緒」。1年間通じ一軍で活躍することが3人の野望で、斎藤の場合は先発ローテーションを守り通すことが目標だ。
→ 再起にかけた斎藤だったが、6試合の登板に留まり、2勝1敗で防御率は4.85。開幕ローテには入ったものの、早々に離脱し、一軍と二軍を行き来するシーズンとなった。同期の福井も復活の兆しを見せたが、9月は4試合で1勝3敗、防御率5.57と苦しみ、チームの失速を食い止めることができず、4勝5敗の防御率4.35でシーズンを終え、大石はルーキーイヤー以来の一軍登板なしと、やはり3人とも苦しいシーズンとなってしまった。
● 新井貴浩が毎年恒例の護摩行
阪神の新井貴浩が、毎年恒例の護摩行を行なった。護摩行とは、燃え上がる炎の前で全身全霊を込めて不動真言を唱え、煩悩を焼き尽くす修行。新井にとって今年が10年目の節目となった。護摩行を行なった最福寺の池口恵観法主は、「(新井は)一番火が近い場所でやっている。よく頑張ってくれた。今年はみなさんに喜んでもらえるようなプレーをしてほしい」と話した。
→ 開幕前は好調な仕上がりを見せるも、新外国人ゴメスの大当たりで出番は激減。シーズン終了後に自ら自由契約を球団に申し入れ、古巣・広島での再出発を決めた。
● ソフトバンク細川、開幕スタメンに自信「鶴岡はライバルじゃない」
ソフトバンクの細川亨が、グアムでの自主トレを公開。正捕手争いをたきつけようとする報道陣に「鶴岡はライバルじゃない。僕のライバルは(中日)谷繁さんくらい」とサラリと交わした。昨年の途中から考え方に変化があったことを吐露した細川は、「まずはチームが日本一になることが大事。コーチじゃないけど、昨年後半からチームのことしか考えなくなった」とチーム最優先の姿勢を強く抱いていることを明かす。そのためにも、鶴岡とは協力関係を築きたい意向で、「ライバルではない。鶴岡とはピッチャー以上に一番コミュニケーシンをとらないといけない。2人で投手陣を引っ張っていく」と力強く宣言。その一方で、「鶴岡じゃ、できんでしょう。(開幕スタメンは)普通にやれば大丈夫」と自身ものぞかせた。
→ 開幕戦のスタメンマスクを被ったのは鶴岡であったが、その後はポジションを奪い返すと、鶴岡を上回る112試合に出場。扇の要としてチームの優勝、日本一に大きく貢献した。