ニュース 2015.01.14. 20:00

引く手あまただったはずが…長期化する青木宣親の去就問題

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去就に注目が集まる青木宣親[Getty Images]
 今年のFA市場で高い評価を得ていたはずの青木宣親の去就が長引いている。これまで様々に候補が浮上しては消え、浮上しては消えを繰り返し、気がつけば1月も中旬。果たして、日本を代表するヒットマンの行方は…。

 昨季は初めて故障者リスト入りを経験するなど、序盤こそ苦しんだ青木であったが、9月に打率.379をマークする大活躍を見せると、ロイヤルズを29年ぶりにプレーオフに導いた立役者の一人としてその人気は急上昇。残留を願うロイヤルズを含めた複数球団での争奪戦になることが予想されていた。

 ところが、フタを開けてみれば去就先はなかなか決まらず。ネックとなっていると言われるのが契約条件。複数の球団が興味を示すも、提示された契約年数は最大2年で、3年契約を強く希望する青木側との折り合いが合わず、長引くうちに候補となっていた球団が別の選手を獲得してしまうといった流れでここまで来てしまった。

 たとえば、最初に積極的な興味を示したホワイトソックスは、FAでメルキー・カブレラの獲得に成功し、早々に撤退。レッズもイチローか青木かなどと言われていた中、トレードでベテラン外野手のマーロン・バードを獲得し、こちらも消滅。残留を熱望していたとされるロイヤルズも、レンジャーズをFAとなったアレックス・リオスを獲得し、青木の後釜の準備を整えた。

 現在、青木の獲得を検討していると言われているのは、オリオールズとジャイアンツ。オリオールズは昨季本塁打王の主砲ネルソン・クルーズにニック・マーカーキスと2人の外野手が抜けたという緊急事態を迎えているが、青木よりもブルージェイズをFAとなったコルビー・ラスマスの獲得に本腰を入れているとの報道がある。前述の2人が抜けることで失われる本塁打が54本。その長打力を少しでも補うため、過去3シーズンで63本の本塁打を放っており、かつ今年29歳と若いラスマスが本命となる模様で、青木の去就はラスマスの交渉結果次第となりそうだ。

 ジャイアンツは、FA移籍したマイケル・モースの後釜として青木の獲得に興味を示していると言われるが、こちらも条件提示があるとすれば2年契約になると言われている。それでも、ジャイアンツは昨年のワールドチャンピオンであり、青木が帰国後に口にした「今年ワールドシリーズで敗れたので、それ以上を求めていくのは当然」という条件には合致する。

 果たして、青木は今年どのユニフォームに袖を通すことになるのだろうか。

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