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“開幕”を巡る男たちのバトル 残留の金子千尋が大本命もヒジに不安…

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オリックスは残留のエース金子千尋が大本命も、一抹の不安が[Getty Images]
 新シーズンの開幕へ向けて、ヒートアップしていくのがチーム内でのポジション争い。特に毎年たのしみを提供してくれるのが、投手の勲章“開幕投手”を巡る争いだ。 

 ここでは、昨シーズン優勝のソフトバンクとゲーム差なしの2位に泣いたオリックスに注目m。今オフは大黒柱・金子千尋の去就問題で揺れに揺れたが、結局残留させることに成功。なによりの補強となった。雪辱に燃える2015年は、総額40億円超えとも言われる大補強を敢行。19年ぶりの悲願達成へ、本気のオリックスから目が離せない。

 今年の展望をする前に、まずはオリックスの過去20年の開幕投手と戦績を振り返る。

オリックス・過去20年の開幕投手

1995 佐藤義則(-)※チームは勝利 ☆優勝
1996 星野伸之(○)☆優勝・日本一
1997 星野伸之(-)※チームは敗戦
1998 星野伸之(●)
1999 小林宏(○)
2000 小林宏(○)
2001 金田政彦(-)※チームは勝利
2002 エド・ヤーナル(●)
2003 吉井理人(●)
2004 具臺晟(●)
2005 川越英隆(-)※チームは敗戦 
2006 川越英隆(○)
2007 川越英隆(-)※チームは勝利
2008 金子千尋(○)
2009 小松聖(●)
2010 金子千尋(○)
2011 木佐貫洋(-)※チームは引き分け
2012 アルフレッド・フィガロ(●)
2013 金子千尋(-)※チームは敗戦
2014 金子千尋(-)※チームは敗戦
開幕戦成績:9勝10敗1分(勝率.474)

 過去20年で最多は金子千尋の4回。4戦で2勝負けなしと相性の良さを発揮している。ただし、チームはここ4年続けて開幕戦勝利なし。さらにここ2年はいずれもサヨナラ負けと幸先が悪い。19年ぶりの悲願に向けて、今年こそいいスタートを切りたいところだ。


2015年開幕投手争い・展望

[本命◎]金子千尋
[対抗○]西勇輝
[ 穴▲]松葉貴大

 オリックスの2015年シーズンは、敵地での西武戦で幕を開ける。森脇監督は、昨年10月14日のCSファーストステージ敗退決定直後に行われた全体ミーティングで「明日から2015年シーズンが始まる。開幕投手は金子!」とどこよりも早い開幕投手を明言。海外挑戦の夢へ揺れるエースに対しての“残留祈願”も兼ねたものではあるものの、指揮官にとって唯一の揺るぎない存在であることはたしかだ。

 ということで、ここは本命に金子千尋を挙げる。唯一の不安点といえば、11月に手術を行なった右ヒジの状態。本人は「開幕に間に合えばいいが、そこばかり目指すことはない」とこだわりのなさも語っており、どうなるかは開幕してみるまでわからない。

 対抗は西勇輝。前半戦で無傷の8連勝を記録するなど、14年はキャリアハイの12勝をマーク。それでも、9月16日の試合では、首位攻防の天王山となったソフトバンク戦の5回に、李大浩に痛恨の一発を被弾。こらえきれず、マウンド上で涙を流した。悔しさを糧に、さらなる飛躍を誓う7年目右腕が大役を狙う。

 最後に、穴として挙げたのは成長著しい左腕の松葉。昨シーズンは1ヵ月出遅れながらも8勝1敗、5月11日の日本ハム戦以降は土をつけることなく、無敗でシーズンを終えた。11月の日米野球で侍ジャパンにも選出された3年目・25歳が起こす番狂わせに期待したい。

 最終盤まで競りながら、目の前で胴上げを許した2014年シーズンのオリックス。先発陣では、日本での経験豊富なブライアン・バリントンを獲得。金子・西の二本柱に続いて、ディクソン・バリントンでも助っ人二本柱となりたいところ。さらには2014年のドラ1・吉田一将と、ドラ2の東明大貴が虎視眈々とローテ入りを狙う。欲を言えば松葉に加えてもう一枚左腕が欲しいところで、ドラフト1位ルーキーの山崎福也にはその期待がかかる。

 阪神・淡路大震災から20年の節目を迎えた2015年。大型補強の結実で、19年ぶりの悲願を掴むことができるだろうか。
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