ちょうど1年前、野球界ではなにが起こっていたのかを振り返っていく「1年前の答え合わせ」。
今や侍ジャパンでストッパーを務めるロッテの西野勇士は、13年は先発の柱として9勝をマークした投手であった。西野の配置転換について、初めてその構想が公になったのがちょうど1年前の1月21日のことであった。その他、西武・岸が語る“真のエースの条件”と、摂津の不振の理由とは―。1年前の1月21日の出来事は、以下の通り。
● ロッテ・西野にストッパー構想が急浮上 先発9勝も伊東監督が示唆
ロッテの伊東監督が、13年シーズン先発で9勝をマークした育成出身右腕・西野勇士をストッパーに回す構想を明かした。13年のクライマックスシリーズで中継ぎとして4試合に登板し、防御率1.42と安定した働きを見せた西野に対し、「CSで中継ぎを経験して、いい投球をしてくれた」と評価した伊東監督。「西野をクローザーに回すかもしれない」と大胆な配置転向を示唆した。
→ 構想通り、西野をストッパーとして起用すると、前年のセーブ王・益田直也らを抑えて1年目から抑えに定着。57試合に登板して31セーブをマークした。11月の日米野球では侍ジャパンに選出され、歴史的なノーヒットノーランリレーの最後を締めるなど、一気にスターダムを駆け上がって行く。
● 開幕投手内定の西武・岸「エースと呼ばないで」
西武の岸孝之が自主トレを公開。前日の20日に伊原監督から直接開幕投手に指名された右腕は『エースとして...』と質問を受けると、「エースと呼ばなくていいです。大丈夫です」と即座に否定。「他のチームのエースと呼ばれる人はしっかり15勝以上している。10勝くらいでは終わってない」と続け、自他共に認めるエースへの第1歩として、開幕へ向かう誓いを立てた。
→ 開幕戦は2年連続で敗戦を喫するも、自己最多タイの13勝をマーク。初の個人タイトルとなる最高勝率も獲得した。ただし、ケガでの離脱があったとはいえ、15勝には届かず。“エース”の称号を目指し、岸の挑戦は続く。
● ソフトバンク・摂津、新球習得に意欲「いままでのスタイルでは限界」
ソフトバンクのエース・摂津正が、自主トレを公開。先発転向から3年間で46勝と申し分ない成績を残しているが、さらなる飛躍を求めて、新球・カットボール、シュートの習得へ挑戦していることを明かした。「いままでのスタイルでは限界が見えた」と摂津。現状に満足することなく挑戦を続ける鷹のエースが、チームを高みへ導く。
→ それまでの3年間とはうって変わって、苦しいシーズンとなった14年。なんとか4年連続の2ケタ勝利はクリアしたものの、防御率は3.90まで跳ね上がった。勤続疲労が大きな要因として挙げられるが、一部では新球に取り組む中で、直球から本来のキレがなくなったとの指摘もあがった。今年は“原点回帰”をテーマに、「元に戻そうと思います。前の球種がきっちり投げられるようにしたい」と取り組んだ新球を封印することで復活を期す。
今や侍ジャパンでストッパーを務めるロッテの西野勇士は、13年は先発の柱として9勝をマークした投手であった。西野の配置転換について、初めてその構想が公になったのがちょうど1年前の1月21日のことであった。その他、西武・岸が語る“真のエースの条件”と、摂津の不振の理由とは―。1年前の1月21日の出来事は、以下の通り。
● ロッテ・西野にストッパー構想が急浮上 先発9勝も伊東監督が示唆
ロッテの伊東監督が、13年シーズン先発で9勝をマークした育成出身右腕・西野勇士をストッパーに回す構想を明かした。13年のクライマックスシリーズで中継ぎとして4試合に登板し、防御率1.42と安定した働きを見せた西野に対し、「CSで中継ぎを経験して、いい投球をしてくれた」と評価した伊東監督。「西野をクローザーに回すかもしれない」と大胆な配置転向を示唆した。
→ 構想通り、西野をストッパーとして起用すると、前年のセーブ王・益田直也らを抑えて1年目から抑えに定着。57試合に登板して31セーブをマークした。11月の日米野球では侍ジャパンに選出され、歴史的なノーヒットノーランリレーの最後を締めるなど、一気にスターダムを駆け上がって行く。
● 開幕投手内定の西武・岸「エースと呼ばないで」
西武の岸孝之が自主トレを公開。前日の20日に伊原監督から直接開幕投手に指名された右腕は『エースとして...』と質問を受けると、「エースと呼ばなくていいです。大丈夫です」と即座に否定。「他のチームのエースと呼ばれる人はしっかり15勝以上している。10勝くらいでは終わってない」と続け、自他共に認めるエースへの第1歩として、開幕へ向かう誓いを立てた。
→ 開幕戦は2年連続で敗戦を喫するも、自己最多タイの13勝をマーク。初の個人タイトルとなる最高勝率も獲得した。ただし、ケガでの離脱があったとはいえ、15勝には届かず。“エース”の称号を目指し、岸の挑戦は続く。
● ソフトバンク・摂津、新球習得に意欲「いままでのスタイルでは限界」
ソフトバンクのエース・摂津正が、自主トレを公開。先発転向から3年間で46勝と申し分ない成績を残しているが、さらなる飛躍を求めて、新球・カットボール、シュートの習得へ挑戦していることを明かした。「いままでのスタイルでは限界が見えた」と摂津。現状に満足することなく挑戦を続ける鷹のエースが、チームを高みへ導く。
→ それまでの3年間とはうって変わって、苦しいシーズンとなった14年。なんとか4年連続の2ケタ勝利はクリアしたものの、防御率は3.90まで跳ね上がった。勤続疲労が大きな要因として挙げられるが、一部では新球に取り組む中で、直球から本来のキレがなくなったとの指摘もあがった。今年は“原点回帰”をテーマに、「元に戻そうと思います。前の球種がきっちり投げられるようにしたい」と取り組んだ新球を封印することで復活を期す。