ニュース 2015.01.24. 17:25

ソフトBが試合中のガムを禁止に 8年連続3割を目指す内川にも影響!?

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日米を代表するバットマンで、互いにガム愛好家でもある内川聖一(右)とロビンソン・カノ [Getty Images]
 ソフトバンクは23日、監督、コーチらが出席したスタッフ会議で、新シーズンへ向け3つの禁止事項を設定した。

 その3つは『試合中のガム』『ツバ吐き』『弱音』。最後のネガティブ発言は「できません」「わかりません」「しょうがない」の3つがNGワードとなる。

 工藤公康新監督は今回の措置について「一人の社会人として、恥ずかしくない振舞いと自覚を持ってもらう」と説明。さらに「日本一の連覇を狙えるのは12球団でホークスだけ」と力強く付け加え、就任1年目への意気込みを表現した。

 3つの禁止事項で、最もチームに影響を与えそうなのが『試合中のガム』だ。ソフトバンクにはガムを噛んでいる選手が多く、その代表が7年連続で打率3割をクリアしている内川聖一。さらに松田宣浩、中村晃ら主力選手だけでなく、昨季一塁ベースコーチを務めた鳥越裕介内野守備走塁コーチも愛食するなど、チームに広く浸透していた。

 「よく噛むことで脳が活発になる」という事実は、ある生理学研究所の実験でも立証されており、昨季の日本一というパフォーマンスにも少なからず好影響を与えたと考えられる。メジャーではガムとともにヒマワリの種が主流で、最近ではレッドソックスの田沢純一が広めたと言われる『ハイチュウ』も人気。試合中はほとんどの選手が口に何か含みながら試合に臨んでいる。

 先日、ブルージェイズとマイナー契約を結んだ川崎宗則もガムを噛みながらプレーする選手の一人。日本では2000年からの11シーズンで10度の打率3割を達成した小笠原道大(中日)や、今季は侍ジャパンの4番としても活躍した中田翔(日本ハム)がガムを必須アイテムとしている。

 また昨季、球団創設80周年に合わせ巨人もガムを禁止した。もともとプレー中に噛む選手は少なく、気分転換程度にベンチ内でたしなむ選手がほとんどだったが、それすら禁止した結果、チームとしてはリーグ3制覇を成し遂げたものの、野手で規定打席に到達し打率3割をクリアした者は皆無。投手陣も軒並み成績を落とし、わずか1年ではあるがガムロスの影響が個人成績に表れた。

 それでもファンの間では「見栄えが悪い」「子どもたちに悪影響だから」と、禁止案に賛同する意見が多数。だが一方で、「時代錯誤」「こんなことしてるからいつまでたってもメジャーで通用する野手が出てこない」など、容認派の意見も根強い。

 特に内川は現在、落合博満氏(現中日GM)と並び、右打者史上最長タイの7年連続打率3割を継続中。今年は新記録を狙う大事なシーズンとなるだけに、必須アイテムなしの影響が数字にどう出るか注目される。

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