今年で“二刀流”3年目を迎える日本ハムの大谷翔平。昨シーズンはローテーションを守って投手として11勝、打っては10本塁打をマーク。“野球の神様”と呼ばれたベーブ・ルースが96年前に成し遂げて以来の「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」の大偉業をやってのけた。
3年目を迎える今シーズンは開幕投手の最右翼にも挙げられ、エースとしての活躍が期待される怪物。昨年現役を引退し、日本ハムのスポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)に就任した稲葉篤紀氏は「今年は15勝・15本塁打は目指してほしい数字。段階を踏んでいずれは20勝・30本とかやってほしい」と高いノルマを課した。
「15勝&15本塁打」となれば、これまで誰も成し遂げたことのない大記録。特に“二刀流”として投手と野手を平行してこなして行く上で、限られた打席数で15本の本塁打を放つことは至難の業。大谷が立った234打席で15本塁打を記録するには、単純計算で15打席に1本の本塁打を放つことが求められる。
ここではそんな「15勝&15本塁打」の可能性に迫るべく、ここ3年の15勝達成者と、昨年の大谷の打席数で15本塁打をクリアできるペースで本塁打を放った選手がどれくらいいるのかを調査してみた。結果は以下の通り。
・2014年
【15勝】
金子千尋(16勝)
【15本塁打】※234打席換算
エルネスト・メヒア(17.7本)
ブラッド・エルドレッド(17.2本)
中村剛也(17.0本)
ウラディミール・バレンティン(16.3本)
・2013年
【15勝】
田中将大(24勝)
小川泰弘(16勝)
金子千尋(15勝)
摂津正(15勝)
則本昂大(15勝)
前田健太(15勝)
【15本塁打】※234打席換算
ウラディミール・バレンティン(25.7本)
トニ・ブランコ(17.2本)
・2012年
【15勝】
摂津正(17勝)
内海哲也(15勝)
【15本塁打】※234打席換算
ウラディミール・バレンティン(17.2本)
打者ではバレンティンが唯一そのペースをクリアし、投手で3年連続15勝クリアという選手は一人もいなかった。案の定、という結果ではあるが、投手としてエース級の働きをしながら、チームの主砲として毎年本塁打王を争うくらいの選手と同等のペースで本塁打を重ねていかなければ厳しい記録であることが改めて見て取れる。
大谷の昨シーズンの本塁打率(打数÷本塁打)を見てみると、21.2とやや厳しめな数字。それでも、8月以降に限ってみると13.2とさらにハイペースで本塁打を放っており、このペースを一年間保つことができれば不可能な数字ではない。
プロの舞台で前人未到の“二刀流”をやり通すハタチの怪物。栗山監督が常々口にする「説得力は数字だ」の言葉通り、見ている我々の想像を超えたプレーとその結果で周囲の雑音を振り払ってきた大谷翔平の3年目のシーズンを楽しみに見て行きたい。
3年目を迎える今シーズンは開幕投手の最右翼にも挙げられ、エースとしての活躍が期待される怪物。昨年現役を引退し、日本ハムのスポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)に就任した稲葉篤紀氏は「今年は15勝・15本塁打は目指してほしい数字。段階を踏んでいずれは20勝・30本とかやってほしい」と高いノルマを課した。
「15勝&15本塁打」となれば、これまで誰も成し遂げたことのない大記録。特に“二刀流”として投手と野手を平行してこなして行く上で、限られた打席数で15本の本塁打を放つことは至難の業。大谷が立った234打席で15本塁打を記録するには、単純計算で15打席に1本の本塁打を放つことが求められる。
ここではそんな「15勝&15本塁打」の可能性に迫るべく、ここ3年の15勝達成者と、昨年の大谷の打席数で15本塁打をクリアできるペースで本塁打を放った選手がどれくらいいるのかを調査してみた。結果は以下の通り。
・2014年
【15勝】
金子千尋(16勝)
【15本塁打】※234打席換算
エルネスト・メヒア(17.7本)
ブラッド・エルドレッド(17.2本)
中村剛也(17.0本)
ウラディミール・バレンティン(16.3本)
・2013年
【15勝】
田中将大(24勝)
小川泰弘(16勝)
金子千尋(15勝)
摂津正(15勝)
則本昂大(15勝)
前田健太(15勝)
【15本塁打】※234打席換算
ウラディミール・バレンティン(25.7本)
トニ・ブランコ(17.2本)
・2012年
【15勝】
摂津正(17勝)
内海哲也(15勝)
【15本塁打】※234打席換算
ウラディミール・バレンティン(17.2本)
打者ではバレンティンが唯一そのペースをクリアし、投手で3年連続15勝クリアという選手は一人もいなかった。案の定、という結果ではあるが、投手としてエース級の働きをしながら、チームの主砲として毎年本塁打王を争うくらいの選手と同等のペースで本塁打を重ねていかなければ厳しい記録であることが改めて見て取れる。
大谷の昨シーズンの本塁打率(打数÷本塁打)を見てみると、21.2とやや厳しめな数字。それでも、8月以降に限ってみると13.2とさらにハイペースで本塁打を放っており、このペースを一年間保つことができれば不可能な数字ではない。
プロの舞台で前人未到の“二刀流”をやり通すハタチの怪物。栗山監督が常々口にする「説得力は数字だ」の言葉通り、見ている我々の想像を超えたプレーとその結果で周囲の雑音を振り払ってきた大谷翔平の3年目のシーズンを楽しみに見て行きたい。