キャンプを目前に控え、各チームが新シーズンの幕開けに向けて準備を進めるこの時期。昨シーズン3位に食い込んだ日本ハムは大きな変革期を迎えている。
チームを支えてきたベテランコンビの稲葉篤紀と金子誠が現役を引退。さらには大引啓次、小谷野栄一といった中堅どころもFAで流出し、一気にポジションに穴が開いたこのオフ。このところ去るものは追わずの姿勢が目立つチームがこの穴をどのように補填して行くのか、注目が集まる。
若手野手の宝庫となっている日本ハムの中で、一体誰が抜け出して来るのか。レギュラーを巡るバトルの中で、期待の選手をピックアップし、以下にまとめた。
☆注目選手
近藤健介
高卒4年目/22歳 右投左打
昨季成績:89試 率.258 本4 点28
通算成績:141試 率.233 本4 点32
今年、日本ハムの捕手として注目したいのは4年目の近藤健介。鶴岡慎也がソフトバンクへ移籍して迎えた14年シーズン、自己最多の89試合で出場を果たしたが、そのほとんどが内野手としての出場。打撃を買われての抜擢であったが、本職からは遠のいた。
契約更改を終えた際に、「僕も(捕手を)やりたい気持ちはある」とポジション獲りへ意欲を見せた22歳にとって、今年は大きなチャンス。正捕手を務めた大野奨太が右肘痛のためキャンプは二軍スタートとなり、オフに腰の手術を行なった市川友也も二軍スタートが決定。昨シーズンのほとんどでマスクを被った2人が不在の今こそ、栗山監督へアピールしていきたいところだ。
正捕手の大野奨太が順調に行けば今オフにFA権を取得予定となっており、“去るものは追わず”の姿勢がお馴染みになりつつあるチームはどう動いていくのか。この後に控えるキャンプはもちろんのこと、シーズンを通しても注目のポイントになる。
☆注目選手
渡辺諒
高卒2年目/20歳 右投右打
昨季成績[ファーム]:50試 率.253 本4 点19
上述の通り、大引と小谷野が抜けた内野陣は誰がどこに食い込んでくるのか予想ができない激戦区。その中で注目したい選手は2年目で一軍キャンプに抜擢された19歳の渡辺諒。
東海大甲府高時代に超高校級内野手として名を馳せた渡辺は、昨年のドラフトで“外れの外れの外れの1位”として日本ハムに入団。1年目からファームで「1番・ショート」として固定され、英才教育を受けるも、4月末に右踵腓靱帯(しょうひじんたい)の断裂という大ケガを負って戦線離脱。さらには復帰を果たした後も8月下旬に打球を鼻に受けて鼻骨骨折するなど、ことごとくアクシデントに苦しんだ。
それでも、最終盤で一軍昇格を果たすと、10月2日の西武戦では嬉しいプロ初安打をマーク。苦境をはね退け、このキャンプでも一軍スタートの切符を掴んだ。ショートのポジションは昨年セカンドで台頭した中島卓也との争いになるが、まずはケガなく、万全で横一線の争いへ殴りこんで行きたいところだ。
最後は、外野で巻き起こるバトル。活きのいい若手が多く、中田をファーストに回してまでもうひと枠増やそうという動きが出るくらいに期待の選手たちは多い。そこで、ここでは3名の注目選手をピックアップした。
☆石川慎吾
高卒4年目/22歳 右投右打
昨季成績:44試 率.229 本1 点11
→ 昨年、嬉しいプロ初本塁打を記録。今年も元同僚で先輩の糸井嘉男(オリックス)と出世の街・浜松で自主トレを行い、期待をかけられるブレイク候補筆頭。
☆谷口雄也
高卒5年目/23歳 右投左打
昨季成績:72試 率.268 本2 点11
→ 昨年“かわいすぎる”で一躍有名に。実力も折り紙つきで、5年目の飛躍に大きな期待がかかる。
☆岡大海
大卒2年目/24歳 右投右打
昨季成績:15試 率.114 本0 点0
→ 昨年は新人ながら開幕一軍を果たすなど、大きな期待を受けるも左足を骨折してシーズンのほとんどを棒に振った。ケガから復活し、一軍キャンプにも名を連ねた今年こそ定位置獲得を狙う。
センターの陽岱鋼は確定として、中田翔と西川遥輝は外野を守る可能性もあり、“二刀流”大谷翔平や、新外国人ハーミッダなどライバルは多数ひしめく。その中でもチャンスを掴み、定位置を射止める選手が現れるか。日本ハムの外野争いを盛り上げる3人の若手に注目だ。
チームを支えてきたベテランコンビの稲葉篤紀と金子誠が現役を引退。さらには大引啓次、小谷野栄一といった中堅どころもFAで流出し、一気にポジションに穴が開いたこのオフ。このところ去るものは追わずの姿勢が目立つチームがこの穴をどのように補填して行くのか、注目が集まる。
若手野手の宝庫となっている日本ハムの中で、一体誰が抜け出して来るのか。レギュラーを巡るバトルの中で、期待の選手をピックアップし、以下にまとめた。
正捕手を巡るバトル
近藤健介
高卒4年目/22歳 右投左打
昨季成績:89試 率.258 本4 点28
通算成績:141試 率.233 本4 点32
今年、日本ハムの捕手として注目したいのは4年目の近藤健介。鶴岡慎也がソフトバンクへ移籍して迎えた14年シーズン、自己最多の89試合で出場を果たしたが、そのほとんどが内野手としての出場。打撃を買われての抜擢であったが、本職からは遠のいた。
契約更改を終えた際に、「僕も(捕手を)やりたい気持ちはある」とポジション獲りへ意欲を見せた22歳にとって、今年は大きなチャンス。正捕手を務めた大野奨太が右肘痛のためキャンプは二軍スタートとなり、オフに腰の手術を行なった市川友也も二軍スタートが決定。昨シーズンのほとんどでマスクを被った2人が不在の今こそ、栗山監督へアピールしていきたいところだ。
正捕手の大野奨太が順調に行けば今オフにFA権を取得予定となっており、“去るものは追わず”の姿勢がお馴染みになりつつあるチームはどう動いていくのか。この後に控えるキャンプはもちろんのこと、シーズンを通しても注目のポイントになる。
田中賢介が復帰する内野は…?
☆注目選手
渡辺諒
高卒2年目/20歳 右投右打
昨季成績[ファーム]:50試 率.253 本4 点19
上述の通り、大引と小谷野が抜けた内野陣は誰がどこに食い込んでくるのか予想ができない激戦区。その中で注目したい選手は2年目で一軍キャンプに抜擢された19歳の渡辺諒。
東海大甲府高時代に超高校級内野手として名を馳せた渡辺は、昨年のドラフトで“外れの外れの外れの1位”として日本ハムに入団。1年目からファームで「1番・ショート」として固定され、英才教育を受けるも、4月末に右踵腓靱帯(しょうひじんたい)の断裂という大ケガを負って戦線離脱。さらには復帰を果たした後も8月下旬に打球を鼻に受けて鼻骨骨折するなど、ことごとくアクシデントに苦しんだ。
それでも、最終盤で一軍昇格を果たすと、10月2日の西武戦では嬉しいプロ初安打をマーク。苦境をはね退け、このキャンプでも一軍スタートの切符を掴んだ。ショートのポジションは昨年セカンドで台頭した中島卓也との争いになるが、まずはケガなく、万全で横一線の争いへ殴りこんで行きたいところだ。
外野で期待の若手3選手
最後は、外野で巻き起こるバトル。活きのいい若手が多く、中田をファーストに回してまでもうひと枠増やそうという動きが出るくらいに期待の選手たちは多い。そこで、ここでは3名の注目選手をピックアップした。
☆石川慎吾
高卒4年目/22歳 右投右打
昨季成績:44試 率.229 本1 点11
→ 昨年、嬉しいプロ初本塁打を記録。今年も元同僚で先輩の糸井嘉男(オリックス)と出世の街・浜松で自主トレを行い、期待をかけられるブレイク候補筆頭。
☆谷口雄也
高卒5年目/23歳 右投左打
昨季成績:72試 率.268 本2 点11
→ 昨年“かわいすぎる”で一躍有名に。実力も折り紙つきで、5年目の飛躍に大きな期待がかかる。
☆岡大海
大卒2年目/24歳 右投右打
昨季成績:15試 率.114 本0 点0
→ 昨年は新人ながら開幕一軍を果たすなど、大きな期待を受けるも左足を骨折してシーズンのほとんどを棒に振った。ケガから復活し、一軍キャンプにも名を連ねた今年こそ定位置獲得を狙う。
センターの陽岱鋼は確定として、中田翔と西川遥輝は外野を守る可能性もあり、“二刀流”大谷翔平や、新外国人ハーミッダなどライバルは多数ひしめく。その中でもチャンスを掴み、定位置を射止める選手が現れるか。日本ハムの外野争いを盛り上げる3人の若手に注目だ。