ちょうど1年前、野球界ではなにが起こっていたのかを振り返っていく「1年前の答え合わせ」。
長いオフも終わり、ついに春の訪れを迎えたプロ野球界。昨年のこの日は、来日5年目のシーズンを迎えた阪神のマートンが、ベースランニングで魂のヘッドスライディングを見せてチームを鼓舞。その裏にあった真意とは…。2014年2月4日の出来事は以下の通り。
● G倒へ背中で引っ張るマートン「バイガエシダ!」
阪神のマット・マートンが朝イチのベースランニングで気合のヘッドスライディング。チームを鼓舞したプレーの裏には秘めたる思いがあった。「バイガエシダ!」と叫ぶマートン。ドラマ『半沢直樹』の決め台詞として有名な13年の流行語を用い、「巨人に借りを返さないとね。今年はタイガースが優勝する番だよ」と語った。
→ シーズンでは「バイガエシ!」とは行かなかったものの、CSファイナルステージでは敵地・東京ドームで4連勝突破。シーズンのうっぷんも全て晴らす「バイガエシ!」に成功した。今年こそは優勝、そして30年ぶりの日本一へ。来日6年目を迎えた助っ人がチームを引っ張る。
● 巨人移籍の片岡が目指すはペドロイア! 松井臨時コーチからも直接指導…
西武から加入した巨人・片岡治大が松井秀喜臨時コーチのアドバイスを受け、“ペドロイア”流打撃術の習得を目指す。身振り手振りで指導した松井氏が引き合いに出したのは、13年に世界一となったレッドソックスの正二塁手だった。「ペドロイアも体をフルに使って打撃をしているから、体が小さくても力強くスイングすることを心掛けた方が良い」。ダスティン・ペドロイアは173センチと、屈強な男たちが揃うアメリカでは小兵な部類ながら、フルスイングで強く球を叩き、鋭い打球を飛ばす打撃がウリ。08年にはイチローと並ぶ213安打でシーズン最多安打のタイトルを獲得し、ア・リーグMVPにも輝いた。176センチの片岡は「(ペドロイアは)小さいですけど本塁打を打つし、打率も残している。次のクールから参考にしてやってみたい」と意欲。世界一の二塁手を手本にしたフルスイングで、巨人の定位置の座をつかみ取ることができるか。
→ 移籍初年度となった14年シーズンは4年ぶりに100試合を越える126試合に出場。しかし、打撃では夏場の25打席連続無安打など打率.252と苦しみ、確固たるレギュラーとは言い難い後味の悪さが残った。巻き返しに燃える今年は沖縄での自主トレで1日8時間の過酷なメニューで体を仕上げ、鉄人ボディーの取得と両リーグ盗塁王を目標にキャンプに挑む。
● 工藤公康氏が期待するソフトバンクの大型左腕とは…
ソフトバンクの川原弘之がブルペン入り。普段は注目度の低い二軍・三軍キャンプのブルペンだが、この日は秋山監督に王会長、さらには取材に来ていた工藤公康氏の豪華な3人が集結。期待の大きさを伺わせた。以前から“未完の158キロ左腕”に期待を寄せていた工藤氏は「3年目のキャンプに比べ、下半身のブレ、上半身のあおりがなくなっている。こまのように回る感じがでてきた」と成長を実感。「打たれる、抑えるは、投げた後の結果。まず直球も変化球も、いつでもストライクを取れるという自信をつければいい」とさらなる飛躍へアドバイスを送った。
→ 昨年は3年ぶりに一軍登板なしという苦しいシーズンを過ごした川原。しかし、ソフトバンクの新監督に就任したのは、かねてから川原に期待を寄せていた工藤公康氏。このチャンスを掴み、一気にステップアップしていきたいところ。キャンプは二軍スタートとなったが、6年目を迎える未完の大器の覚醒はあるか、注目していきたい。
長いオフも終わり、ついに春の訪れを迎えたプロ野球界。昨年のこの日は、来日5年目のシーズンを迎えた阪神のマートンが、ベースランニングで魂のヘッドスライディングを見せてチームを鼓舞。その裏にあった真意とは…。2014年2月4日の出来事は以下の通り。
● G倒へ背中で引っ張るマートン「バイガエシダ!」
阪神のマット・マートンが朝イチのベースランニングで気合のヘッドスライディング。チームを鼓舞したプレーの裏には秘めたる思いがあった。「バイガエシダ!」と叫ぶマートン。ドラマ『半沢直樹』の決め台詞として有名な13年の流行語を用い、「巨人に借りを返さないとね。今年はタイガースが優勝する番だよ」と語った。
→ シーズンでは「バイガエシ!」とは行かなかったものの、CSファイナルステージでは敵地・東京ドームで4連勝突破。シーズンのうっぷんも全て晴らす「バイガエシ!」に成功した。今年こそは優勝、そして30年ぶりの日本一へ。来日6年目を迎えた助っ人がチームを引っ張る。
● 巨人移籍の片岡が目指すはペドロイア! 松井臨時コーチからも直接指導…
西武から加入した巨人・片岡治大が松井秀喜臨時コーチのアドバイスを受け、“ペドロイア”流打撃術の習得を目指す。身振り手振りで指導した松井氏が引き合いに出したのは、13年に世界一となったレッドソックスの正二塁手だった。「ペドロイアも体をフルに使って打撃をしているから、体が小さくても力強くスイングすることを心掛けた方が良い」。ダスティン・ペドロイアは173センチと、屈強な男たちが揃うアメリカでは小兵な部類ながら、フルスイングで強く球を叩き、鋭い打球を飛ばす打撃がウリ。08年にはイチローと並ぶ213安打でシーズン最多安打のタイトルを獲得し、ア・リーグMVPにも輝いた。176センチの片岡は「(ペドロイアは)小さいですけど本塁打を打つし、打率も残している。次のクールから参考にしてやってみたい」と意欲。世界一の二塁手を手本にしたフルスイングで、巨人の定位置の座をつかみ取ることができるか。
→ 移籍初年度となった14年シーズンは4年ぶりに100試合を越える126試合に出場。しかし、打撃では夏場の25打席連続無安打など打率.252と苦しみ、確固たるレギュラーとは言い難い後味の悪さが残った。巻き返しに燃える今年は沖縄での自主トレで1日8時間の過酷なメニューで体を仕上げ、鉄人ボディーの取得と両リーグ盗塁王を目標にキャンプに挑む。
● 工藤公康氏が期待するソフトバンクの大型左腕とは…
ソフトバンクの川原弘之がブルペン入り。普段は注目度の低い二軍・三軍キャンプのブルペンだが、この日は秋山監督に王会長、さらには取材に来ていた工藤公康氏の豪華な3人が集結。期待の大きさを伺わせた。以前から“未完の158キロ左腕”に期待を寄せていた工藤氏は「3年目のキャンプに比べ、下半身のブレ、上半身のあおりがなくなっている。こまのように回る感じがでてきた」と成長を実感。「打たれる、抑えるは、投げた後の結果。まず直球も変化球も、いつでもストライクを取れるという自信をつければいい」とさらなる飛躍へアドバイスを送った。
→ 昨年は3年ぶりに一軍登板なしという苦しいシーズンを過ごした川原。しかし、ソフトバンクの新監督に就任したのは、かねてから川原に期待を寄せていた工藤公康氏。このチャンスを掴み、一気にステップアップしていきたいところ。キャンプは二軍スタートとなったが、6年目を迎える未完の大器の覚醒はあるか、注目していきたい。