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里崎の後釜争う4人の平均は22.7歳…ロッテの扇の要を巡るフレッシュなバトル

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第1回WBCでは正捕手として世界一に貢献した里崎智也が引退。気になる後釜は・・・[Getty Images]
 いよいよキャンプも開幕し、新シーズンへ向けてヒートアップしていくのがチーム内でのポジション争い。ここでは、熾烈を極めるロッテの正捕手争いに注目したい。

 里崎智也がここ数年のコンディション不良で出場機会を減らしていく中、後釜の育成が急務であったロッテ。10年は江村直也、12年は田村龍弘、13年は吉田裕太と立て続けに捕手をドラフトで指名したが、正捕手の座を掴み取る存在は現れなかった。

 そして、ロッテ一筋で16年間マスクを被った里崎が昨シーズン限りで現役を引退。残ったのはこれからを担う若い捕手たち。昨シーズン得た経験を糧に、ポジションを射止める選手は現れるのか。現役時代は名捕手であった伊東勤監督のその手腕にも期待がかかる。

 昨シーズン最も多くマスクを被ったのが、大卒ルーキーだった吉田裕太の50試合。開幕戦こそ途中出場となるも、2戦目からはスタメンマスクを被るなど、伊東監督からの評価は高かったが、7月に右足首を痛め、後半戦のほとんどを棒に振った。

 その間に台頭したのが高卒2年目の20歳・田村龍弘だった。吉田と入れ替わるように一軍へ昇格すると、7月15日のソフトバンク戦では、控え野手が田村しかいなかったことから急遽セカンドで出場。「試合で守るのははじめて」と言うセカンドで、松中が放った一二塁間を襲った打球を好捕するなど、軽快な守備で引き分けに貢献した。

 ひょんなことからチャンスを掴んだ男は8月以降のほとんどの試合でスタメンマスクを被り、捕手としては48試合に出場。伊東監督や投手陣からの信頼を勝ち取った。現時点では正捕手争いをリードしている存在と言えるだろう。

 逆に、吉田や田村の台頭によって苦しい立場に追いやられたのが江村直也。13年は最も多い64試合でマスクを被り、ポスト・里崎として大きな期待を受けながら、昨年は20試合減らして44試合の出場に留まった。今キャンプも二軍スタートとなっており、厳しい立場に立たされているが、巻き返すことはできるだろうか。

 最後に、昨年争った3人の間に割って入る存在として期待されるのが、ドラフト4位ルーキーの寺嶋寛大だ。オフには“イケメン”で話題となり、山室晋也球団社長は「顔も即戦力」と期待を寄せる。もちろん実力の方も折り紙つきで、キャンプは一軍に抜擢。伊東監督も「いい雰囲気を持った捕手」と高評価を述べている。

 「優勝チームに名捕手あり」。かつての名捕手で、名将としても知られる野村克也氏が語った言葉である。ロッテ一筋16年で1089試合に出場し、2度の優勝、そして球団31年ぶりの日本一に貢献した名捕手・里崎がいなくなった今こそ、ロッテの底力が問われる。今シーズンは、若き4人の捕手による熾烈な正捕手争いから目が離せない。

ロッテの正捕手争い

(※年齢は満年齢)

・吉田裕太
大卒2年目/24歳 右投右打
昨季成績:50試 率.220 本2 点7

・田村龍弘
高卒3年目/21歳 右投右打
昨季成績:50試 率.156 本0 点10

・江村直也
高卒5年目/23歳 右投右打
昨季成績:44試 率.208 本0 点1

・寺嶋寛大
大卒1年目/23歳 右投右打


ロッテの近年の捕手事情...

(※捕手としての出場に限る)

・2010
里崎智也 77試合
的場直樹 73試合
斉藤俊雄 21試合

・2011
里崎智也 104試合
田中雅彦 28試合
的場直樹 27試合

・2012
里崎智也 118試合
田中雅彦 34試合

・2013
江村直也 63試合
金沢岳  53試合
川本良平 46試合
里崎智也 46試合

・2014 
吉田裕太 50試合
田村龍弘 48試合
江村直也 42試合
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