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もはや伝統となっている“2月1日一斉キャンプイン” 助っ人には酷?

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MLBのスプリングトレーニングは2月下旬にスタートする[Getty Images]
 長かったオフが終わり、ついに幕を開けた春季キャンプ。今年も例年通り2月1日に、12球団が一斉に新シーズンへ向けた第一歩を踏み出した。

 ファンの間では「あけましておめでとう」の挨拶が飛び交うように、野球界のお正月として定着している“2月1日”。もはや当然のように野球ファンの中に刻み込まれていることではあるのだが、これに戸惑いを感じる助っ人外国人選手は少なくない。

 例えば、昨シーズン途中入団ながら34本の本塁打をかっ飛ばし、パ・リーグ本塁打王に輝いた西武のエルネスト・メヒアは、事前にキャンプ合流を遅らせて欲しい旨を伝えていたことが報じられた。結局球団はそれを許さず、キャンプインに合わせてちゃんと来日はしたのだが、寒さを理由にフリー打撃を回避したり、いざ打席に入っても快音なしと調整遅れが指摘されている。

 アメリカで行われるスプリングトレーニングは、バッテリー組と野手で別々にスタートするのが特徴で、例年シーズン開始前の2月中旬から3月下旬にかけて行われる。

 スタートも球団によってまちまちで、ヤンキースを例に挙げると、今年は現地時間21日(日本時間22日)にバッテリー組がトレーニングを開始し、野手は約1週間後の現地時間26日(日本時間27日)にキャンプイン。日本と比べると20日~約1ヵ月ほど始動が遅い。

 また、時期だけでなく“気候の差”というのも問題として挙げられる。ケガを防止するために温暖な南国でトレーニングを行うというのが定番になっているが、アメリカでキャンプ地となるアリゾナやフロリダの2月の平均気温が20度を超えているのに対し、日本では沖縄でも17度~18度ほど。西武がキャンプを張る宮崎に至っては15度にも満たない(ちなみに今日の予想最高気温は11度)。

 現にメヒアだけでなく、今年で来日6年目を迎える阪神のマット・マートンは右太もも裏の筋挫傷で離脱。さらに中日のアンダーソン・エルナンデスは腰の違和感から別メニューでの調整を強いられており、ロッテのチャッド・ハフマンも右太もも裏の張りで練習を早退。加えて広島の新外国人マイク・ザガースキーは右足首を捻挫と、体の不調を訴える選手は少なくない。

 優良助っ人の要素のひとつが“順応力”であることを考えると、日本式のやり方、しきたりにも見事に順応した上でそのパフォーマンスを最大限に発揮してもらいたいところではあるのだが、異国の地で戦う選手たちを少し長い目で見てあげるという姿勢も必要なのかもしれない。
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