10日、楽天の片山博視投手が打者に転向することになった。片山は2005年高校生ドラフト1位で楽天に入団。2010年、2011年には中継ぎとして2年連続50試合以上に登板。特に2010年は防御率1.88と好成績を残した。しかし、昨年左肘痛に苦しんだこともあり、野手転向となった。
投手から野手転向といえば、近年では糸井嘉男(オリックス)、雄平(ヤクルト)が代表的。その前で言えば石井琢朗(元横浜など)、嶋重宣(元広島など)などがいる。片山と同じ左投左打の雄平は7年目の2009年、秋季キャンプで野手転向を決意。野手転向2年間は一軍出場はなかったが、2010年は二軍で打率.283、翌2011年も打率.330を記録するなど潜在能力の高さを見せつけた。
2012年から一軍出場が増えていき、2014年に外野のレギュラーに定着。同年の5月には月間MVPを受賞し、7月には投手時代に一度も出場することができなかったオールスターゲームにも初選出。さらにバレンティンが離脱時には4番を務めるなど、141試合に出場して打率.316、23本塁打90打点と野手転向5年目で大ブレイクを果たした。
同じく左投左打の嶋は、入団5年目の1999年に野手転向。嶋は野手転向1年目から47試合に出場し、3本のアーチを描いた。その一方で、当時金本知憲、緒方孝市、前田智徳と外野のレベルが高く出場機会がなかなか恵まれなかった。レギュラーを掴んだのは、背番号を55に変更した2004年。オープン戦から結果を残し、シーズンが開幕してからも高打率をマーク。最終的に189安打を放ち、首位打者と最多安打のタイトルを獲得した。
このように雄平、嶋も野手転向してから数年は下積みを経験している。片山はプロ10年目での野手転向。他の転向組に比べて少し遅いのが気になるところだが、投手時代に50試合以上登板し、チームを支えたように、打者でもチームの勝利に多く貢献することに期待したい。
高井雄平
投手通算成績:試144 18勝19敗1S 防4.96
打者通算成績:試349 率.300 本26 点107
嶋重宣
投手通算成績:試2 0勝1敗0S 防7.71
打者通算成績:試1034 率.279 本126 点421
石井琢朗
投手通算成績:試28 1勝4敗0S 防5.69
打者通算成績:試2413 率.282 本102 点670
糸井嘉男
投手通算成績:一軍登板なし
打者通算成績:試891 率.306 本91 点387
投手から野手転向といえば、近年では糸井嘉男(オリックス)、雄平(ヤクルト)が代表的。その前で言えば石井琢朗(元横浜など)、嶋重宣(元広島など)などがいる。片山と同じ左投左打の雄平は7年目の2009年、秋季キャンプで野手転向を決意。野手転向2年間は一軍出場はなかったが、2010年は二軍で打率.283、翌2011年も打率.330を記録するなど潜在能力の高さを見せつけた。
2012年から一軍出場が増えていき、2014年に外野のレギュラーに定着。同年の5月には月間MVPを受賞し、7月には投手時代に一度も出場することができなかったオールスターゲームにも初選出。さらにバレンティンが離脱時には4番を務めるなど、141試合に出場して打率.316、23本塁打90打点と野手転向5年目で大ブレイクを果たした。
同じく左投左打の嶋は、入団5年目の1999年に野手転向。嶋は野手転向1年目から47試合に出場し、3本のアーチを描いた。その一方で、当時金本知憲、緒方孝市、前田智徳と外野のレベルが高く出場機会がなかなか恵まれなかった。レギュラーを掴んだのは、背番号を55に変更した2004年。オープン戦から結果を残し、シーズンが開幕してからも高打率をマーク。最終的に189安打を放ち、首位打者と最多安打のタイトルを獲得した。
このように雄平、嶋も野手転向してから数年は下積みを経験している。片山はプロ10年目での野手転向。他の転向組に比べて少し遅いのが気になるところだが、投手時代に50試合以上登板し、チームを支えたように、打者でもチームの勝利に多く貢献することに期待したい。
野手転向した主な選手の成績
*右投左打も含む高井雄平
投手通算成績:試144 18勝19敗1S 防4.96
打者通算成績:試349 率.300 本26 点107
嶋重宣
投手通算成績:試2 0勝1敗0S 防7.71
打者通算成績:試1034 率.279 本126 点421
石井琢朗
投手通算成績:試28 1勝4敗0S 防5.69
打者通算成績:試2413 率.282 本102 点670
糸井嘉男
投手通算成績:一軍登板なし
打者通算成績:試891 率.306 本91 点387