2014年、投手ではデレク・ホランド、野手ではプリンス・フィルダーなど故障者が続出し、アメリカンリーグ西地区最下位に沈んだレンジャーズ。米スポーツメディア『FanSided』が現地時間9日、昨季故障した選手たちが復帰し、2015年は体調万全で迎えることができるだろうと伝えた。

　今季チーム最大の鍵は左のホランド復帰と掲載されている。ホランドは2011年から3年連続二桁勝利をマーク。2011年にはチーム最多の16勝を挙げ、地区優勝に大きく貢献した。しかし2014年はシーズン開幕前に左ひざの軟骨損傷のため手術を受けた影響もあり、6試合の登板にとどまった。

　記事にはホランドについて「2014年は右のダルビッシュ有が先発ローテーションの柱であり、チームに勝利をもたらす唯一の存在だった。今年はダルビッシュに加え、ホランドも先発の柱となる」とし、「ホランドは最低でもダルビッシュと同レベルで試合を作ることが必要とされる」と報じた。

　野手ではプリンス・フィルダーが注目だと伝えている。昨年イアン・キンズラーとのトレードでタイガースから加入したフィルダー。持ち前の長打力を期待されたが、シーズン途中に首の椎間板の手術を受けた影響で、42試合の出場に終わった。

　巻き返しを目指すフィルダーについては「以前は指名打者で試合に参加するだけでは試合の流れを完全に理解する事ができないと話していたが、指名打者での出場にも興味を示している」と伝えた。フィルダーは父・セシル・フィルダーの通算319本塁打まで残り31本に迫っており、父親越えの期待も高まっている。

　レンジャーズは4年連続二桁勝利を目指すダルビッシュ有、今季から新たに加わった藤川球児、マイナー契約を結んだ冨田康祐といった日本人選手が所属する。故障から復帰してきた選手たちとともに2011年以来の地区優勝を目指す。