ニュース 2015.02.19. 13:00

伝説の助っ人越えに挑むメッセンジャー 球団外国人史上初“2度目の大役”なるか…

 オープン戦も間近に控え、さらに激しさを増していくチーム内での争い。特に先発投手にとっての“勲章”である開幕投手を巡る争いからは目が離せない。

 今年が球団創設80周年の記念イヤーになる阪神では、昨シーズン最多勝と最多奪三振の二冠に輝いたランディ・メッセンジャーと、高卒から2年連続で2ケタ勝利をクリアした藤浪晋太郎の一騎打ちの様相であったが、藤浪が3月10日から始まる欧州代表との強化試合に臨む侍ジャパンメンバーに選出されたこともあり、メッセンジャーが大役に大きく近づいた。

 メッセンジャーは13年にも一度開幕投手を務めた経験があるが、当時は開幕直前に行われた『第3回WBC』にエースの能見篤史が帯同していたという経緯があっての任命。名実ともにローテの柱として迎える開幕戦は初となる。

 阪神で開幕投手を務めた助っ人投手と言うと、1965年のジーン・バッキー、1987年のマット・キーオ、そして2013年のメッセンジャーと3人のみ。また、それぞれがその1度きりであったため、開幕投手を2度務めるということになれば球団の外国人投手史上初のことになる。

 “打のバース、投のバッキー”と球団の伝説の助っ人として語り継がれるバッキーは、62年から68年までの7年間阪神でプレー。1年目は未勝利に終わったため、実質6年の間で100の白星を積み上げ、64年にはシーズン29勝を挙げて最多勝に輝くなど、その活躍ぶりはまさに伝説であった。

 キーオも球団屈指の助っ人投手として人気の高い投手。87年に阪神に入団すると、いきなりその年の開幕投手に抜擢。日本でのプレー経験が全くない外国人投手が開幕を任されたのはプロ野球史上初のことであった。日本での4年間通算で45勝44敗という成績であったが、キーオが在籍した期間の阪神は6位・6位・5位・6位といういわゆる暗黒時代まっただ中。4年間で198勝313敗9分というチームの中で45勝をマークし、貯金をひとつ作ったという点からその奮闘ぶりはうかがい知ることができる。

 今年で来日6年目のシーズンを迎えるメッセンジャー。本人もこれまで十分な実績を残してきたことも自負しており、「正直言って投げたい。自分が投げるべき」と大役に向けて並々ならぬ意欲を見せている。

 新時代の虎の助っ人エースは、偉大なる2人の先人を越え、新たな伝説を作ることができるだろうか。

● ランディ・メッセンジャー
来日6年目/34歳 右投右打
NPB通算:142試 52勝42敗 振745 防3.07

● ジーン・バッキー
阪神('62~'68)-近鉄('69)
NPB通算:251試 100勝80敗 振825 防2.34

● マット・キーオ
阪神('87~'90)
NPB通算:107試 45勝44敗 振398 防3.73


2リーグ制以降の外国人開幕投手

1961 ジョー・スタンカ(南海)
1962 ジョー・スタンカ(南海)
1963 ジョー・スタンカ(南海)
1965 ジーン・バッキー(阪神)
1987 マット・キーオ(阪神)
1986 郭源治(中日)
1994 郭泰源(西武)
1995 郭泰源(西武)
1996 テリー・ブロス(ヤクルト)
1997 テリー・ブロス(ヤクルト)
1999 バルビーノ・ガルベス(巨人)
1999 ネイサン・ミンチー(広島)
2000 ボブ・ウォルコット(近鉄)
2002 エド・ヤーナル(オリックス)
2002 ネイサン・ミンチー(ロッテ)
2002 ショーン・バーグマン(近鉄)
2003 ケビン・ホッジス(ヤクルト)
2003 カルロス・ミラバル(日本ハム)
2003 ネイサン・ミンチー(ロッテ)
2003 ジェレミー・パウエル(近鉄)
2004 ジェイソン・べバリン(ヤクルト)
2005 カルロス・ミラバル(日本ハム)
2009 セス・グライシンガー(巨人)
2009 コルビー・ルイス(広島)
2010 スティーブン・ランドルフ(横浜)
2011 マキシモ・ネルソン(中日)
2012 アルフレッド・フィガロ(オリックス)
2013 ランディ・メッセンジャー(阪神)
2013 ブライアン・バリントン(広島) 

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