今オフ、FAでジャイアンツからレッドソックスへ移籍したパブロ・サンドバル。その愛くるしい見た目から“カンフー・パンダ”の愛称で親しまれていた男が、体重に関しての批判を笑顔で一蹴した。

　米スポーツメディア『ESPN Boston.com』にサンドバルの写真と、体重に関して懐疑的な意見が書かれた記事が掲載。それを受けたサンドバルは「言いたいことは言わせておけばいい」と返答。「どれだけ言われようが選手としての自分は変わらない」と力強く言い切った。

　さらに続けて「私たちは常に批判に囲まれている、だから言わせておけばいい。言いたいだけ言わせればいいんだ。言わせておくことによって最終的には私が良い選手に成長するんだ」とし、「批評家は私が怠け者だとか、一生懸命やっていないと言う。でもまあ彼らに言いたいことは言わせておけばいい。フィールドでボストンファンに私がどういう存在で、チャンピオンになるためチームのためにどれだけ一生懸命か証明しよう」と自らの腕で周囲の雑音を振り払って見せることを誓った。

　現地メディアも「もしも、サンドバルの体重が問題ならばレッドソックスは彼に9500万ドル（約112億円）も支払っていないだろう」と見解を述べ、「サンドバルはいつもフィールドで彼の実力を証明し続けている」とジャイアンツに栄光をもたらしてきた男に信頼を置いている。

　日本でも、阪神のランディ・メッセンジャーや西武のエルネスト・メヒアといった助っ人たちがオフの間の増量、体重オーバーが話題となったが、周囲からの声をかき消すには自らのプレーで見せるしかない。サンフランシスコで愛された男は、厳しいことで知られるボストンのファンからも愛を受けることができるだろうか。