オープン戦がはじまり、開幕一軍生き残りをかけた争いも一気に激しさを増していくこの時期。最下位からの巻き返しに燃える楽天では、熾烈なローテ争いが繰り広げられている。
ルーキーイヤーから2年連続で開幕投手を務め、今年も大本命に挙げられる則本昂大が大黒柱としているものの、昨季それに続いたのが塩見貴洋と辛島航の8勝。前年一人で24個の貯金を作った田中将大が抜けた翌年、勝ち頭3人の合計が30勝30敗の五分に終わったことで苦しい状況を避ける事はできなかった。
大久保博元新監督は2年目左腕の松井裕樹をリリーフに転向する意向を示しており、先発争いは則本を除いてほぼ白紙の状態に。そんな中、キャンプで猛アピールを見せたのが2年目の横山貴明だった。
聖光学院高から早稲田大と経て昨年プロ入りを果たし、プロ初登板で挙げた初勝利が“1球勝利”というプロ野球史上初の珍記録を達成したことでも話題になった右腕は、対外試合初戦となったサムスン戦、オープン戦初戦の日本ハム戦と、チームの“開幕マウンド”を2度務め、いずれも無失点に抑える好投。成長ぶりを見せつけローテ入りに大きく前進した。
また、ドラフト6位ルーキーの加藤正志も首脳陣から高い評価を受ける。球団唯一の“サブマリン”は、90キロ台前半の緩いカーブを武器にプロの打者を翻弄。高村祐投手コーチは「まだ実戦に出たばかり。先発か中継ぎかも決まってない」と話したが、松井裕樹の転向で手薄になった先発陣に食い込んでくる可能性は大いにある。
・横山貴明
2014年:4試(18回1/3) 1勝2敗 防5.40
☆今キャンプで評価急上昇中の大卒2年目右腕。
→ チームの対外試合初戦となった練習試合で3回1安打無失点の好投。
→ オープン戦も初戦を任され、日本ハム打線を3回3安打無失点に抑えた。
・加藤正志
ルーキー(ドラフト6位)
☆JR東日本東北から楽天入りを果たしたアンダーハンド。
→ オープン戦初戦は2番手で2回1安打無失点と日本ハム打線を翻弄した。
→ はっきりとした起用法は未定となっているが、いきなりのローテ入りも十分射程圏内。
・辛島航
2014年:25試(154回1/3) 8勝13敗 防3.79
☆朝の声出しで「2ケタ勝てなかったら野球を辞める」とまで宣言し、覚悟を持って挑む7年目左腕
→ 巨人とのオープン戦で先発し、3回で5安打を浴びながら要所を締めて無失点。
・川井貴志
2014年:8試(40回1/3) 1勝6敗 防4.69
☆困ったときに谷間を埋めてきた17年目のベテラン左腕。
→ 練習試合KIA戦で先発し、3回を4安打無失点。
・戸村健次
2014年:5試(5回1/3) 0勝0敗 防10.13
☆09年のドラ1右腕も、5年間でわずかに7勝。勝負のシーズンに挑む。
→ 練習試合KIA戦で4回5安打7奪三振1失点。
→ 24日の西武との練習試合でも4回を4安打無失点に抑えて猛アピール中。
・永井怜
2014年:5試(6回) 0勝0敗 防6.00
☆09年~10年は2年連続で2ケタ勝利をマークした右腕であるが、ここ3年はわずか3勝。昨年はプロ入り後初の一軍未勝利に終わった。
→ KIAとの練習試合に2番手で登板し、3回4安打1失点。
<その他の候補>
・塩見貴洋
2014年:21試(114回2/3) 8勝7敗 防4.71
→ キャンプ初日にインフルエンザを発症し、ダウン…。
・美馬学
2014年:14試(72回2/3) 2勝9敗 防4.83
→ 13年の日本シリーズMVP右腕も、昨季は度重なるケガに苦しみ、今キャンプも二軍調整中。
・森雄大
2014年:8試(29回1/3) 2勝3敗 防5.52
・浜矢広大
2014年:1試(5回) 1勝0敗 防3.60
・釜田佳直
2014年:一軍登板なし
ルーキーイヤーから2年連続で開幕投手を務め、今年も大本命に挙げられる則本昂大が大黒柱としているものの、昨季それに続いたのが塩見貴洋と辛島航の8勝。前年一人で24個の貯金を作った田中将大が抜けた翌年、勝ち頭3人の合計が30勝30敗の五分に終わったことで苦しい状況を避ける事はできなかった。
大久保博元新監督は2年目左腕の松井裕樹をリリーフに転向する意向を示しており、先発争いは則本を除いてほぼ白紙の状態に。そんな中、キャンプで猛アピールを見せたのが2年目の横山貴明だった。
聖光学院高から早稲田大と経て昨年プロ入りを果たし、プロ初登板で挙げた初勝利が“1球勝利”というプロ野球史上初の珍記録を達成したことでも話題になった右腕は、対外試合初戦となったサムスン戦、オープン戦初戦の日本ハム戦と、チームの“開幕マウンド”を2度務め、いずれも無失点に抑える好投。成長ぶりを見せつけローテ入りに大きく前進した。
また、ドラフト6位ルーキーの加藤正志も首脳陣から高い評価を受ける。球団唯一の“サブマリン”は、90キロ台前半の緩いカーブを武器にプロの打者を翻弄。高村祐投手コーチは「まだ実戦に出たばかり。先発か中継ぎかも決まってない」と話したが、松井裕樹の転向で手薄になった先発陣に食い込んでくる可能性は大いにある。
楽天のローテーション争い
・横山貴明
2014年:4試(18回1/3) 1勝2敗 防5.40
☆今キャンプで評価急上昇中の大卒2年目右腕。
→ チームの対外試合初戦となった練習試合で3回1安打無失点の好投。
→ オープン戦も初戦を任され、日本ハム打線を3回3安打無失点に抑えた。
・加藤正志
ルーキー(ドラフト6位)
☆JR東日本東北から楽天入りを果たしたアンダーハンド。
→ オープン戦初戦は2番手で2回1安打無失点と日本ハム打線を翻弄した。
→ はっきりとした起用法は未定となっているが、いきなりのローテ入りも十分射程圏内。
・辛島航
2014年:25試(154回1/3) 8勝13敗 防3.79
☆朝の声出しで「2ケタ勝てなかったら野球を辞める」とまで宣言し、覚悟を持って挑む7年目左腕
→ 巨人とのオープン戦で先発し、3回で5安打を浴びながら要所を締めて無失点。
・川井貴志
2014年:8試(40回1/3) 1勝6敗 防4.69
☆困ったときに谷間を埋めてきた17年目のベテラン左腕。
→ 練習試合KIA戦で先発し、3回を4安打無失点。
・戸村健次
2014年:5試(5回1/3) 0勝0敗 防10.13
☆09年のドラ1右腕も、5年間でわずかに7勝。勝負のシーズンに挑む。
→ 練習試合KIA戦で4回5安打7奪三振1失点。
→ 24日の西武との練習試合でも4回を4安打無失点に抑えて猛アピール中。
・永井怜
2014年:5試(6回) 0勝0敗 防6.00
☆09年~10年は2年連続で2ケタ勝利をマークした右腕であるが、ここ3年はわずか3勝。昨年はプロ入り後初の一軍未勝利に終わった。
→ KIAとの練習試合に2番手で登板し、3回4安打1失点。
<その他の候補>
・塩見貴洋
2014年:21試(114回2/3) 8勝7敗 防4.71
→ キャンプ初日にインフルエンザを発症し、ダウン…。
・美馬学
2014年:14試(72回2/3) 2勝9敗 防4.83
→ 13年の日本シリーズMVP右腕も、昨季は度重なるケガに苦しみ、今キャンプも二軍調整中。
・森雄大
2014年:8試(29回1/3) 2勝3敗 防5.52
・浜矢広大
2014年:1試(5回) 1勝0敗 防3.60
・釜田佳直
2014年:一軍登板なし