26日、春季キャンプを打ち上げた巨人。“新成”を掲げて挑む今年、原辰徳監督は「こういうキャンプはなかなか無い。100%に近いぐらい」と晴れやかな表情で振り返り、手応えを口にした。
特に指揮官の心を掴んだのは投手陣のルーキーコンビ・戸根千明と高木勇人。“ルーキーズ”として絶賛売り出し中の2人は共に2試合の対外試合を無失点で乗り越え、開幕一軍入りへのアピールに成功した。
戸根は日大からドラフト2位で巨人入りした左腕で、173センチ93キロの体格から“和製サバシア”なる異名も。気持ちの強さを前面に出した投球が首脳陣の心を掴み、手薄な中継ぎ左腕の一人として評価が高まっている。
高木勇は社会人・三菱重工名古屋からドラフト3位で巨人に入団した即戦力右腕。社会人で7年間プレーした苦労人で、制球の良さと原監督が打席に立っても内角を突ける度胸がウリ。ここに来て先発候補としても急浮上した。
巨人のローテーションは開幕投手有力候補の菅野智之に加えてベテランの内海哲也、杉内俊哉は何事もなければ当確。ただし、その後はというと、昨シーズン最終盤に肩の不調で戦線を離脱した大竹寛が24日の練習試合で3回2失点。本人も「内容的によくなかった」とやや調整の遅れが不安視されている。
新助っ人のアーロン・ポレダとマイルズ・マイコラスの2人も、異国の地でまず慣れるのに奮闘中といったところ。今シーズンから加わった左右の長身投手は、スコット・マシソンと合わせて“スカイスリー”の呼び名でこちらも売り出し中であるが、22日のオープン戦では揃って苦しい内容。先発した右腕のマイコラスは3回4安打2失点に終わり、左腕のポレダはベースカバーの遅れで許したランナーにすかさず盗塁を決められると、ボークで進塁を許し、その後の失点を招くなど投球以外の部分で不安を露呈した。
ただし、アメリカではようやくキャンプが始まったという時期であり、外国人選手の判断を下すにはまだ時期が早すぎるとも言える。190センチオーバーの“ツインタワー”はもう少し長い目で見るべきだろう。
一方で評価を高めているのは、原監督が大きな期待を寄せる宮国椋丞。今年で5年目を迎える右腕は、18日に地元・沖縄凱旋登板となったサムスンとの練習試合で3回3失点と苦しい姿を見せるも、25日の試合では3回を1失点でまとめる好投。自分で考えて投げるように、という原監督からの“ノーサイン”指令に応えた。
潜在能力を高く評価されながら、なかなか殻を破れない右腕は今年こそ花を咲かせることができるか。4番手以降が不透明な中、宮国の活躍がチームの命運を握ると言っても過言ではない。
原監督はローテーションを5人、中5日で回す構想も明かしており、ますますサバイバルが過熱している巨人の先発陣。上述以外にも先発転向の西村健太朗に、若手の小山雄輝、今村信貴といったところが虎視眈々と狙っている。ここから開幕までの1ヵ月間で誰が抜け出し、チャンスを掴むのか。熾烈な巨人のローテーション争いから目が離せない。
【巨人のローテーション予想】
◎ 菅野智之
◎ 内海哲也
◎ 杉内哲也
○ 大竹寛
△ 宮国椋丞
△ マイルズ・マイコラス
△ アーロン・ポレダ
△ 高木勇人
▲ 小山雄輝
▲ 西村健太朗
▲ 今村信貴
特に指揮官の心を掴んだのは投手陣のルーキーコンビ・戸根千明と高木勇人。“ルーキーズ”として絶賛売り出し中の2人は共に2試合の対外試合を無失点で乗り越え、開幕一軍入りへのアピールに成功した。
戸根は日大からドラフト2位で巨人入りした左腕で、173センチ93キロの体格から“和製サバシア”なる異名も。気持ちの強さを前面に出した投球が首脳陣の心を掴み、手薄な中継ぎ左腕の一人として評価が高まっている。
高木勇は社会人・三菱重工名古屋からドラフト3位で巨人に入団した即戦力右腕。社会人で7年間プレーした苦労人で、制球の良さと原監督が打席に立っても内角を突ける度胸がウリ。ここに来て先発候補としても急浮上した。
巨人のローテーションは開幕投手有力候補の菅野智之に加えてベテランの内海哲也、杉内俊哉は何事もなければ当確。ただし、その後はというと、昨シーズン最終盤に肩の不調で戦線を離脱した大竹寛が24日の練習試合で3回2失点。本人も「内容的によくなかった」とやや調整の遅れが不安視されている。
新助っ人のアーロン・ポレダとマイルズ・マイコラスの2人も、異国の地でまず慣れるのに奮闘中といったところ。今シーズンから加わった左右の長身投手は、スコット・マシソンと合わせて“スカイスリー”の呼び名でこちらも売り出し中であるが、22日のオープン戦では揃って苦しい内容。先発した右腕のマイコラスは3回4安打2失点に終わり、左腕のポレダはベースカバーの遅れで許したランナーにすかさず盗塁を決められると、ボークで進塁を許し、その後の失点を招くなど投球以外の部分で不安を露呈した。
ただし、アメリカではようやくキャンプが始まったという時期であり、外国人選手の判断を下すにはまだ時期が早すぎるとも言える。190センチオーバーの“ツインタワー”はもう少し長い目で見るべきだろう。
一方で評価を高めているのは、原監督が大きな期待を寄せる宮国椋丞。今年で5年目を迎える右腕は、18日に地元・沖縄凱旋登板となったサムスンとの練習試合で3回3失点と苦しい姿を見せるも、25日の試合では3回を1失点でまとめる好投。自分で考えて投げるように、という原監督からの“ノーサイン”指令に応えた。
潜在能力を高く評価されながら、なかなか殻を破れない右腕は今年こそ花を咲かせることができるか。4番手以降が不透明な中、宮国の活躍がチームの命運を握ると言っても過言ではない。
原監督はローテーションを5人、中5日で回す構想も明かしており、ますますサバイバルが過熱している巨人の先発陣。上述以外にも先発転向の西村健太朗に、若手の小山雄輝、今村信貴といったところが虎視眈々と狙っている。ここから開幕までの1ヵ月間で誰が抜け出し、チャンスを掴むのか。熾烈な巨人のローテーション争いから目が離せない。
【巨人のローテーション予想】
◎ 菅野智之
◎ 内海哲也
◎ 杉内哲也
○ 大竹寛
△ 宮国椋丞
△ マイルズ・マイコラス
△ アーロン・ポレダ
△ 高木勇人
▲ 小山雄輝
▲ 西村健太朗
▲ 今村信貴