6日に甲子園で行われたオープン戦は、阪神が4-0で西武を下した。
注目された“大阪桐蔭OB”対決も実現。6回から4番手としてマウンドに上がった藤浪晋太郎は、7回に後輩であり元女房の森友哉とプロ入り後初めて対戦した。
試合前は「1人の打者に変わりない」とクールに答えていた藤浪であったが、森と対峙するとそれまでとは豹変。初球から153キロ、157キロ、157キロ、157キロと自己最速タイ記録の157キロを3連投し、左飛に斬って取った。
森も157キロをカットし、最後も高めの球を捕えたという部分では評価に値するかもしれないが、勝負に勝ったのは先輩・藤浪であった。
悪天候での試合中止が続き、思うような調整が行えていないここまでの西武。この日もセ・リーグ最多勝のランディ・メッセンジャーや藤浪晋太郎といった一線級の投手を相手に打線は沈黙。完封負けを喫した。
それでも、この日から主力の中村剛也や浅村栄斗といったあたりがスタメンに名を連ね、どこからでも一発が望めそうな名前が並んだ打線は期待感十分。以下が6日のスターティング・ラインナップ。
1番(中)秋山翔吾
2番(左)栗山巧
3番(二)浅村栄斗
4番(三)中村剛也
5番(指)メヒア
6番(右)坂田遼
7番(一)山川穂高
8番(捕)森友哉
9番(遊)金子侑司
迫力満点の打線は、総重量が820キロ。一人あたりで約91キロと、文字通りの超重量打線。ちなみに、阪神のこの日のスタメンの総重量は754キロ。他会場とくらべても、ヤクルトが722キロ、楽天も720キロであったことから、西武打線の“重さ”が抜けていることがよくわかるだろう。
パワーがあっても当たらなければどうにもならないが、前回西武が優勝・日本一に輝いた2008年を思い出してみると、リーグ断トツの198本塁打を放ち、唯一700点台に乗せる715得点を叩き出している。当時の打線にはヒラム・ボカチカ(20本)、中島裕之(21本)、G.G.佐藤(21本)、クレイグ・ブラゼル(27本)、中村剛也(46本)と20本塁打以上を放った選手が5人も在籍していた。あの頃のような破壊力を誇る打線が構築できれば、一気の浮上も狙える。
ただし、懸念されるのは三振の数だ。昨シーズンはチーム全体で1234個の三振を積み上げた西武。浅村(100個)、栗山(100個)、木村文紀(112個)、中村(124個)、メヒア(156個)と5人が100三振以上を喫し、05年に日本ハムが記録した1151三振を軽々と更新する不名誉なプロ野球新記録を打ち立ててしまった。
坂田も山川も森も、三振が多いタイプの打者であり、彼らがフルシーズン戦った場合、得点や本塁打は昨年よりも増加することが見込まれるが、その反動として三振数もものすごい数になるだろう。
もちろん、このオーダーが確定したわけではない。森は炭谷銀仁朗という高い壁を越えていかなければポジションを掴むことはできないし、右翼も坂田に木村、梅田尚通、石川貢らがひしめく激戦区。ここから1ヵ月で誰がチャンスを掴んでいくのか、Bクラスからの巻き返しを目指す西武の開幕スタメン争いから目が離せない。
注目された“大阪桐蔭OB”対決も実現。6回から4番手としてマウンドに上がった藤浪晋太郎は、7回に後輩であり元女房の森友哉とプロ入り後初めて対戦した。
試合前は「1人の打者に変わりない」とクールに答えていた藤浪であったが、森と対峙するとそれまでとは豹変。初球から153キロ、157キロ、157キロ、157キロと自己最速タイ記録の157キロを3連投し、左飛に斬って取った。
森も157キロをカットし、最後も高めの球を捕えたという部分では評価に値するかもしれないが、勝負に勝ったのは先輩・藤浪であった。
悪天候での試合中止が続き、思うような調整が行えていないここまでの西武。この日もセ・リーグ最多勝のランディ・メッセンジャーや藤浪晋太郎といった一線級の投手を相手に打線は沈黙。完封負けを喫した。
それでも、この日から主力の中村剛也や浅村栄斗といったあたりがスタメンに名を連ね、どこからでも一発が望めそうな名前が並んだ打線は期待感十分。以下が6日のスターティング・ラインナップ。
1番(中)秋山翔吾
2番(左)栗山巧
3番(二)浅村栄斗
4番(三)中村剛也
5番(指)メヒア
6番(右)坂田遼
7番(一)山川穂高
8番(捕)森友哉
9番(遊)金子侑司
迫力満点の打線は、総重量が820キロ。一人あたりで約91キロと、文字通りの超重量打線。ちなみに、阪神のこの日のスタメンの総重量は754キロ。他会場とくらべても、ヤクルトが722キロ、楽天も720キロであったことから、西武打線の“重さ”が抜けていることがよくわかるだろう。
パワーがあっても当たらなければどうにもならないが、前回西武が優勝・日本一に輝いた2008年を思い出してみると、リーグ断トツの198本塁打を放ち、唯一700点台に乗せる715得点を叩き出している。当時の打線にはヒラム・ボカチカ(20本)、中島裕之(21本)、G.G.佐藤(21本)、クレイグ・ブラゼル(27本)、中村剛也(46本)と20本塁打以上を放った選手が5人も在籍していた。あの頃のような破壊力を誇る打線が構築できれば、一気の浮上も狙える。
ただし、懸念されるのは三振の数だ。昨シーズンはチーム全体で1234個の三振を積み上げた西武。浅村(100個)、栗山(100個)、木村文紀(112個)、中村(124個)、メヒア(156個)と5人が100三振以上を喫し、05年に日本ハムが記録した1151三振を軽々と更新する不名誉なプロ野球新記録を打ち立ててしまった。
坂田も山川も森も、三振が多いタイプの打者であり、彼らがフルシーズン戦った場合、得点や本塁打は昨年よりも増加することが見込まれるが、その反動として三振数もものすごい数になるだろう。
もちろん、このオーダーが確定したわけではない。森は炭谷銀仁朗という高い壁を越えていかなければポジションを掴むことはできないし、右翼も坂田に木村、梅田尚通、石川貢らがひしめく激戦区。ここから1ヵ月で誰がチャンスを掴んでいくのか、Bクラスからの巻き返しを目指す西武の開幕スタメン争いから目が離せない。