シーズン開幕まで3週間を切り、開幕一軍を目指す選手たちがアピールを続けている。これまで、オープン戦で活躍し開幕一軍を掴むもシーズンに入ってから思うような成績を残せなかった選手がいる。

　井上晴哉（ロッテ）はルーキーイヤーの14年オープン戦で打率.435を記録し、首位打者を獲得した。ソフトバンクとの開幕戦では4番指名打者で先発出場。球団の新人では64年ぶりの快挙となったが、一軍投手の球に苦しんだ。3度一軍登録抹消するなど、結局本塁打と打点はオープン戦と同じ2本塁打7打点。打率は.211だった。

　一方、レギュラー選手でも今宮健太（ソフトバンク）は14年のオープン戦で打率.379、16打点の成績を残し、前年から打撃力がアップされたかと思われた。だが、シーズンが始まると当たりが止まり、打率は13年を下回る.240と寂しい数字。今季もここまで打率.304と好調だが、ペナントレースが開幕してからも打ち続けることができるのだろうか。

　投手では13年のオープン戦で3勝、防御率0.47と抜群の成績を残し、同年の開幕投手を務めた宮国椋丞（巨人）が期待を裏切った。3度一軍登録を抹消されるなど、先発ローテーションに定着することができず。10月に右下腿内側痛が判明し、クライマックスシリーズ、日本シリーズの出場はなかった。

　今季もここまで2年目の梅野隆太郎（阪神）、山川穂高（西武）が打率3割を越え、投手でも岩本輝（阪神）が防御率0.71と好調。活躍を続ける選手たちはシーズンが始まってからもオープン戦と同じような力を発揮することができるのだろうか。

【2012年からの3年間でオープン戦で活躍するも、シーズンで思うような活躍できなかった主な選手】
2012年
松山竜平（広島）
OP戦成績：試19 率.403 本1 点8
シーズン成績：試48 率.204 本0 点7

梶谷隆幸（DeNA）
OP戦成績：試17 率.347 本0 点2
シーズン成績：試80 率.179 本2 点11

下柳剛（楽天）
OP戦成績：試3 1勝0敗0S 防0.82
シーズン成績：試4 0勝2敗0S 防5.29

2013年
牧田明久（楽天）
OP戦成績：試16 率 .333 本1 点14
シーズン成績：試27 率.222 本2 点7

金子侑司（西武）
OP戦成績：試18 率.292 本0 点3
シーズン成績：試94 率.223 本2 点12

宮国椋丞（巨人）
OP戦成績：試4 3勝0敗0S 防0.47
シーズン成績：試17 6勝7敗0S 防4.93

2014年
井上晴哉 （ロッテ）
OP戦成績：試15 率.435 本2 点7
シーズン成績：試36 率.211 本2 点7

今宮健太（ソフトバンク）
OP戦成績：試19 率.379 本1 点16
シーズン成績：試144 率.240 本3 点42

レイノルズ（西武）
OP戦成績：試3 1勝0敗0S 防0.53
シーズン成績：試12 3勝7敗0S 防5.46