ソフトバンクの松坂大輔が4日、阪神とのオープン戦(甲子園)に先発し、3回無失点と結果を残した。
この試合を見て、改めて“持ってるな”と実感した。聖地で結果を残した平成の怪物にではなく、スタメンマスクを被った鶴岡慎也に対してだ。
松坂の実戦登板に関しては、西武時代からバッテリーを組んでいた細川亨がマスクを被る可能性が高かった。だが、日本一の原動力となった正妻候補はキャンプ中に右手親指を負傷し、今月2日に骨折していることが判明。全治6週間の見込みで、開幕は絶望的だ。
そこで4日の阪神戦では鶴岡がマスクを被り、松坂だけではなくスタンリッジ、岩崎翔をリードし無失点。守りだけではなく打っても3打数3安打。打撃に関しては2日の楽天戦から7日のロッテ戦まで5打席連続ヒット中と、シーズンにとっておきたいほどの好調ぶりだ。
ソフトバンクの捕手事情は、ともに高卒5年目の斐紹と拓也。さらに昨季も第3捕手としてチームを支えた高谷裕亮らが控えるが、現在のところは攻守両面で鶴岡が存在感が際立っている。このままなら公式戦の松坂復帰登板も、鶴岡が受けることになりそうだ。
それにしても、甲子園を沸かせたスター投手と不思議な縁を持つ選手である。日本ハム時代はダルビッシュ有の専属捕手として頭角を現した。チーム方針もあり高橋信二や大野奨太らとの併用が続いたが、11年に入団した斎藤佑樹の登板試合もほとんどの試合で先発マスクを被り、13年入団の大谷翔平のデビュー戦、初勝利試合のボールを受けたのも鶴岡だった。
自身も樟南高(鹿児島)時代に2度、甲子園に出場しており、3年最後の夏にはエース・上野弘文(元広島)、1学年下で2番手投手だった青野毅(元ロッテ)らとともにベスト4入りするなど輝かしい実績を持つ。だが、その後は社会人で野球を続けながら2002年に日本ハムの入団テストに合格。同年のドラフト8巡目で晴れてプロ野球選手となり、そこからFA移籍を果たすまでに成り上がった苦労人である。
「ピッチャーに気持ち良く投げさせることがキャッチャーの仕事」が持論。負けん気の強い主人を立てる女房スタイルが、スター投手との相性を引き出しているのかもしれない。
新天地初年度の昨季は、正捕手として期待されながら最終的に細川に出番を奪われた。ライバル不在の今は、その座を奪い返す絶好のチャンス。松坂だけではなく、大隣憲司やスタンリッジなど、先発陣が豊富なソフトバンク。彼らを導きスタートダッシュを成功させるためにも、鶴岡にかかる期待は大きい。
この試合を見て、改めて“持ってるな”と実感した。聖地で結果を残した平成の怪物にではなく、スタメンマスクを被った鶴岡慎也に対してだ。
松坂の実戦登板に関しては、西武時代からバッテリーを組んでいた細川亨がマスクを被る可能性が高かった。だが、日本一の原動力となった正妻候補はキャンプ中に右手親指を負傷し、今月2日に骨折していることが判明。全治6週間の見込みで、開幕は絶望的だ。
そこで4日の阪神戦では鶴岡がマスクを被り、松坂だけではなくスタンリッジ、岩崎翔をリードし無失点。守りだけではなく打っても3打数3安打。打撃に関しては2日の楽天戦から7日のロッテ戦まで5打席連続ヒット中と、シーズンにとっておきたいほどの好調ぶりだ。
ソフトバンクの捕手事情は、ともに高卒5年目の斐紹と拓也。さらに昨季も第3捕手としてチームを支えた高谷裕亮らが控えるが、現在のところは攻守両面で鶴岡が存在感が際立っている。このままなら公式戦の松坂復帰登板も、鶴岡が受けることになりそうだ。
それにしても、甲子園を沸かせたスター投手と不思議な縁を持つ選手である。日本ハム時代はダルビッシュ有の専属捕手として頭角を現した。チーム方針もあり高橋信二や大野奨太らとの併用が続いたが、11年に入団した斎藤佑樹の登板試合もほとんどの試合で先発マスクを被り、13年入団の大谷翔平のデビュー戦、初勝利試合のボールを受けたのも鶴岡だった。
自身も樟南高(鹿児島)時代に2度、甲子園に出場しており、3年最後の夏にはエース・上野弘文(元広島)、1学年下で2番手投手だった青野毅(元ロッテ)らとともにベスト4入りするなど輝かしい実績を持つ。だが、その後は社会人で野球を続けながら2002年に日本ハムの入団テストに合格。同年のドラフト8巡目で晴れてプロ野球選手となり、そこからFA移籍を果たすまでに成り上がった苦労人である。
「ピッチャーに気持ち良く投げさせることがキャッチャーの仕事」が持論。負けん気の強い主人を立てる女房スタイルが、スター投手との相性を引き出しているのかもしれない。
新天地初年度の昨季は、正捕手として期待されながら最終的に細川に出番を奪われた。ライバル不在の今は、その座を奪い返す絶好のチャンス。松坂だけではなく、大隣憲司やスタンリッジなど、先発陣が豊富なソフトバンク。彼らを導きスタートダッシュを成功させるためにも、鶴岡にかかる期待は大きい。