ソフトバンクは昨季末に、本拠地ヤフオクドームの改修を発表した。球場改修で本塁打量産、昨季リーグ最多の607得点もさらなるアップが見込める。そうなると、ダイエー時代の2003年、井口資仁（109打点）、松中信彦（123打点）、城島健司（119打点）、バルデス（104打点）以来となる100打点カルテット誕生の期待も膨らむ。

　2015年のメンバーだと100打点の可能性がありそうなのは、内川聖一、李大浩、松田宣浩、柳田悠岐の4人か。ちなみに昨季4人の中で100打点を記録した選手は誰もいない。それどころか内川の74打点がチーム最高だった。ちなみに2003年、100打点を達成した4人も前年は、100打点達成者はいなかった。

　ただ、選手たちは球場が狭くなることで、かなり気合いが入っている。自身初の30本塁打を目指している内川は、8日のロングティーで113スイング中82本の柵越え。王貞治会長も「打球が強くなっているし、速くなっている」と太鼓判を押す。

　昨季144試合全てで4番を務めた李大浩は、1月に行ったサイパンでの自主トレで徹底的に下半身をいじめ抜き、10キロの減量に成功。スリム化した李大浩は、日本に来て一番良い状態と話しており、日本での自己最多91打点を上回るのも夢ではない。

　右人さし指を骨折により昨季、フルに戦うことができなかった松田は、今季の目標に自身初となる100点を掲げ、シーズンに向けて調整を進めている。柳田も自主トレから厳しいトレーニングを積んでおり、球場が狭くなった今季は本塁打、打点の上澄みがかなり見込めそうだ。

　2003年のような100打点カルテットは簡単にできるものではないが、球場改修で打者が有利になることを考えると、どこか可能性を感じさせる。果たしてこの4人は今季、100打点をクリアできるのだろうか。

100打点カルテットの成績

井口資仁
02年成績：試114 率.259 本18 点53
03年成績：試135 率.340 本27 点109

松中信彦
02年成績：試136 率.260 本28 点83
03年成績：試135 率.324 本30 点123

城島健司
02年成績：試115 率.293 本25 点74
03年成績：試140 率.330 本34 点119

バルデス
02年成績：試121 率.303 本21 点76
03年成績：試124 率.311 本26 点104

100打点カルテット候補の昨季成績

内川聖一
昨季成績：試122 率.307 本18 点74

李大浩
昨季成績：試144 率.300 本19 点68

松田宣浩
昨季成績：試101 率.301 本18 点56

柳田悠岐
昨季成績：試144 率.317 本15 点70