開幕前に優勝候補と呼ばれていた広島、オリックスの2チームが思うように勝ち星を伸ばせていない。
オリックスは中島裕之、小谷野栄一、ブランコ、バリントンなどの大型補強に加え、FA権を取得していたエース金子千尋、守護神・平野佳寿が残留。昨季リーグ優勝したソフトバンクとともに、序盤からパ・リーグを引っ張っていくと思われた。
いざ開幕すると、昨季リーグ5位西武との開幕カードでまさかの3連敗。打線は、開幕戦から2試合連続完封負けを食らうなど沈黙。ポイントゲッターのブランコは、左膝の故障もあってかこの3試合で打率.083(12打数1安打)と苦しみ、患部が悪化した4月1日に登録抹消された。長打を打てる選手が不在の中、他の選手たちでカバーしていきたいが、今季から主将に就任した糸井嘉男や小谷野栄一、安達了一なども調子が上がってこない状況だ。
投手陣も先発、リリーフともに今ひとつ。特に勝ちパターンの馬原孝浩、佐藤達也が昨季に比べると安定感を欠いている。2日のソフトバンク戦では、馬原が松田にサヨナラ本塁打を浴びた。中継ぎ陣の不調が目立つなか、4日に右足首を痛めた守護神の平野佳も登録抹消。右肘の手術の影響で調整が遅れるエース・金子千尋と守護神が欠くという非常事態に陥っている。
一方2年連続Aクラス入りを果たした広島も、野村謙二郎前監督時代に起用してきた若手が育ってきたところに、黒田博樹が8年ぶりに復帰。開幕前にはオリックスと同じく、セ・リーグの優勝候補に挙げられていた。
13年ぶりに地元で開幕を迎えた広島は、ヤクルトとの開幕カード、ジョンソンが1安打完封、黒田が日本で8年ぶりに勝利投手になるなど2勝1敗と幸先の良いスタートを切った。
問題はここからだった。3月31日のDeNA戦(横浜)から現在6連敗中。勝利の方程式のヒース、一岡竜司の2人は連敗中、3敗(ヒース1敗、一岡2敗)を喫した。また、昨季11勝3敗1分と強かった延長戦だが、リリーフ陣が安定感を欠いていることもあってか今季0勝4敗と1つも勝てていない。優勝するためには、勝ちパターンの投手の存在が大きいだけに、テコ入れを含め早期復調が求められる。
打線も4番エルドレッドが右膝の手術で欠いている影響もあり、得点はリーグワースト。得点力不足を解消するために、シャーホルツを緊急補強したが、エルドレッドに代わり開幕から4番を務めていたグスマンが脇腹痛で登録抹消。それでも、春季キャンプから虫垂炎で離脱していたロサリオが5日の中日戦から一軍復帰したという明るい話もある。苦しいチーム状況だが、7日からの巨人戦は開幕カード以来の本拠地での戦いになる。ここで立て直して勢いを取り戻したい。
とはいえ、セ・パの優勝候補と呼ばれた2チームが4月5日終了時点で、両リーグの最下位となっている。シーズンはまだ始まったばかり。両チームの巻き返しに期待したい。
オリックスは中島裕之、小谷野栄一、ブランコ、バリントンなどの大型補強に加え、FA権を取得していたエース金子千尋、守護神・平野佳寿が残留。昨季リーグ優勝したソフトバンクとともに、序盤からパ・リーグを引っ張っていくと思われた。
いざ開幕すると、昨季リーグ5位西武との開幕カードでまさかの3連敗。打線は、開幕戦から2試合連続完封負けを食らうなど沈黙。ポイントゲッターのブランコは、左膝の故障もあってかこの3試合で打率.083(12打数1安打)と苦しみ、患部が悪化した4月1日に登録抹消された。長打を打てる選手が不在の中、他の選手たちでカバーしていきたいが、今季から主将に就任した糸井嘉男や小谷野栄一、安達了一なども調子が上がってこない状況だ。
投手陣も先発、リリーフともに今ひとつ。特に勝ちパターンの馬原孝浩、佐藤達也が昨季に比べると安定感を欠いている。2日のソフトバンク戦では、馬原が松田にサヨナラ本塁打を浴びた。中継ぎ陣の不調が目立つなか、4日に右足首を痛めた守護神の平野佳も登録抹消。右肘の手術の影響で調整が遅れるエース・金子千尋と守護神が欠くという非常事態に陥っている。
一方2年連続Aクラス入りを果たした広島も、野村謙二郎前監督時代に起用してきた若手が育ってきたところに、黒田博樹が8年ぶりに復帰。開幕前にはオリックスと同じく、セ・リーグの優勝候補に挙げられていた。
13年ぶりに地元で開幕を迎えた広島は、ヤクルトとの開幕カード、ジョンソンが1安打完封、黒田が日本で8年ぶりに勝利投手になるなど2勝1敗と幸先の良いスタートを切った。
問題はここからだった。3月31日のDeNA戦(横浜)から現在6連敗中。勝利の方程式のヒース、一岡竜司の2人は連敗中、3敗(ヒース1敗、一岡2敗)を喫した。また、昨季11勝3敗1分と強かった延長戦だが、リリーフ陣が安定感を欠いていることもあってか今季0勝4敗と1つも勝てていない。優勝するためには、勝ちパターンの投手の存在が大きいだけに、テコ入れを含め早期復調が求められる。
打線も4番エルドレッドが右膝の手術で欠いている影響もあり、得点はリーグワースト。得点力不足を解消するために、シャーホルツを緊急補強したが、エルドレッドに代わり開幕から4番を務めていたグスマンが脇腹痛で登録抹消。それでも、春季キャンプから虫垂炎で離脱していたロサリオが5日の中日戦から一軍復帰したという明るい話もある。苦しいチーム状況だが、7日からの巨人戦は開幕カード以来の本拠地での戦いになる。ここで立て直して勢いを取り戻したい。
とはいえ、セ・パの優勝候補と呼ばれた2チームが4月5日終了時点で、両リーグの最下位となっている。シーズンはまだ始まったばかり。両チームの巻き返しに期待したい。