ニュース 2015.03.30. 15:15

広島・黒田の公式戦初登板の投球を野球解説者はどう見た?

無断転載禁止
29日のヤクルト戦で今季初勝利を挙げた広島の黒田博樹©BASEBALLKING
 29日、8年ぶりに日本球界に復帰した黒田博樹がヤクルト戦に先発し、7回を5安打無失点に抑え、日本では2740日ぶりに公式戦勝利を挙げた。試合前から注目度が高かった黒田の公式戦初登板を、多くの野球解説者たちが解説している。

 29日に放送された『Going』(日本テレビ系)に出演した江川卓氏は、2回無死二塁でユウイチをツーシームで遊ゴロに打ち取ったところに注目。二塁走者を三塁へ進めると失点に繋がる可能性がある場面。江川氏は黒田がツーシームを選択したことについて「メジャーの場合は中4日で投げることで、できるだけ球数を減らしたい。それができるのがツーシーム。これがメジャーで学んできたことだと思います」と解説した。また、この一球は「他球団にアピールになった」と話している。

 広島OBの大野豊氏も29日に放送された『サンデースポーツ』(NHK)で、江川氏と同じく2回無死二塁でユウイチを打ち取った場面をポイントに挙げ「持ち味である内野ゴロに打たす、コースにしっかり投げ分ける。このピッチングが黒田投手本来の投球ですね」と絶賛した。

 現役時代ダイエーのエースとして03年のリーグ優勝、日本一に大きく貢献した斉藤和巳氏は、29日に放送された『ネオスポ』(テレビ東京系)で、6回無死で迎えた山田哲人に対する投球に凄さを感じたようだ。

 「(山田は)積極的な打者なので様子を見たかったというところで、初球のフォークがストライクになった。インサイド寄りにストライクになったので、(2球目は)アウトコースのスライダーで様子を見たかった。(2球目も)いいところに決まってストライクゾーンが広いなという感じを黒田さんは受けたと思います。(最後の三振は)審判をもストライクゾーンを広げさせることができた」と分析。審判をも味方につけることができたのは「試合開始からの印象付けができたから、こういう配球ができたと思います」とした。

 野球解説者たちも絶賛した黒田の投球。次回の登板は、4月5日の中日戦(ナゴヤドーム)での先発が予想される。ここまでオープン戦からマツダスタジアムでの登板が続いているが、敵地のマウンドでどのような投球を披露するのか注目だ。
ポスト シェア 送る
  • ALL
  • De
  • 西