○ 広島 2 - 1 ヤクルト ●
<3回戦・マツダスタジアム>
8年ぶりに広島に復帰した黒田博樹が自らの復帰戦を白星で飾った。打ってはかつてのエースをよく知る梵英心が、決勝打を含む3安打1打点の活躍。若手が浮足立つ中で、ベテランのバットが重苦しい空気を振り払った。
オープン戦からの好調そのままに、レジェンド右腕は立ち上がりから抜群の安定感。2回は先頭の5番畠山に二塁打を打たれたが、続くユウイチ、大引、中村を三者連続内野ゴロに仕留め先制点を与えなかった。
その後も落ち着いた投球を続ける黒田はバットでも魅せる。0-0で迎えた4回、二死一塁の場面で、ヤクルト先発・杉浦のストレートを叩くと打球はライト線へ。これが二塁打となり二、三塁とチャンスメイクしたが、1番野間がセカンドゴロに倒れ先制点を挙げることはできなかった。
しかし5回、ついに均衡が破れる。広島は二死から4番グスマン、5番松山の連続四球で一、二塁のチャンスを迎えると、続く梵がライト線へポトリと落ちる執念の二塁打を放ち1点を先制。それまで毎回得点圏にランナーを進めながらあと1本が出なかった広島打線。好投の黒田を援護する貴重なタイムリー叩き出したのは、プロ入りした2006年から07年まで、黒田の後ろでショートを守り続けたベテランだった。
梵は1年目からショートのレギュラーに定着。いきなり打率.289、8本塁打、36打点の活躍で新人王を獲得すると、続く07年には18本塁打を放ち、その地位を不動のものにした。渡米前、黒田の日本最終登板となった07年9月27日のヤクルト戦も「6番・ショート」でスタメン出場。その頼もしさは、「6番・サード」の8年後も健在だった。
この日のスタメンは、菊池、丸ら黒田渡米後に入団した選手がほとんど。女房役を務めた会沢も、黒田の渡米前年の07年はまだ高卒1年目と接点はほとんどなかかった。独特な緊張感が張り詰める中で、この日も淡々と役割をこなした10年目の梵。その緊張感から解放される今後は若手が暴れ回り、黒田の復帰1年目を強烈にバックアップしてほしいところだ。
<3回戦・マツダスタジアム>
8年ぶりに広島に復帰した黒田博樹が自らの復帰戦を白星で飾った。打ってはかつてのエースをよく知る梵英心が、決勝打を含む3安打1打点の活躍。若手が浮足立つ中で、ベテランのバットが重苦しい空気を振り払った。
オープン戦からの好調そのままに、レジェンド右腕は立ち上がりから抜群の安定感。2回は先頭の5番畠山に二塁打を打たれたが、続くユウイチ、大引、中村を三者連続内野ゴロに仕留め先制点を与えなかった。
その後も落ち着いた投球を続ける黒田はバットでも魅せる。0-0で迎えた4回、二死一塁の場面で、ヤクルト先発・杉浦のストレートを叩くと打球はライト線へ。これが二塁打となり二、三塁とチャンスメイクしたが、1番野間がセカンドゴロに倒れ先制点を挙げることはできなかった。
しかし5回、ついに均衡が破れる。広島は二死から4番グスマン、5番松山の連続四球で一、二塁のチャンスを迎えると、続く梵がライト線へポトリと落ちる執念の二塁打を放ち1点を先制。それまで毎回得点圏にランナーを進めながらあと1本が出なかった広島打線。好投の黒田を援護する貴重なタイムリー叩き出したのは、プロ入りした2006年から07年まで、黒田の後ろでショートを守り続けたベテランだった。
梵は1年目からショートのレギュラーに定着。いきなり打率.289、8本塁打、36打点の活躍で新人王を獲得すると、続く07年には18本塁打を放ち、その地位を不動のものにした。渡米前、黒田の日本最終登板となった07年9月27日のヤクルト戦も「6番・ショート」でスタメン出場。その頼もしさは、「6番・サード」の8年後も健在だった。
この日のスタメンは、菊池、丸ら黒田渡米後に入団した選手がほとんど。女房役を務めた会沢も、黒田の渡米前年の07年はまだ高卒1年目と接点はほとんどなかかった。独特な緊張感が張り詰める中で、この日も淡々と役割をこなした10年目の梵。その緊張感から解放される今後は若手が暴れ回り、黒田の復帰1年目を強烈にバックアップしてほしいところだ。