3日終了時点で、巨人が18勝12敗の首位、広島が10勝18敗の最下位だった。だが、4日の広島対巨人戦を境に両チームの明暗が分かれることになる。
4日の広島対巨人(マツダ)の9回に事件は起こった。同点の9回一死満塁から小窪哲也(広島)が打ち上げた打球は、三塁塁審がインフィールドフライを宣告。だが、一塁手のフランシスコと三塁手の村田修一の間に打球が落ちた。フランシスコは球を拾い、三塁走者の野間峻祥よりも先に本塁を踏み球審がアウトをコール。
この判定に三塁ランナーコーチの広島の石井琢朗コーチが猛抗議。緒方孝市監督もベンチから飛び出して抗議すると、球審はアウトから一転セーフのジャッジで、広島がサヨナラ勝ち。
流れが変わったのか広島は、翌5日の巨人戦で、初回に10得点を挙げる猛攻を見せ、16安打13得点で大勝。6日も巨人のエース・菅野智之を打ち崩し勝利。13年以来、巨人戦3連勝を記録した。
8日からの阪神戦でも勢いは止まらない。黒田博樹の故障で先発のチャンスをもらった戸田隆矢が今季初先発、初勝利。9日も4番の新井貴浩が、昨季まで在籍していた甲子園で特大の一発を放つなど10点を挙げ快勝。6連勝がかかった3戦目も投打が噛み合い勝利した。
開幕から投手陣は安定していたものの、貧打に泣いていた。打線が6試合でチーム打率.347、45得点と調子を上げてきたことは大きい。さらに右膝を手術した昨季本塁打王のエルドレッドも二軍戦に復帰し、一軍復帰間近。『鯉のぼりの季節』までと言われたチームは『鯉のぼりの季節』以降から白星を重ねていきそうだ。
一方4日の試合に敗れた巨人は、最下位広島にまさかの3連敗。5日には首位陥落。首位・DeNAと1.5ゲーム差で迎えた8日からの首位攻防戦は初戦、序盤に4点リードする展開も、7回にセットアッパーの山口鉄也が乱れまさかの逆転負け。9日は勝利したもの、10日は今季5勝0敗のルーキー高木勇人を先発に立てたが、プロ入り後ワーストの4失点でプロ初黒星を喫した。結局、DeNAとの3連戦も1勝2敗と負け越し。
広島が4日からの6試合で6勝に対し、巨人は1勝5敗。巨人は3日終了時点で、6つあった貯金もわずかに2つとなった。あの1プレーが、後々シーズンを左右するきっかけになったと言われてしまうのだろうか。巨人と広島の今後の戦いに目が離せない。
1位 巨人 18勝12敗
6位 広島 10勝18敗
<5月10日終了時点>
2位 巨人 19勝17敗
5位 広島 16勝18敗
4日の広島対巨人(マツダ)の9回に事件は起こった。同点の9回一死満塁から小窪哲也(広島)が打ち上げた打球は、三塁塁審がインフィールドフライを宣告。だが、一塁手のフランシスコと三塁手の村田修一の間に打球が落ちた。フランシスコは球を拾い、三塁走者の野間峻祥よりも先に本塁を踏み球審がアウトをコール。
この判定に三塁ランナーコーチの広島の石井琢朗コーチが猛抗議。緒方孝市監督もベンチから飛び出して抗議すると、球審はアウトから一転セーフのジャッジで、広島がサヨナラ勝ち。
流れが変わったのか広島は、翌5日の巨人戦で、初回に10得点を挙げる猛攻を見せ、16安打13得点で大勝。6日も巨人のエース・菅野智之を打ち崩し勝利。13年以来、巨人戦3連勝を記録した。
8日からの阪神戦でも勢いは止まらない。黒田博樹の故障で先発のチャンスをもらった戸田隆矢が今季初先発、初勝利。9日も4番の新井貴浩が、昨季まで在籍していた甲子園で特大の一発を放つなど10点を挙げ快勝。6連勝がかかった3戦目も投打が噛み合い勝利した。
開幕から投手陣は安定していたものの、貧打に泣いていた。打線が6試合でチーム打率.347、45得点と調子を上げてきたことは大きい。さらに右膝を手術した昨季本塁打王のエルドレッドも二軍戦に復帰し、一軍復帰間近。『鯉のぼりの季節』までと言われたチームは『鯉のぼりの季節』以降から白星を重ねていきそうだ。
一方4日の試合に敗れた巨人は、最下位広島にまさかの3連敗。5日には首位陥落。首位・DeNAと1.5ゲーム差で迎えた8日からの首位攻防戦は初戦、序盤に4点リードする展開も、7回にセットアッパーの山口鉄也が乱れまさかの逆転負け。9日は勝利したもの、10日は今季5勝0敗のルーキー高木勇人を先発に立てたが、プロ入り後ワーストの4失点でプロ初黒星を喫した。結局、DeNAとの3連戦も1勝2敗と負け越し。
広島が4日からの6試合で6勝に対し、巨人は1勝5敗。巨人は3日終了時点で、6つあった貯金もわずかに2つとなった。あの1プレーが、後々シーズンを左右するきっかけになったと言われてしまうのだろうか。巨人と広島の今後の戦いに目が離せない。
巨人と広島の順位表
<5月3日終了時点>1位 巨人 18勝12敗
6位 広島 10勝18敗
<5月10日終了時点>
2位 巨人 19勝17敗
5位 広島 16勝18敗