開幕からちょうど2カ月が経過。各チームが50試合弱を消化し、良くも悪くも様々な“想定外”に直面している。
ここで取り上げるのが、悪い方の“想定外”。主力選手を襲う不振や離脱、準備不足によるまさかの苦戦で、今年もすでに緊急補強戦線が活発に動きを見せている。
その先陣を切ったのが巨人。今年も打線の調子がなかなか上向かない中、坂本勇人や阿部慎之助、亀井善行らが相次いで離脱。緊急事態に白羽の矢を立てたのが、メジャー6年間で48発の実績を持つパワーヒッターのフランシスコだった。
ところが、フタを開けてみるとこれが大失敗。パワーは申し分ないが、当たらないという弱点が爆発。一軍では計18打席に立ち、三振を11個も記録。ヒットは3本すべてシングルで1打点で、それ以上に守備での致命的なミスが目立ち、5試合で見切りをつけられてしまった。
次に緊急補強に乗り出したのがヤクルト。復帰したバレンティンが即負傷で二軍落ち。肩の負傷で遅れていたミレッジも戻ってきたと思ったら再び負傷と頼みの助っ人コンビが離脱を繰り返し、一時は首位にも立ったチームはあっという間に下位に転がり落ちた。
そこで、ヤクルトはBCリーグを調査。新潟に所属していたオーストラリア国籍の外野手・デニングを獲得する。デニングは27日に入団会見を済ませると、その日のうちに一軍へ合流。代打で途中出場を果たしたが、NPB初打席は死球だった。
この2球団以外にも、予期せぬ事態で浮上のキッカケを掴めないチームというのは少なくない。
手遅れになる前に、“応急処置”に乗り出すチームは出てくるか。ここでは中でも弱点がハッキリしているチームに絞り、その補強ポイントと現状を以下にまとめた。
・チーム打率.242 [リーグワースト]
・チーム本塁打22 [リーグワースト]
☆昨年もボウカーにラッツ、エバンスと3人もの野手をシーズン途中で獲得するなど、積極的な動きを見せるチームだけに、今後の動向に注目が集まる。そういえば、このタイミングでメジャー枠から外れた強打の三塁手がサンフランシスコ方面に...?
・チーム打率.250 [リーグ5位]
☆全員が健康ならば困ることはない層も、新加入の中島裕之やトニ・ブランコ、小谷野栄一といったところが相次いで離脱。頼みのキャプテン・糸井嘉男も不振で、打線を引っ張っているのはルーキーの西野真弘と“保険”で獲得したカラバイヨといった現状だ。
・チーム防御率3.79 [リーグワースト]
・チーム打率.228 [リーグワースト]
・チーム本塁打21 [リーグワースト]
☆投打ともに低迷している阪神。投手ではかつての守護神・藤川球児獲得の噂も持ち上がっているが、ここに来て西岡剛の負傷離脱に定まらないセンター問題など、野手の方でも課題が。ただし、メッセンジャーが二軍にいる状態でも外国人枠はいっぱいに埋まっているということで、手段は限られる。果たして、球団創設80周年のメモリアルイヤーを飾りたい阪神はどう動くか。
【昨年の緊急補強まとめ】
● オリックス・バファローズ
外野手 ジョーイ・バトラー
投手 ダン・ランズラー
● 北海道日本ハムファイターズ
投手 アンソニー・カーター
● 千葉ロッテマリーンズ
外野手 アルフレド・デスパイネ
● 埼玉西武ライオンズ
内野手 エルネスト・メヒア
● 東北楽天ゴールデンイーグルス
外野手 ジョン・ボウカー
投手 ライナー・クルーズ
内野手 ザック・ラッツ
内野手 ニック・エバンス
● 読売ジャイアンツ
外野手 フレデリク・セペダ
投手 エクトル・メンドーサ
● 広島カープ
投手 デュアンテ・ヒース
● 横浜DeNAベイスターズ
内野手 ユリエスキ・グリエル
ここで取り上げるのが、悪い方の“想定外”。主力選手を襲う不振や離脱、準備不足によるまさかの苦戦で、今年もすでに緊急補強戦線が活発に動きを見せている。
その先陣を切ったのが巨人。今年も打線の調子がなかなか上向かない中、坂本勇人や阿部慎之助、亀井善行らが相次いで離脱。緊急事態に白羽の矢を立てたのが、メジャー6年間で48発の実績を持つパワーヒッターのフランシスコだった。
ところが、フタを開けてみるとこれが大失敗。パワーは申し分ないが、当たらないという弱点が爆発。一軍では計18打席に立ち、三振を11個も記録。ヒットは3本すべてシングルで1打点で、それ以上に守備での致命的なミスが目立ち、5試合で見切りをつけられてしまった。
次に緊急補強に乗り出したのがヤクルト。復帰したバレンティンが即負傷で二軍落ち。肩の負傷で遅れていたミレッジも戻ってきたと思ったら再び負傷と頼みの助っ人コンビが離脱を繰り返し、一時は首位にも立ったチームはあっという間に下位に転がり落ちた。
そこで、ヤクルトはBCリーグを調査。新潟に所属していたオーストラリア国籍の外野手・デニングを獲得する。デニングは27日に入団会見を済ませると、その日のうちに一軍へ合流。代打で途中出場を果たしたが、NPB初打席は死球だった。
この2球団以外にも、予期せぬ事態で浮上のキッカケを掴めないチームというのは少なくない。
手遅れになる前に、“応急処置”に乗り出すチームは出てくるか。ここでは中でも弱点がハッキリしているチームに絞り、その補強ポイントと現状を以下にまとめた。
東北楽天ゴールデンイーグルス
【補強ポイント:強打者】・チーム打率.242 [リーグワースト]
・チーム本塁打22 [リーグワースト]
☆昨年もボウカーにラッツ、エバンスと3人もの野手をシーズン途中で獲得するなど、積極的な動きを見せるチームだけに、今後の動向に注目が集まる。そういえば、このタイミングでメジャー枠から外れた強打の三塁手がサンフランシスコ方面に...?
オリックス・バファローズ
【補強ポイント:強打者】・チーム打率.250 [リーグ5位]
☆全員が健康ならば困ることはない層も、新加入の中島裕之やトニ・ブランコ、小谷野栄一といったところが相次いで離脱。頼みのキャプテン・糸井嘉男も不振で、打線を引っ張っているのはルーキーの西野真弘と“保険”で獲得したカラバイヨといった現状だ。
阪神タイガース
【補強ポイント:投手&三塁手】・チーム防御率3.79 [リーグワースト]
・チーム打率.228 [リーグワースト]
・チーム本塁打21 [リーグワースト]
☆投打ともに低迷している阪神。投手ではかつての守護神・藤川球児獲得の噂も持ち上がっているが、ここに来て西岡剛の負傷離脱に定まらないセンター問題など、野手の方でも課題が。ただし、メッセンジャーが二軍にいる状態でも外国人枠はいっぱいに埋まっているということで、手段は限られる。果たして、球団創設80周年のメモリアルイヤーを飾りたい阪神はどう動くか。
【昨年の緊急補強まとめ】
● オリックス・バファローズ
外野手 ジョーイ・バトラー
投手 ダン・ランズラー
● 北海道日本ハムファイターズ
投手 アンソニー・カーター
● 千葉ロッテマリーンズ
外野手 アルフレド・デスパイネ
● 埼玉西武ライオンズ
内野手 エルネスト・メヒア
● 東北楽天ゴールデンイーグルス
外野手 ジョン・ボウカー
投手 ライナー・クルーズ
内野手 ザック・ラッツ
内野手 ニック・エバンス
● 読売ジャイアンツ
外野手 フレデリク・セペダ
投手 エクトル・メンドーサ
● 広島カープ
投手 デュアンテ・ヒース
● 横浜DeNAベイスターズ
内野手 ユリエスキ・グリエル