ニュース 2015.06.03. 16:00

西武・田辺監督が貫く「8番・投手」のメリットとデメリット

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この戦術のカギを握る9番。金子侑司は起用に答えられるか…©BASEBALLKING
 26日に開幕したプロ野球セ・パ交流戦も、折り返しの3カード目に突入。各地で熱戦が繰り広げられている。

 その中で、気になる采配を見せているのが西武の田辺監督。普段の戦いと違うDH制がないセ・リーグ主催のゲームで、投手を8番で起用し続けているのだ。

 メジャーではカブスのジョー・マドン監督がこの戦術を好み、和田毅が8番を打っている光景をよく見かけるが、日本では今シーズンこれまで一度も見られていなかっただけに、交流戦が開幕した26日のスタメン発表後はちょっとだけ話題になった。

 古くは巨人をV9へと導いた名監督・川上哲治氏も採用していたこの戦法。1番打者へいい形で回すことで、大量得点に繋げていくのがねらいだ。

 今年の西武は、1番の秋山翔吾が絶好調。これにより、9番の金子侑司が出ると、足が使える厄介な走者が塁上にいる状態で絶好調の秋山というシチュエーションを作ることが出来、相手バッテリーに与える脅威も大きい。

 さらに後続には栗山巧、浅村栄斗と好打者が続き、極めつけは中村剛也、エルネスト・メヒア、森友哉の大砲3人が待ち構える。この良い流れを投手を挟むことで切ってしまってはもったいない。

 今年からセの主催試合は9試合だけということもあり、リーグ戦で固まっていた打線の良い流れを壊したくなかったというのが、田辺監督が投手を8番に置く理由のひとつであろう。

 しかし、それにはデメリットも伴う。チャンスで打席が回ってきた時だ。

 このところ当たっているとはいえ、セの主催試合で7番を打つ炭谷銀仁朗の打率は、リーグの規定到達者で下から5番目という.214。そして、その後が投手となっていることから、相手バッテリーに与えるプレッシャーという点では物足りなさがある。

 実際にセの主催ゲームでは、ここまで1勝3敗とリズムに乗り切れていない西武。「8番・投手」の下位打線は4試合で打率.179と繋がりを欠いている印象だ。

 それでも、唯一勝利した5月27日の巨人戦では、この策が奏功。1-0とリードした3回、先頭の金子が安打で出塁し、すかさず盗塁に成功。いい形でトップに返すと、そこから打線が繋がり、一挙3得点。貴重な追加点の足がかりとなっている。

 自身も“恐怖の9番”として西武の黄金時代を支えた田辺監督が採る「8番・投手」。一長一短あるもので、この策が良かったか、はたまた愚策だったのかは結果で決まる。残り5試合あるセの主催ゲームで、西武がどんな攻撃を見せるのか、注目だ。

「8番・投手」の...

<メリット>
・9番からの攻撃に厚み
・投手のリズムが良い
→ 3人で回っている間は、投げ終えてすぐの打席や、打ち終えてすぐの投球という場面がなくなる。

<デメリット>
・打席数は多くなる。
・意外とチャンスで回ってくることがある点。

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