かつてBCリーグでともに汗を流したカラバイヨ（オリックス）とデニング（ヤクルト）が、プロ野球の舞台で再戦を果たす。

　5月下旬にヤクルト入りしたデニングは、入団会見で「2013年に彼（カラバイヨ）を上回る成績を残せた。彼がNPBで活躍しているならば、自分も打てるんじゃないかと励みになる」とライバル心を露わにした。

　そのデニングは13年からBCリーグ・新潟でプレーし、当時、群馬に所属していたカラバイヨを上回り、打率.370で首位打者を獲得した実績を持つ。そして翌14年シーズンは、今度はカラバイヨがリーグ三冠王に輝く活躍でやり返し、オリックス復帰への道を切り拓いた。

　BCリーグで己を磨いた両者は、NPBの舞台でもすでにチームに欠かせない戦力になっている。先輩のカラバイヨは、オリックスの4番にどっかりと座り、規定打席到達者の中ではいずれもチームトップとなる、打率.285、11本塁打、32打点の成績を残している。

　一方のデニングも、主に6番打者としてチームにフィット。5月27日の日本ハム戦では、1点ビハインドの9回二死から同点タイムリーを放ち、チームの窮地を救った。さらに6月7日のロッテ戦では、勝利を決定づける満塁弾を放つなど、11試合の出場で打率.278、2本塁打、9打点と奮闘している。

　積極的な補強でオフのストーブリーグを盛り上げたオリックスとヤクルトだったが、期待の助っ人とFA加入選手は揃って精彩を欠き、優勝争いどころかリーグ下位に沈んでいる。

　そんな中、ハングリー精神全開でプレーする年俸1000万のカラバイヨと360万のデニング（年俸は推定）。ジャパニーズ・ドリームを掴んだ両雄の共演は、独立リーグでプレーする後輩たちにも希望を与えるはずだ。

　その他の対戦カードと予告先発は下記の通り。

【8日の試合予定】

日本ハム（有原航平）－ 巨人（ポレダ）
＜札幌ドーム　18時00分＞
・最近5試合の成績
日（パ2位）：○○○●●
巨（セ1位）：○○●●●　※3連敗中…

楽天（塩見貴洋）－ DeNA（久保康友）
＜コボスタ宮城　18時00分＞
・最近5試合の成績
楽（パ5位）：○○●○●
De（セ2位）：●●△●●　※4連敗中…

西武（十亀剣）－ 広島（前田健太）
＜西武プリンスドーム　18時30分＞
・最近5試合の成績
西（パ3位）：○△△○○　※3連勝中！
広（セ6位）：●●○●○

オリックス（松葉貴大）－ ヤクルト（古野正人）
＜京セラドーム　18時00分＞
・最近5試合の成績
オ（パ6位）：●●○○●
ヤ（セ4位）：○●●○○

ソフトバンク（大隣憲司）－ 阪神（岩田稔）
＜ヤフオクドーム　18時00分＞
・最近5試合の成績
ソ（パ1位）：○○○○○　※5連勝中！
神（セ3位）：●○○○○　※4連勝中！

ロッテ（涌井秀章）－ 中日（若松駿太）
＜QVCマリン　18時15分＞
・最近5試合の成績
ロ（パ4位）：○●●●●　※4連敗中…
中（セ5位）：●△●●○