○ マーリンズ 2 － 1 ヤンキース ●
＜現地時間6月15日　マーリンズ・パーク＞

　ヤンキースの田中将大は現地時間15日（日本時間16日）、イチローが「2番・中堅」でスタメン出場したマーリンズ戦に先発。初対戦となったイチローには2安打を許すも、7回2失点と好投。だが、この日は打線の援護がなく今季2敗目（4勝）を喫し、復帰後3連勝とはならなかった。

　田中は初回、イチロー、4番スタントンにヒットを許し二死一、二塁のピンチを招くも、5番ボアをスプリットで空振り三振に仕留め、先制点を与えなかった。

　だが、打線の援護を受け1－0で迎えた2回、一死から7番ディートリッチに三塁線を破られる二塁打を打たれると、続くヘチェバリアにも4球目をレフト前に運ばれ、1－1の同点に追いつかれた。

　3回は再びイチローとの対戦。この打席も直球系の攻めでボテボテの内野ゴロに打ち取るも、これがセカンド前へ転がる内野安打となり、先頭打者の出塁を許した。田中は続くイエリッチにもヒットを許し、無死一、二塁の大ピンチ。しかし、4番スタントンには、スライダーを打たせ注文通りのショートゴロ併殺。続くボアもファーストゴロに打ち取り、勝ち越しのピンチを凌いだ。

　初回から3イニング連続で得点圏に走者を背負った田中だったが、4回は下位打線をキッチリと抑え、この試合初めての三者凡退。5回も先頭打者を味方の失策で出塁させたが、一死一塁で迎えたイチローとの3度目の対戦では、またも直球中心の攻めで見逃し三振に仕留め、5回を1失点で乗り切った。

　6回も三者凡退で切り抜けた田中だったが、1－1のまま迎えた7回、先頭のディートリッチに、甘くなった変化球をライトスタンドへ運ばれ痛恨の勝ち越し点。田中は続くヘチェバリアにもヒットを許したが、ここは巧みな牽制でアウトに仕留めた。

　二死から二塁打を浴びた田中は、2番イチローと4度目の対戦。この打席は一転、2球連続でスプリットを続け、キッチリとショートゴロに打ち取った。

　球数が復帰後最多となる94球に達したこともあり、田中は7回を投げ切ったところで降板。この日は1発を含む9安打を浴びたが、それでも3試合連続となる無四死球で、防御率を2.49とした。また、この試合はインターリーグ（交流戦）のため9番打者として打席にも入り、3回の第1打席はピッチャーゴロ、二死二塁の好機で迎えた5回の第2打席は空振り三振だった。

　好投した田中だったが、打線がマーリンズ先発のケーラーを攻略できず7回まで1得点。その後も試合をひっくり返すことができず、田中に黒星が付いた。

　また、フル出場したイチローは田中相手に4打数2安打、打率を.288とした。