各チームがほぼシーズンの半分を消化し、折り返し地点を迎えたプロ野球。ここでは、開幕直後からにわかに騒がれていた“打低”問題についてフォーカスを当てていきたい。
本塁打数の減少から、違和感を訴える声が少なくなかった今シーズンの序盤戦。果たして、昨年の同時期と比べてどれほどの違いがあるのだろうか。
まずは、チーム単位での比較から。
ソフトバンク .286 → .275(↓)
オリックス .261 → .248(↓)
日本ハム .241 → .255(↑)
ロッテ .253 → .268(↑)
西武 .249 → .269(↑)
楽天 .241 → .242(↑)
<セ・打率>
巨人 .267 → .237(↓)
阪神 .263 → .237(↓)
広島 .262 → .260(↓)
中日 .263 → .257(↓)
DeNA .247 → .256(↑)
ヤクルト .285 → .247(↓)
<パ・本塁打>
ソフトバンク 59 → 72(↑)
オリックス 54 → 50(↓)
日本ハム 59 → 53(↓)
ロッテ 47 → 52(↑)
西武 46 → 76(↑)
楽天 43 → 42(↓)
<セ・本塁打>
巨人 64 → 41(↓)
阪神 44 → 39(↓)
広島 83 → 55(↓)
中日 40 → 37(↓)
DeNA 50 → 53(↑)
ヤクルト 68 → 48(↓)
特に目立つのが、セ・リーグ各チームの打撃成績の低下。打率も本塁打も、昨年の同時期よりも成績を上げたのはDeNAだけだった。
一方のパでは、西武が打率を2分、本塁打は30本も上積みしているのが特徴的。序盤戦を盛り上げた強力打線による快進撃を証明する数字となっている。
また、「ホームランテラス」が新設されたことで大きな話題となったソフトバンクは、打率こそ下げたものの、本塁打は13本も増加。昨年は年間で30本だった本拠地での本塁打が、今年は折り返しの時点ですでに32本を記録しており、早くも効果が現れている。
つづいて、個人成績の比較。
1位 秋山翔吾(.382) ← 糸井嘉男(.345)
2位 柳田悠岐(.381) ← 柳田悠岐(.336)
3位 清田育宏(.341) ← 長谷川勇也(.318)
4位 李 大浩(.329) ← 李 大浩(.317)
5位 中村 晃(.321) ← 中村 晃(.309)
<セ・打率>
1位 ル ナ (.335) ← ル ナ (.342)
2位 川端慎吾(.324) ← 大島洋平(.340)
3位 筒香嘉智(.320) ← 山田哲人(.330)
4位 山田哲人(.303) ← 畠山和洋(.319)
5位 ロペス (.297) ← 菊池涼介(.319)
<パ・本塁打>
1位 中村剛也(21本) ← ペーニャ(17本)
2位 中田 翔(21本) ← ジョーンズ(16本)
3位 松田宣浩(20本) ← 松田宣浩(13本)
4位 李 大浩(17本) ← 中田翔(13本)
5位 柳田悠岐(16本) ← 李大浩(11本)
<セ・本塁打>
1位 畠山和洋(19本) ← エルドレッド(25本)
2位 山田哲人(14本) ← バレンティン(18本)
3位 ロペス (13本) ← ロペス(14本)
4位 筒香嘉智(12本) ← 雄平(13本)
4位 福留孝介(12本) ← ゴメス(12本)
打率部門では、今年もソフトバンク勢が健在。成績表に(ソ)が並んだ昨年に続き、今年も柳田悠岐がトップと1厘差で2位につけ、李大浩と中村晃もトップ5入りを果たしている。
また、本塁打部門では両リーグともにガラッとメンツが変わっているのが目を引くところ。これまでペナントを盛り上げてきた外国人選手たちが軒並みケガや不調に襲われ、今年はパの李大浩、セはロペスと各リーグのトップ5に1人ずつしか外国人選手がいないのだ。
“打低”が話題になった時にはさまざまな要因が挙げられたが、この助っ人パワーの衰退というのも、“打低”を招いた大きな要因の一つだと言える。
交流戦の縮小や、上述のような球場の改修などを経て迎えた最初のシーズン。今年の成績が、これからのプロ野球界で誕生していく記録の基準となっていく。
序盤戦は“打低”が叫ばれていたが、その数字が最終的にどう落ち着くのか。残り半分となった2015年シーズンの見どころとなる。
本塁打数の減少から、違和感を訴える声が少なくなかった今シーズンの序盤戦。果たして、昨年の同時期と比べてどれほどの違いがあるのだろうか。
まずは、チーム単位での比較から。
チーム
<パ・打率>オリックス .261 → .248(↓)
日本ハム .241 → .255(↑)
ロッテ .253 → .268(↑)
西武 .249 → .269(↑)
楽天 .241 → .242(↑)
<セ・打率>
巨人 .267 → .237(↓)
阪神 .263 → .237(↓)
広島 .262 → .260(↓)
中日 .263 → .257(↓)
DeNA .247 → .256(↑)
ヤクルト .285 → .247(↓)
<パ・本塁打>
ソフトバンク 59 → 72(↑)
オリックス 54 → 50(↓)
日本ハム 59 → 53(↓)
ロッテ 47 → 52(↑)
西武 46 → 76(↑)
楽天 43 → 42(↓)
<セ・本塁打>
巨人 64 → 41(↓)
阪神 44 → 39(↓)
広島 83 → 55(↓)
中日 40 → 37(↓)
DeNA 50 → 53(↑)
ヤクルト 68 → 48(↓)
特に目立つのが、セ・リーグ各チームの打撃成績の低下。打率も本塁打も、昨年の同時期よりも成績を上げたのはDeNAだけだった。
一方のパでは、西武が打率を2分、本塁打は30本も上積みしているのが特徴的。序盤戦を盛り上げた強力打線による快進撃を証明する数字となっている。
また、「ホームランテラス」が新設されたことで大きな話題となったソフトバンクは、打率こそ下げたものの、本塁打は13本も増加。昨年は年間で30本だった本拠地での本塁打が、今年は折り返しの時点ですでに32本を記録しており、早くも効果が現れている。
つづいて、個人成績の比較。
個人
<パ・打率>1位 秋山翔吾(.382) ← 糸井嘉男(.345)
2位 柳田悠岐(.381) ← 柳田悠岐(.336)
3位 清田育宏(.341) ← 長谷川勇也(.318)
4位 李 大浩(.329) ← 李 大浩(.317)
5位 中村 晃(.321) ← 中村 晃(.309)
<セ・打率>
1位 ル ナ (.335) ← ル ナ (.342)
2位 川端慎吾(.324) ← 大島洋平(.340)
3位 筒香嘉智(.320) ← 山田哲人(.330)
4位 山田哲人(.303) ← 畠山和洋(.319)
5位 ロペス (.297) ← 菊池涼介(.319)
<パ・本塁打>
1位 中村剛也(21本) ← ペーニャ(17本)
2位 中田 翔(21本) ← ジョーンズ(16本)
3位 松田宣浩(20本) ← 松田宣浩(13本)
4位 李 大浩(17本) ← 中田翔(13本)
5位 柳田悠岐(16本) ← 李大浩(11本)
<セ・本塁打>
1位 畠山和洋(19本) ← エルドレッド(25本)
2位 山田哲人(14本) ← バレンティン(18本)
3位 ロペス (13本) ← ロペス(14本)
4位 筒香嘉智(12本) ← 雄平(13本)
4位 福留孝介(12本) ← ゴメス(12本)
打率部門では、今年もソフトバンク勢が健在。成績表に(ソ)が並んだ昨年に続き、今年も柳田悠岐がトップと1厘差で2位につけ、李大浩と中村晃もトップ5入りを果たしている。
また、本塁打部門では両リーグともにガラッとメンツが変わっているのが目を引くところ。これまでペナントを盛り上げてきた外国人選手たちが軒並みケガや不調に襲われ、今年はパの李大浩、セはロペスと各リーグのトップ5に1人ずつしか外国人選手がいないのだ。
“打低”が話題になった時にはさまざまな要因が挙げられたが、この助っ人パワーの衰退というのも、“打低”を招いた大きな要因の一つだと言える。
交流戦の縮小や、上述のような球場の改修などを経て迎えた最初のシーズン。今年の成績が、これからのプロ野球界で誕生していく記録の基準となっていく。
序盤戦は“打低”が叫ばれていたが、その数字が最終的にどう落ち着くのか。残り半分となった2015年シーズンの見どころとなる。