現地時間6月30日(日本時間7月1日)、サンフランシスコ・ジャイアンツのケーシー・マギーが“事実上の”戦力外となった。
今回のケースは、メジャー出場を前提とした登録枠、いわゆる「40人枠」から外れることになったというもので、四国IL・高知に電撃加入した藤川球児が受けた措置と同じものである。
そこで、やはり期待してしまうのが日本球界への復帰だ。わずか1年間の在籍だったが、144試合に出場して打率.292、28本塁打、93打点と活躍。楽天を球団創設初の日本一に導く原動力となった。
このところ急速に外国人選手の緊急補強が増えてきたプロ野球界だけに、可能性はないとは言えない。4月に痛めた膝の状態が気になるところではあるが、日本での実績に加えて年齢も今年で33歳とそれほど高くなく、手を挙げたい球団はあるはずだ。
たとえば、古巣の楽天。マギーにジョーンズと日本一を知る助っ人が抜けたチームは、チーム打率、得点、本塁打と3部門でリーグ最低の成績に沈み、71試合を消化して、12球団で唯一2ケタ得点がない。
実績を評価して獲得したペーニャは64試合で7本塁打と昨年までの迫力は影を潜め、新たに獲得したサンチェス、ウィーラーのメジャーリーガーコンビはともに精彩を欠いているという状態。銀次や藤田一也の離脱で内野の層も薄くなっており、マギーはまさにうってつけの存在と言える。
また、楽天以外にもハマりそうなチームはいくつかある。
三塁で悩みを抱えていると言えば、巨人もそうだ。村田修一が極度の不振に苦しみ、ここまで49試合で打率.227、本塁打は3本で、打点はわずかに9と低迷。1日の試合でもスタメンを外れるなど、もがき苦しんでいる。
思い返せば12年オフ、マギーの来日を巡り、楽天と巨人で争奪戦を繰り広げていたという話があった。当時、巨人の敗因として指摘されたのが、本職である「三塁」を確約できなかったこと。もし、当時不動の三塁手であった男の不振により、マギーが2年越しの巨人入団!なんてことになればこれ以上皮肉なことはないが、4連覇へ向けて背に腹は代えられない。
昨年に引き続き、規定到達での3割打者は0人と軒並み低調な打線。起爆剤として緊急補強したホアン・フランシスコもさっぱりといったところから、白羽の矢が立ってもおかしくない。
さらに阪神も、三塁手不在というのが長年の課題。つい先日ネルソン・ペレスを緊急獲得し、ゴメスやマートンと言った主力助っ人たちのお尻にも火が付き始めているため、可能性としては少ないが、ないと言い切ることはできないだろう。
どうなるかは分からないが、マギーの戦力外の一報を受け、ネット上では復帰を期待する声が上がっているのも事実。「また日本で見たいな」、「3Aでは結果を残してるしまだやれる」、「日本に戻ってこよう!」といったコメントが目立つ。
ただし、一方で故障した膝をはじめとする健康状態や、家族のことなどもあり、「厳しいんじゃないかな…」、「家庭の事情で帰国してるだけにね」といった現実的な意見も。
多くのプロ野球ファンが関心を寄せるケーシー・マギー、その去就やいかに…。
生年月日:1982年10月12日(満33歳)
身長/体重:185cm / 100kg
投/打:右投 / 右打
守備位置:三塁手
[今季成績] 49試 率.213 本2 点11
[マイナー] 10試 率.357 本2 点7
[日本通算] 144試 率.292 本28 点93(※在籍1年)
今回のケースは、メジャー出場を前提とした登録枠、いわゆる「40人枠」から外れることになったというもので、四国IL・高知に電撃加入した藤川球児が受けた措置と同じものである。
そこで、やはり期待してしまうのが日本球界への復帰だ。わずか1年間の在籍だったが、144試合に出場して打率.292、28本塁打、93打点と活躍。楽天を球団創設初の日本一に導く原動力となった。
このところ急速に外国人選手の緊急補強が増えてきたプロ野球界だけに、可能性はないとは言えない。4月に痛めた膝の状態が気になるところではあるが、日本での実績に加えて年齢も今年で33歳とそれほど高くなく、手を挙げたい球団はあるはずだ。
たとえば、古巣の楽天。マギーにジョーンズと日本一を知る助っ人が抜けたチームは、チーム打率、得点、本塁打と3部門でリーグ最低の成績に沈み、71試合を消化して、12球団で唯一2ケタ得点がない。
実績を評価して獲得したペーニャは64試合で7本塁打と昨年までの迫力は影を潜め、新たに獲得したサンチェス、ウィーラーのメジャーリーガーコンビはともに精彩を欠いているという状態。銀次や藤田一也の離脱で内野の層も薄くなっており、マギーはまさにうってつけの存在と言える。
また、楽天以外にもハマりそうなチームはいくつかある。
三塁で悩みを抱えていると言えば、巨人もそうだ。村田修一が極度の不振に苦しみ、ここまで49試合で打率.227、本塁打は3本で、打点はわずかに9と低迷。1日の試合でもスタメンを外れるなど、もがき苦しんでいる。
思い返せば12年オフ、マギーの来日を巡り、楽天と巨人で争奪戦を繰り広げていたという話があった。当時、巨人の敗因として指摘されたのが、本職である「三塁」を確約できなかったこと。もし、当時不動の三塁手であった男の不振により、マギーが2年越しの巨人入団!なんてことになればこれ以上皮肉なことはないが、4連覇へ向けて背に腹は代えられない。
昨年に引き続き、規定到達での3割打者は0人と軒並み低調な打線。起爆剤として緊急補強したホアン・フランシスコもさっぱりといったところから、白羽の矢が立ってもおかしくない。
さらに阪神も、三塁手不在というのが長年の課題。つい先日ネルソン・ペレスを緊急獲得し、ゴメスやマートンと言った主力助っ人たちのお尻にも火が付き始めているため、可能性としては少ないが、ないと言い切ることはできないだろう。
どうなるかは分からないが、マギーの戦力外の一報を受け、ネット上では復帰を期待する声が上がっているのも事実。「また日本で見たいな」、「3Aでは結果を残してるしまだやれる」、「日本に戻ってこよう!」といったコメントが目立つ。
ただし、一方で故障した膝をはじめとする健康状態や、家族のことなどもあり、「厳しいんじゃないかな…」、「家庭の事情で帰国してるだけにね」といった現実的な意見も。
多くのプロ野球ファンが関心を寄せるケーシー・マギー、その去就やいかに…。
ケーシー・マギー
(CASEY McGEHEE)生年月日:1982年10月12日(満33歳)
身長/体重:185cm / 100kg
投/打:右投 / 右打
守備位置:三塁手
[今季成績] 49試 率.213 本2 点11
[マイナー] 10試 率.357 本2 点7
[日本通算] 144試 率.292 本28 点93(※在籍1年)