筒香嘉智(DeNA)、堂林翔太(広島)。セ・リーグでプレーする同学年の2人は、高卒でプロ入りしたスラッガー。同学年には今宮健太(ソフトバンク)や菊池雄星(西武)なども高卒でプロ入りしている。一軍デビューは筒香が早かったが、規定打席に初めて到達したのは2人とも12年だった。
この3年間で、2人のチーム内での立ち位置が大きく変わった。筒香は、打率.218と中畑清監督が我慢して起用した12年から一転、13年はわずか23試合の出場にとどまる。同年の秋季キャンプでは「一度荒治療しないといけない」(中畑監督)とメンバーから外される屈辱を味わった。
ここで腐ることなく、自身で這い上がる。14年は三塁から守備の負担が少ない外野に転向。オープン戦から好調を維持し、『5番・左翼』で開幕スタメンを勝ち取る。春先は好不調の波が激しかったが、6月に入ると安定して数字を残せるようになった。シーズン終盤にはブランコに代わり、4番を務めるなど打率.300、22本塁打77打点と自己最高の成績でシーズンを終えた。
今季からは横浜高校の先輩・石川雄洋の後を受けて、チームキャプテンに就任。中畑監督は「期待されて挫折を味わって、初めて野球人として去年1年間仕事した年だった。今度はチーム、自分の人生に対しても恩返しして欲しい。そのためにもチームを引っ張れる選手になって欲しい」と主将に託した理由を明かしている。
筒香は中畑監督の期待に応えるように、開幕から4番に座り、一時は打率、本塁打、打点の3部門でトップに立った。故障で出場機会が限られたこともあったが、登録抹消することなく、キャプテン、4番としての役割を果たしている。
堂林は12年にリーグワーストの29失策、150三振も、全試合に出場し、チーム最多の14本塁打を放った。失敗は多いが豪快なバッティングに加え、顔立ちも良く、将来広島を代表する選手に成長していくと思われた。背番号が『13』から『7』に変更された13年も、開幕からレギュラーとして出場するも調子は上がらず。夏場に死球を受けて左手を骨折。チームは球団初となるCS出場を果たすも、故障中の堂林の姿は一軍になかった。
14年は三塁だけでなく、外野や一塁にも挑戦。春先は打撃不振も、4試合連続マルチ安打を記録し、打撃の状態が上がってきた矢先に、右手を骨折。結局、93試合に出場して、打率.246、8本塁打23打点の成績だった。
我慢強く起用し続けた野村謙二郎監督が退任し、緒方孝市監督が就任した今季は、開幕二軍スタート。4月5日に一軍登録されるも、結果を残すことができず、5月30日に二軍落ち。現在は二軍生活が続いている。
挫折を乗り越えチームの主軸に成長した筒香。再びレギュラーを取り戻そうと二軍で、必死に汗を流す堂林。堂林は現在苦しい立場にいるが、ここを乗り越え、一軍で活躍する姿を期待したいところ。同学年の2人は将来、球界を代表するような選手になることができるのだろうか。
今季成績:71試 率.331 本12 点51
通算成績:359試 率.270 本54 点199
堂林翔太
今季成績:18試 率.208 本0 点0
通算成績:360試 率.234 本28 点114
※成績は7月4日終了時点
この3年間で、2人のチーム内での立ち位置が大きく変わった。筒香は、打率.218と中畑清監督が我慢して起用した12年から一転、13年はわずか23試合の出場にとどまる。同年の秋季キャンプでは「一度荒治療しないといけない」(中畑監督)とメンバーから外される屈辱を味わった。
ここで腐ることなく、自身で這い上がる。14年は三塁から守備の負担が少ない外野に転向。オープン戦から好調を維持し、『5番・左翼』で開幕スタメンを勝ち取る。春先は好不調の波が激しかったが、6月に入ると安定して数字を残せるようになった。シーズン終盤にはブランコに代わり、4番を務めるなど打率.300、22本塁打77打点と自己最高の成績でシーズンを終えた。
今季からは横浜高校の先輩・石川雄洋の後を受けて、チームキャプテンに就任。中畑監督は「期待されて挫折を味わって、初めて野球人として去年1年間仕事した年だった。今度はチーム、自分の人生に対しても恩返しして欲しい。そのためにもチームを引っ張れる選手になって欲しい」と主将に託した理由を明かしている。
筒香は中畑監督の期待に応えるように、開幕から4番に座り、一時は打率、本塁打、打点の3部門でトップに立った。故障で出場機会が限られたこともあったが、登録抹消することなく、キャプテン、4番としての役割を果たしている。
堂林は12年にリーグワーストの29失策、150三振も、全試合に出場し、チーム最多の14本塁打を放った。失敗は多いが豪快なバッティングに加え、顔立ちも良く、将来広島を代表する選手に成長していくと思われた。背番号が『13』から『7』に変更された13年も、開幕からレギュラーとして出場するも調子は上がらず。夏場に死球を受けて左手を骨折。チームは球団初となるCS出場を果たすも、故障中の堂林の姿は一軍になかった。
14年は三塁だけでなく、外野や一塁にも挑戦。春先は打撃不振も、4試合連続マルチ安打を記録し、打撃の状態が上がってきた矢先に、右手を骨折。結局、93試合に出場して、打率.246、8本塁打23打点の成績だった。
我慢強く起用し続けた野村謙二郎監督が退任し、緒方孝市監督が就任した今季は、開幕二軍スタート。4月5日に一軍登録されるも、結果を残すことができず、5月30日に二軍落ち。現在は二軍生活が続いている。
挫折を乗り越えチームの主軸に成長した筒香。再びレギュラーを取り戻そうと二軍で、必死に汗を流す堂林。堂林は現在苦しい立場にいるが、ここを乗り越え、一軍で活躍する姿を期待したいところ。同学年の2人は将来、球界を代表するような選手になることができるのだろうか。
筒香と堂林の打撃成績
筒香嘉智今季成績:71試 率.331 本12 点51
通算成績:359試 率.270 本54 点199
堂林翔太
今季成績:18試 率.208 本0 点0
通算成績:360試 率.234 本28 点114
※成績は7月4日終了時点