西武の中村剛也が5日、ロッテとの14回戦（西武プリンス）で、3試合連続なる25号ソロを放った。

　中村は2－0で迎えた3回、一死走者なしの場面で打席に入ると、ロッテ先発・大嶺祐が投じたチェンジアップを見事に捉え、打球は低い弾道のまま、右中間スタンドに吸い込まれた。

　中村はこの本塁打で、節目となる通算300本塁打にも残り3本とし、22本塁打でランキング2位の中田（日本ハム）に3本差をつけた。さらに、続く第3打席でレフト前ヒットを放ち、通算1000安打にも残り9本とした。

　打点も79に伸ばし、2位に大差をつけランキング1位を独走。打撃二冠王へ向け視界は良好で、4番打者として申し分ないシーズンを送っている。

　そもそも中村には「規定打席到達＝本塁打王」という確固たる実績がある。かつては故障離脱の多かった主砲だが、これまで規定打席に到達した2008年、09年、11年、12年、14年の計5シーズンは、すべて本塁打王に輝いている。

　中村は5日終了時点で337打席を消化しており、今季の最終規定打席443まで残り106打席。このペースで出場を続け、再び本塁打のタイトルを獲得することができれば、ジンクスに新たな1ページを加えることになる。

　チームも3日からのロッテ3連戦を2勝1分と勝ち越し、貯金を再び10とした。主砲が出場さえすればある程度の得点力が見込めるだけに、あとはケガや故障による長期離脱がないことを祈るばかりだ。

　現時点での通算成績は、安打数が991で本塁打数が297。安打の約30パーセントの割合で本塁打を放っているだけに「300号＆1000本安打」の同時達成にも期待したいところだ。