ニュース 2015.07.10. 17:31

最下位も首位と5ゲーム差の中日 気になる今後の捕手起用

 9日の阪神戦で、中日はバッテリーミスでサヨナラ負け。この日は谷繁元信監督兼任選手がスタメンマスクを被っていたものの、途中から2年目の桂依央利が捕手のポジションに就いていた。

 長年の課題となっている谷繁の後継者問題。谷繁は02年にFAで中日に入団後、4度のリーグ優勝、1度の日本一に貢献した正捕手。当時、常に優勝争いをするチームだったこともあり、若手捕手の出場機会が限られていた。

 谷繁が昨季監督に就任すると、若手の捕手を積極的に起用している。今季の中日捕手陣のスタメンを見てみると、松井雅人が41試合で最多。次いで杉山翔大の15試合となっている。ただ、期待に応えられた選手は少ない。昨季から出場機会を多く与えられていた松井雅は、打撃がさっぱり。今季は51試合に出場して、打率.135と苦しみ、7月2日に登録抹消。現在は杉山、桂といった打撃を売りとする捕手にチャンスを与えられている。

 このまま、来季以降に備えて若手を使っていきたいところではあるが、最下位ながら首位巨人と5ゲーム差。混戦状態が続いていることもあり、中日に優勝の可能性が残されている。松井雅、杉山、桂の3人を中心に今後も起用されることが考えられるが、優勝を目指すのであれば、若手よりも一軍経験のある捕手を使いたいところ。

 谷繁監督兼任選手は今後も、これまで同様に若手を起用していくのか。それとも夏場以降は、選手・谷繁の出場が増えていくのか。谷繁後継者問題とともに、今後の捕手起用に注目だ。

※記録は7月9日時点

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